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17.求むロマン武器
再会!!
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「ようラウールおかえり!」
「スコットさん! ただいま!」
サーシンに着くと、すぐに門番のスコットが気づいて声をかけてくれた。
嬉しいけど、今はそれどころではない。
サーシンに近づくにつれて、ドキドキしてきた。
久しぶりに会える、父様、母様。
どうしよう、おやじ! おふくろ! って読んだらびっくりするかな?
スコットから街に入る許可を得て、実家に徐々に近づいている。
サクラとクロウも紹介しないと。
どんどんラウールの気持ちは高ぶっている。
家が見えてきた。
久しぶりの実家・・・。
何も変わっていない。
ラウールは一歩一歩前に進んで行った。
そして玄関に手をかけると、鍵がかかっていた。
「そうだよね~。今の時間は仕事に行ってるよね~。」
「ラウール、今はいないの両親は?」
「うん。今は仕事の時間だと思う。ちょっと急ぎすぎたかな?」
そう言っていると後ろから声が聞こえてきた。
「ラウール!! おかえり!」
母様?
「お帰り!」
父様?
「父様?母様?仕事は?」
「スコットさんが使いを出してくれたの! 門を通った知り合いに声をかけてね! そうしたら、治療院の人も早く帰れって! 大きくなったわねラウール。」
「俺も同じかな。話を聞いた孤児院の院長が、早く迎えてあげてって言ってね。」
ありがたい。院長のコリンさんかな?
ミックとララはラウールを抱きしめた。
ラウールが苦しくなるほどだった。
「会いたかった。でも旅に出したのは私たち・・・。それでも元気に戻ってきてくれた・・・。ありがとうラウール。」
「僕も・・・。」
ラウールは泣いてしまった。
心が中年の16歳が泣いて誰が得をするのかという事は置いておいて。
嬉しかった。待っていてくれる人がいる。
僕の戻る場所はここだけだ。
そうして感動の再会を果たした家族は家に戻ろうとした。
「ちょっとまって! ラウール、私を置いて行かないでよ!」
「あっ!」
「あっってなによ! 忘れてたの!?」
「忘れるわけがないじゃないか! ちょっと両親に会った感動で、思ったまま行動しちゃっただけだよ。」
「それが忘れたって言うんじゃない!!」
サクラは笑っていた。
ラウールがわざとスルーしていた事にも気づいたから。
この度でラウールの性格はだいぶ知った。
恥ずかしいときは素直になれないのだ。
そして、隣にいたサクラに気づかないわけがないラウール。
ラウールの両親も気づかないわけがない。
ちょっと茶目っ気をだした両親だった。
「ラウール、紹介してくれ。その彼女の名前は?一丁前に恋人を作ったから帰ってきたのか?」
「ちょっと! 父様! 違いますよ。僕たちは友達ですよ。仲間、パーティー、一緒に旅をしてるんです!」
「そんなに焦るなよラウール。ちょっと聞いただけだよ。それで、その肩に乗っている鳥は何だ?」
「クロウは父様と母様に驚いて飛んじゃったけど、従魔だよ。」
「従魔ってラウール、どうやって手に入れたの?」
「母様、僕は旅をしていたのです。Sランク冒険者になっています。そして、ダンジョンに潜っています。従魔は、ダンジョンのボスの宝箱から手に入れましたよ。それで僕とサクラの2人の従魔になったんです。」
「ん~、後でもっと詳しく教えてね。サクラさんもいらっしゃい。歓迎するわよ。一緒にお家にいてもらってもいいかしら?」
「いいのですか?私は部外者だから、宿にでも行きますよ?」
「そんなことできるか! サクラさん、ようこそ我が家に。この街にいる時は我が家だと思って過ごして。ラウールの仲間は、家族と一緒だよ。」
「ありがとうございます。なんとなく一緒にいるのも悪い気もしますけど、では一緒にいさせてもらいます。」
一通り話をして、ラウールの実家に入った。
サクラも緊張はしているが、ちゃんとついてきている。
一部屋をサクラに使ってもらうくらいはある家だ。
ラウールも自分の荷物を自分の部屋に置き、みんなが一緒に過ごす部屋に移動した。
全員そろったところでリックが歓迎のあいさつをして、ラウールの旅を聞きたがった。
しかしララが、もっとゆっくり聞きましょうと言って、食べ物や飲み物を準備し始めた。
その準備を待っている間にリックは色々と聞きたそうにしていたが、我慢していたのか無言になってしまった。
全員がそろい、食事も開始した。
ララの手料理は久しぶりで、ラウールは泣きそうになってしまった。
長い旅の話をした。
ロドリゲスとローリーのことも話した。
初めは一度戻ってこようと思った事。
しかし、カシマスと言う冒険者のおかげで何とか旅を続けることが出来たこと。
カシマスが悪者の役割りを受け持ってくれたおかげで、今の自分があること。
自分の両親はリックとララしかいないという事を話した。
リックとララは泣いていた。
そして、その部屋にいる全員が泣いていた。
クロウだけは涙は出ていなかったが・・・。
リックとララは安堵した。
ラウールの心のつかえが一つとれて。
その日は夜遅くまで話声が絶えなかった。
サクラも自分のことをうまく話せていて、輪の中に入れた。
ラウールもこの凝縮された旅の思い出を語った。
この世界で初めてお酒も飲んだ。
15歳からはお酒飲んでもいいのだ。
酔いもあり、全員が楽しく会話をし、疲れ、同じ部屋で寝てしまっていた。
一息ついた旅。
安心する場所。
ここがあるから僕は旅に出ることが出来る。
これからは、転移で戻ってくることもできる。
選択肢も増えて、これからまた旅立つことに思いをはせたラウールだった。
「スコットさん! ただいま!」
サーシンに着くと、すぐに門番のスコットが気づいて声をかけてくれた。
嬉しいけど、今はそれどころではない。
サーシンに近づくにつれて、ドキドキしてきた。
久しぶりに会える、父様、母様。
どうしよう、おやじ! おふくろ! って読んだらびっくりするかな?
