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4.人々との交わり
反省と貝殻採取と海と
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ラウールは朝まで眠れなかった。いくら両親を悪く言われてもやりすぎた・・・・。
ビルンは朝まで眠れなかった。テントでようやく意識がはっきりしてきて、あんな子供になんてことを言ってしまったのか反省していた・・・。
フルートは朝まで眠っていた。起きた後は・・・『僕が口を挟むタイミングがなかった・・・。』
ロドリコは朝起きて思った・・・。この依頼は失敗したか・・・。
『『「『は~~・・』」』』
それぞれのテントからため息が漏れていた。
~~~~~~~~~~~~
朝食の時間になり、みんながテントから出てきた・・・
「ラウール!悪かった! この通り許してくれ!!」
いきなりビルンさんが僕に頭を下げてきた・・・・。僕が先に謝ろうと思ったのに・・・。
「悪かった、本当に悪か」た。さすがに殺されるのは勘弁だが、俺の口が悪かった・・・。親の為に怒れるなんて・・いい親だな・・。』
急にそんなことを言われて、なかなか反応できなかった。
そこへラエラさんが来て、説明をしてくれた。
「ラウール君、昨日は本当にごめんなさい!! ビルンも反省してるから許してください。もともとビルンは口は悪いけど、人は悪い奴じゃないの・・・。ビルンはちょっと親と言う存在について色々あったの。」
そこからラエラさんはビルンの事、パーティーメンバーの事を説明してくれた。
【破壊の斧】のメンバーはみんな孤児院出身だった。4人全員が親を知っている。けれどもひどい虐待にあって、最後は売られそうになっているところを憲兵さんが親を捕まえ、そのまま孤児院に預けられたという。偶然にも4人とも同じ状況で、孤児院の中でもよく一緒に過ごすようになったそうだ。4人のいた孤児院は12歳になったら何か仕事をして、金銭的にも支え、15歳には出ていかなければいけなかったという。そこで4人は一緒に冒険者登録をして、ラウールが生まれた街スタスデより南のズウデンと言う街から少しずつ移動してきたという。
冒険者登録をしてみんなが19歳でDランクになり、割のいい仕事を求めて、首都サーシンまで移動し、拠点とすることにした。ラウールを見て、馬鹿な親がお金の為に働かせていると思ってしまったビルンは、つい初めからあんな態度をとってしまったようだ。そして、ああいって、少しでも危険な役割を受けないように仕向けていたと、パーティーメンバーが話してくれた。
それを聞いて僕は恥ずかしくなってしまった。僕のことを考えてくれた人になんてことをしたんだ、と・・けど
「わかりにくいよビルンさん・・・、嫌われてると思ったよ・・・、僕も謝ろうと思ってたけど・・・。わかりにくかったから殺そうとしたのは許してね!」
「おい! 殺そうとしてって! 軽いな・・・。 今回はおれが悪かった。お前が強くて一人前の冒険者だという事もわかった。今回の依頼も頼むぜ! あと、冒険者ギルドであっても無視するなよ!!」
とグーを向けて来る
「よろしくビルンさん! 一緒に頑張ろう!!」
グーパンチを手にぶつける。
「いてーよ!」
と単純な男たちはあっさりと仲直りした。そして、意外に相性が良かったことに気づいてしまった・・・。
ロドリコは安心した。これで今回も稼ぎが確定したと・・・・。
~~~~~~~~~~~~~
貝殻集めは順調だった。海岸掃除のような、熊手のような道具を引っ張り集める。形はどうでもいいので、とにかく量と言うように・・・。そこで意外なことに【放浪の羊】のデーブン(荷物運び兼道具使い)が活躍した。よく言えば動けるデブ。持ち前の馬力で道具を引っ張りまわし、採取の箱がみるみる埋まっていった。採取は依頼にはなかったが、デーブンが張り切ってしまったため、役割分担した。
護衛はみんなで交代で行い、いろんな組み合わせで戦ってみた。魔物の数は多くなかったので、色々な連携を僕も体験させてもらった。
ここでも意外に、パワーファイターの大斧使いのビルンさんとは相性が良かった。僕が剣でけん制し、スキを見て力いっぱい斧を叩き付ける。魔法でチマチマけん制している横から、力いっぱい斧を振り回す。タイミングもバッチリで、仲良くなれてよかったと思う瞬間だった。
~~~~~~~~~~~~~~
護衛時間以外で、ロドリコさんに海について聞いてみた。
この世界の船は風の力を利用することや、魔石で動いているという。海には時々大型の魔物が出現し危険はあるものの、数は多くなく、比較的航路が開発されているという。海産物の保存は、干物程度はあるが、内陸には海の魚は入って来ても高価なことを説明してくれた。
いずれ旅をするときには、船の旅も楽しいかな~と思えた。
よく考えてみたら、広大な海で魔物に船を攻撃される確率は、低いな・・・。
ピンポイントっで攻撃された場合は不運と言うしかない。
そして、カニ、エビ、貝柱と言ったものを食べる習慣もあるようだ・・・。カニガタベタイイ・・・。
~~~~~~~~~~~~
なんだかんだと3日間で貝殻採取は狩猟した。ロドリコさん曰く『今までで一番採れた・・ぐふふ。』だそうだ。
ようやく街に向けて出発する日となる。ちょっと肌が痛いけど、楽しい初体験の海だった。
