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第一部
その140 聖ミケラルド爆誕
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「【固有能力】の項目に【聖加護】ってのが増えてますね」
「…………ミックは魔族だったはずだが?」
「見てみろって言ったのはリィたんでは? というか、この能力は?」
俺がリィたんに聞くも、返ってきた答えはリィたんからではなかった。
「かつて、人間の中で【聖女】と呼ばれていた女が使う事が出来た能力だ」
「ジェイルさん? 何でここに?」
「あれだけ窓ガラスを割っておいて『何で』とは大概だな」
それはご尤もだ。
「どういった能力なんです?」
「森羅万象に対し聖なる加護が付与出来るといった類の能力だ。【聖女】が聖なる加護を施した武器を持って戦った者。その者こそが【勇者】だ」
「つまり、魔族の弱点を付与出来るようになったという事ですね」
これはもしかしてかなりのアドバンテージになるのではなかろうか?
正に聖ミケラルド爆誕と言ったところか。
「それに、これでマッキリーのダンジョンに潜らなくて済むだろう」
「へ? 何でです?」
「ふむ……」
ジェイルは【闇空間】を発動し、竹筒を取り出した。
「水だ」
「はぁ」
「【聖加護】を」
言われた瞬間、俺は脳裏に答えが過ぎってしまった。
これはまさか……もしかして?
「どうだミック?」
「確かに、【聖水】に変化してますね」
「薬草を栽培し、同じ事をすれば【聖薬草】も出来る。魔力が豊富にあるミックの事だ。この効率は計り知れないぞ」
頭の中で、白金貨がジャラジャラ落ちる音が聞こえた気がした。
「リィたん、ジェイルさん……」
「「何だ?」」
「どうしよう……?」
「何とだらしのない笑みだ……」
「涎が垂れてるぞ、ミック」
俺の目に金貨が映っていると言わんばかりに呆れる二人だったが、俺の中の白金貨カウンターは逐次カウントされていたのだった。
◇◆◇ ◆◇◆
その後、俺はジェイルに薬草栽培を任せ、ミナジリ領へ戻った。
因みにリィたんはリーガルのダンジョンへ向かっている。魔導書の在庫を気にすればいいだけとは有り難い。当然、ダンジョンから得られる宝物は他にもある。しかし、それが欲しければ受注という形式で受ければ済む話だ。
これからはかなり楽にお金が稼げるし、その時間も他に回す事が出来るだろう。
「シュッツ、おはよう」
「これはミケラルド様、おはようございます」
「東門の様子は?」
「既に何人かの商人がここを通りました。中には冒険者らしき者もいましたな」
「わかった。あぁ、このマジックスクロールを渡しておく。東門の屯所内の壁に貼っておいてくれ」
「これは……?」
「俺にテレパシーが使えるアイテム……かな」
「なんと!?」
「詳しい使い方はこれを読んどいてくれ」
「かしこまりました。して、ミケラルド様はこれからどちらに?」
「屋敷をね……作らなくちゃいけないんだよ」
「それなら既に完成しておりますが?」
…………何だって?
◇◆◇ ◆◇◆
「うわぁ……」
典型的なコの字型の巨大な屋敷。
煉瓦の配色から中庭まで……何もかもがあのワラキエル家の屋敷そのまんま。
「昨日、ミケラルド様がシェンドの町にお出かけになった後、全ダークマーダラー総動員で造り上げました」
あぁ、彼らならそれが可能だろうね。
そして、彼らだからこそ、この屋敷が出来上がったのだろう。
「差し出がましいとは存じましたが、領主たるものこれくらいの屋敷があって然るべきです」
「いや、よくやってくれた。ありがとう、シュッツ」
「いえ、サイトゥ殿も張り切っておいででした」
「はははは、後は家具一式と食器類、それに……お手伝いさん?」
「召使いの求人はかけてあります。既に何人かの候補も見つかっておりますし、時間の問題でしょう」
シュバイツのやつ、真面目に働くとここまで優秀なのか。
……いや、そもそもシュバイツは平民ながら騎士となったんだ。優秀でないはずがない。
目先の出世欲にさえ傾かなければ、もしかしたら本当に出世出来てたのかもしれないな。
「屋敷の前までの道の舗装も近い内に完成するでしょう。屋敷までは馬車で来られる道幅が必要なので少々お時間を頂きますが」
「俺がやる事がほとんどないな」
「現場に立つ貴族がどれ程珍しいかおわかりになったでしょう」
くすりと笑うシュバイツに、俺は目を丸くした。
なるほど、ランドルフやブライアン王は、きっとこのシュバイツの一面を認めていたのだろう。
「落成式はどれくらいに行えばいいんだ?」
「遠方からいらっしゃる方もおりますれば、半月は開けるべきかと」
「それじゃシュッツ、サマリア公爵家からもらった貴族リストの精査を任せる。それと、ギュスターブ辺境伯への招待状を用意しといてくれ。諸経費の請求はジェイルさんに」
「かしこまりました」
専属執事になったかのようなシュバイツは、どこか嬉しそうに頭を下げた。
彼がいれば、そこまで気負う必要はなかったのだ。
さて、それなら俺は別の事を片付けてしまおう。
そう、シェンドの町へ【テレフォン】の試作品を届けに行くのだ。
「…………ミックは魔族だったはずだが?」
「見てみろって言ったのはリィたんでは? というか、この能力は?」
俺がリィたんに聞くも、返ってきた答えはリィたんからではなかった。
「かつて、人間の中で【聖女】と呼ばれていた女が使う事が出来た能力だ」
「ジェイルさん? 何でここに?」
「あれだけ窓ガラスを割っておいて『何で』とは大概だな」
それはご尤もだ。
「どういった能力なんです?」
「森羅万象に対し聖なる加護が付与出来るといった類の能力だ。【聖女】が聖なる加護を施した武器を持って戦った者。その者こそが【勇者】だ」
「つまり、魔族の弱点を付与出来るようになったという事ですね」
これはもしかしてかなりのアドバンテージになるのではなかろうか?