スコットから街に入る許可を得て、実家に徐々に近づいている。
サクラとクロウも紹介しないと。
どんどんラウールの気持ちは高ぶっている。
家が見えてきた。
久しぶりの実家・・・。
何も変わっていない。
ラウールは一歩一歩前に進んで行った。
そして玄関に手をかけると、鍵がかかっていた。
「そうだよね~。今の時間は仕事に行ってるよね~。」
「ラウール、今はいないの両親は?」
「うん。今は仕事の時間だと思う。ちょっと急ぎすぎたかな?」
そう言っていると後ろから声が聞こえてきた。
「ラウール!! おかえり!」
母様?
「お帰り!」
父様?
「父様?母様?仕事は?」
「スコットさんが使いを出してくれたの! 門を通った知り合いに声をかけてね! そうしたら、治療院の人も早く帰れって! 大きくなったわねラウール。」
「俺も同じかな。話を聞いた孤児院の院長が、早く迎えてあげてって言ってね。」
ありがたい。院長のコリンさんかな?
ミックとララはラウールを抱きしめた。
ラウールが苦しくなるほどだった。
「会いたかった。でも旅に出したのは私たち・・・。それでも元気に戻ってきてくれた・・・。ありがとうラウール。」
「僕も・・・。」
ラウールは泣いてしまった。
心が中年の16歳が泣いて誰が得をするのかという事は置いておいて。
嬉しかった。待っていてくれる人がいる。
僕の戻る場所はここだけだ。
そうして感動の再会を果たした家族は家に戻ろうとした。
「ちょっとまって! ラウール、私を置いて行かないでよ!」
「あっ!」
「あっってなによ! 忘れてたの!?」
「忘れるわけがないじゃないか! ちょっと両親に会った感動で、思ったまま行動しちゃっただけだよ。」
「それが忘れたって言うんじゃない!!」
サクラは笑っていた。
ラウールがわざとスルーしていた事にも気づいたから。
この度でラウールの性格はだいぶ知った。
恥ずかしいときは素直になれないのだ。
そして、隣にいたサクラに気づかないわけがないラウール。
ラウールの両親も気づかないわけがない。
ちょっと茶目っ気をだした両親だった。
「ラウール、紹介してくれ。その彼女の名前は?一丁前に恋人を作ったから帰ってきたのか?」
「ちょっと! 父様! 違いますよ。僕たちは友達ですよ。仲間、パーティー、一緒に旅をしてるんです!」
「そんなに焦るなよラウール。ちょっと聞いただけだよ。それで、その肩に乗っている鳥は何だ?」
「クロウは父様と母様に驚いて飛んじゃったけど、従魔だよ。」
「従魔ってラウール、どうやって手に入れたの?」
「母様、僕は旅をしていたのです。Sランク冒険者になっています。そして、ダンジョンに潜っています。従魔は、ダンジョンのボスの宝箱から手に入れましたよ。それで僕とサクラの2人の従魔になったんです。」
「ん~、後でもっと詳しく教えてね。サクラさんもいらっしゃい。歓迎するわよ。一緒にお家にいてもらってもいいかしら?」
「いいのですか?私は部外者だから、宿にでも行きますよ?」
「そんなことできるか! サクラさん、ようこそ我が家に。この街にいる時は我が家だと思って過ごして。ラウールの仲間は、家族と一緒だよ。」
「ありがとうございます。なんとなく一緒にいるのも悪い気もしますけど、では一緒にいさせてもらいます。」
一通り話をして、ラウールの実家に入った。
サクラも緊張はしているが、ちゃんとついてきている。
一部屋をサクラに使ってもらうくらいはある家だ。
ラウールも自分の荷物を自分の部屋に置き、みんなが一緒に過ごす部屋に移動した。
全員そろったところでリックが歓迎のあいさつをして、ラウールの旅を聞きたがった。
しかしララが、もっとゆっくり聞きましょうと言って、食べ物や飲み物を準備し始めた。
その準備を待っている間にリックは色々と聞きたそうにしていたが、我慢していたのか無言になってしまった。
全員がそろい、食事も開始した。
ララの手料理は久しぶりで、ラウールは泣きそうになってしまった。
長い旅の話をした。
ロドリゲスとローリーのことも話した。
初めは一度戻ってこようと思った事。
しかし、カシマスと言う冒険者のおかげで何とか旅を続けることが出来たこと。
カシマスが悪者の役割りを受け持ってくれたおかげで、今の自分があること。
自分の両親はリックとララしかいないという事を話した。
リックとララは泣いていた。
そして、その部屋にいる全員が泣いていた。
クロウだけは涙は出ていなかったが・・・。
リックとララは安堵した。
ラウールの心のつかえが一つとれて。
その日は夜遅くまで話声が絶えなかった。
サクラも自分のことをうまく話せていて、輪の中に入れた。
ラウールもこの凝縮された旅の思い出を語った。
この世界で初めてお酒も飲んだ。
15歳からはお酒飲んでもいいのだ。
酔いもあり、全員が楽しく会話をし、疲れ、同じ部屋で寝てしまっていた。
一息ついた旅。
安心する場所。
ここがあるから僕は旅に出ることが出来る。
これからは、転移で戻ってくることもできる。
選択肢も増えて、これからまた旅立つことに思いをはせたラウールだった。
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