ビルンは朝まで眠れなかった。テントでようやく意識がはっきりしてきて、あんな子供になんてことを言ってしまったのか反省していた・・・。
フルートは朝まで眠っていた。起きた後は・・・『僕が口を挟むタイミングがなかった・・・。』
ロドリコは朝起きて思った・・・。この依頼は失敗したか・・・。
『『「『は~~・・』」』』
それぞれのテントからため息が漏れていた。
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朝食の時間になり、みんながテントから出てきた・・・
「ラウール!悪かった! この通り許してくれ!!」
いきなりビルンさんが僕に頭を下げてきた・・・・。僕が先に謝ろうと思ったのに・・・。
「悪かった、本当に悪か」た。さすがに殺されるのは勘弁だが、俺の口が悪かった・・・。親の為に怒れるなんて・・いい親だな・・。』
急にそんなことを言われて、なかなか反応できなかった。
そこへラエラさんが来て、説明をしてくれた。
「ラウール君、昨日は本当にごめんなさい!! ビルンも反省してるから許してください。もともとビルンは口は悪いけど、人は悪い奴じゃないの・・・。ビルンはちょっと親と言う存在について色々あったの。」
そこからラエラさんはビルンの事、パーティーメンバーの事を説明してくれた。
【破壊の斧】のメンバーはみんな孤児院出身だった。4人全員が親を知っている。けれどもひどい虐待にあって、最後は売られそうになっているところを憲兵さんが親を捕まえ、そのまま孤児院に預けられたという。偶然にも4人とも同じ状況で、孤児院の中でもよく一緒に過ごすようになったそうだ。4人のいた孤児院は12歳になったら何か仕事をして、金銭的にも支え、15歳には出ていかなければいけなかったという。そこで4人は一緒に冒険者登録をして、ラウールが生まれた街スタスデより南のズウデンと言う街から少しずつ移動してきたという。
冒険者登録をしてみんなが19歳でDランクになり、割のいい仕事を求めて、首都サーシンまで移動し、拠点とすることにした。ラウールを見て、馬鹿な親がお金の為に働かせていると思ってしまったビルンは、つい初めからあんな態度をとってしまったようだ。そして、ああいって、少しでも危険な役割を受けないように仕向けていたと、パーティーメンバーが話してくれた。
それを聞いて僕は恥ずかしくなってしまった。僕のことを考えてくれた人になんてことをしたんだ、と・・けど
「わかりにくいよビルンさん・・・、嫌われてると思ったよ・・・、僕も謝ろうと思ってたけど・・・。わかりにくかったから殺そうとしたのは許してね!」
「おい! 殺そうとしてって! 軽いな・・・。 今回はおれが悪かった。お前が強くて一人前の冒険者だという事もわかった。今回の依頼も頼むぜ! あと、冒険者ギルドであっても無視するなよ!!」
とグーを向けて来る
「よろしくビルンさん! 一緒に頑張ろう!!」
グーパンチを手にぶつける。
「いてーよ!」
と単純な男たちはあっさりと仲直りした。そして、意外に相性が良かったことに気づいてしまった・・・。
ロドリコは安心した。これで今回も稼ぎが確定したと・・・・。
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貝殻集めは順調だった。海岸掃除のような、熊手のような道具を引っ張り集める。形はどうでもいいので、とにかく量と言うように・・・。そこで意外なことに【放浪の羊】のデーブン(荷物運び兼道具使い)が活躍した。よく言えば動けるデブ。持ち前の馬力で道具を引っ張りまわし、採取の箱がみるみる埋まっていった。採取は依頼にはなかったが、デーブンが張り切ってしまったため、役割分担した。
護衛はみんなで交代で行い、いろんな組み合わせで戦ってみた。魔物の数は多くなかったので、色々な連携を僕も体験させてもらった。
ここでも意外に、パワーファイターの大斧使いのビルンさんとは相性が良かった。僕が剣でけん制し、スキを見て力いっぱい斧を叩き付ける。魔法でチマチマけん制している横から、力いっぱい斧を振り回す。タイミングもバッチリで、仲良くなれてよかったと思う瞬間だった。
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護衛時間以外で、ロドリコさんに海について聞いてみた。
この世界の船は風の力を利用することや、魔石で動いているという。海には時々大型の魔物が出現し危険はあるものの、数は多くなく、比較的航路が開発されているという。海産物の保存は、干物程度はあるが、内陸には海の魚は入って来ても高価なことを説明してくれた。
いずれ旅をするときには、船の旅も楽しいかな~と思えた。
よく考えてみたら、広大な海で魔物に船を攻撃される確率は、低いな・・・。
ピンポイントっで攻撃された場合は不運と言うしかない。
そして、カニ、エビ、貝柱と言ったものを食べる習慣もあるようだ・・・。カニガタベタイイ・・・。
~~~~~~~~~~~~
なんだかんだと3日間で貝殻採取は狩猟した。ロドリコさん曰く『今までで一番採れた・・ぐふふ。』だそうだ。
ようやく街に向けて出発する日となる。ちょっと肌が痛いけど、楽しい初体験の海だった。
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