正に聖ミケラルド爆誕と言ったところか。
「それに、これでマッキリーのダンジョンに潜らなくて済むだろう」
「へ? 何でです?」
「ふむ……」
ジェイルは【闇空間】を発動し、竹筒を取り出した。
「水だ」
「はぁ」
「【聖加護】を」
言われた瞬間、俺は脳裏に答えが過ぎってしまった。
これはまさか……もしかして?
「どうだミック?」
「確かに、【聖水】に変化してますね」
「薬草を栽培し、同じ事をすれば【聖薬草】も出来る。魔力が豊富にあるミックの事だ。この効率は計り知れないぞ」
頭の中で、白金貨がジャラジャラ落ちる音が聞こえた気がした。
「リィたん、ジェイルさん……」
「「何だ?」」
「どうしよう……?」
「何とだらしのない笑みだ……」
「涎が垂れてるぞ、ミック」
俺の目に金貨が映っていると言わんばかりに呆れる二人だったが、俺の中の白金貨カウンターは逐次カウントされていたのだった。
◇◆◇ ◆◇◆
その後、俺はジェイルに薬草栽培を任せ、ミナジリ領へ戻った。
因みにリィたんはリーガルのダンジョンへ向かっている。魔導書の在庫を気にすればいいだけとは有り難い。当然、ダンジョンから得られる宝物は他にもある。しかし、それが欲しければ受注という形式で受ければ済む話だ。
これからはかなり楽にお金が稼げるし、その時間も他に回す事が出来るだろう。
「シュッツ、おはよう」
「これはミケラルド様、おはようございます」
「東門の様子は?」
「既に何人かの商人がここを通りました。中には冒険者らしき者もいましたな」
「わかった。あぁ、このマジックスクロールを渡しておく。東門の屯所内の壁に貼っておいてくれ」
「これは……?」
「俺にテレパシーが使えるアイテム……かな」
「なんと!?」
「詳しい使い方はこれを読んどいてくれ」
「かしこまりました。して、ミケラルド様はこれからどちらに?」
「屋敷をね……作らなくちゃいけないんだよ」
「それなら既に完成しておりますが?」
…………何だって?
◇◆◇ ◆◇◆
「うわぁ……」
典型的なコの字型の巨大な屋敷。
煉瓦の配色から中庭まで……何もかもがあのワラキエル家の屋敷そのまんま。
「昨日、ミケラルド様がシェンドの町にお出かけになった後、全ダークマーダラー総動員で造り上げました」
あぁ、彼らならそれが可能だろうね。
そして、彼らだからこそ、この屋敷が出来上がったのだろう。
「差し出がましいとは存じましたが、領主たるものこれくらいの屋敷があって然るべきです」
「いや、よくやってくれた。ありがとう、シュッツ」
「いえ、サイトゥ殿も張り切っておいででした」
「はははは、後は家具一式と食器類、それに……お手伝いさん?」
「召使いの求人はかけてあります。既に何人かの候補も見つかっておりますし、時間の問題でしょう」
シュバイツのやつ、真面目に働くとここまで優秀なのか。
……いや、そもそもシュバイツは平民ながら騎士となったんだ。優秀でないはずがない。
目先の出世欲にさえ傾かなければ、もしかしたら本当に出世出来てたのかもしれないな。
「屋敷の前までの道の舗装も近い内に完成するでしょう。屋敷までは馬車で来られる道幅が必要なので少々お時間を頂きますが」
「俺がやる事がほとんどないな」
「現場に立つ貴族がどれ程珍しいかおわかりになったでしょう」
くすりと笑うシュバイツに、俺は目を丸くした。
なるほど、ランドルフやブライアン王は、きっとこのシュバイツの一面を認めていたのだろう。
「落成式はどれくらいに行えばいいんだ?」
「遠方からいらっしゃる方もおりますれば、半月は開けるべきかと」
「それじゃシュッツ、サマリア公爵家からもらった貴族リストの精査を任せる。それと、ギュスターブ辺境伯への招待状を用意しといてくれ。諸経費の請求はジェイルさんに」
「かしこまりました」
専属執事になったかのようなシュバイツは、どこか嬉しそうに頭を下げた。
彼がいれば、そこまで気負う必要はなかったのだ。
さて、それなら俺は別の事を片付けてしまおう。
そう、シェンドの町へ【テレフォン】の試作品を届けに行くのだ。
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