今世は夫婦で冒険者パーティー黒猫～前前世は冴えなかったが前世は最強！で、今世も最強で旅をする。気ままに弟子を育てながら気まぐれに生きてい

sazae9

文字の大きさ

大中小

9 / 168

第一章　新しい生活

第八話　クレイダの町で依頼を受ける

しおりを挟む

冒険者プレートに表示された情報を見てどうやって自分の適正を判断するのか？

この世界の人間等はステータスが表示されるプレートを持つようだが、職業欄はないよね。
と言うことは、スキルから判断されるのか？

努力で身に付くのか、産まれた時から持つスキルがあるのか。次に聞き出す情報はステータスだなとサクラと話をしながら歩いていると目的地に着いた。

冒険者ギルドの受付さんに聞いたお勧めの宿【停まり木】が目の前にある。

中に入り僕たちはひとまず一泊したいことを伝えた。
子供だけで泊まるのは珍しいようで、一瞬何かを考えていたが、宿屋の人は食事はどうするか聞いてきた。
夕食と朝食も出してくれるという説明を受けて、それでとお願いした。

少し考えこまれたくらいで問題なく部屋の鍵を受け取り、僕達は部屋に向かった。
今は夫婦である僕達は一室に一緒に泊る。

僕たちは赤面した。
そして次の日になる。
それだけだ。

そして次の日、この手持ちのお金だけでは心もとないと考えて、何か依頼を受けることにした。

まだ最低ランクで割りのいい依頼は無い。
数をこなしお金を稼いでいく事を考えて僕たちは冒険者ギルドの戸を引いた。

僕達が冒険者ギルドに入った時の反応は割愛だ。
まー騒がしかった。

「昨日のDランク冒険者押しの受け付けさん、何かいい依頼は無い？」

僕達は依頼票を見たが、この世界の冒険者がどんな実力の冒険者が、どんな依頼を受けているかわからないので、とりあえず聞いてみた。

僕達が話しかけた受け付けさんはおそらく思うところがあったのだろう。
不自然な笑みを浮かべて話してきた。

「君達くらいの実力ならゴブリンでも行けるだろう。本来なら猪や鹿の肉を集める位がいいのだろうけど。更に言うなら、君達みたいな登録したては町中の依頼をするのが一番いいだろうけど、行けるだろ？」

何が行けるのだろう？
強いのだろうけど、仕返し？

「それでもいいけど、僕達のランクで受けることができるの？」

「もちろんさ！常設依頼はランクは関係ないよ！どんなランクでも討伐証明の数で決まるから！ SSSランクがゴブリンを千匹倒しても清算されるよ！」

ほう、何匹でもいいのか？

「じゃあ、ゴブリンの討伐証明部位は？あと、面倒なら丸々体を持ってきていいの。一匹の討伐金額は？」

勢いよく聞いた僕達の質問に少し答えるまで間がある。

「ゴブリンの体は全て持ってきてもいいぞ。追加報酬は無いが、肥料になるからな。ちなみに強さとは別でゴブリンは数が多いから、一匹の討伐報酬は少ないからな。他の依頼のついでと考えたらいい。」

「わかったよ。でも、言ってみて思ったんだけど、ゴブリンの体をそのまま持ってくるって大変だね。」

「そうだな。だが、中級くらいの冒険者になるとマジックバックやマジックポーチを持ってるからな。数は限られてるけど、見た目より多く荷物が入るからな。容量に余裕があるときで、解体がめんどくさいときはそのまま持ってくるぞ！労働の後の一杯の酒の代金にはなるからな。」

そう、金額を聞いてみたけど銅貨五枚、冒険者ギルドの酒場で一杯はアルコールにありつける。
まとまった数を倒すと、常設依頼での報奨金もある。

ゴブリンとはいえ人の命を奪うことができるのに、この報酬は安いのか高いのか。

だけど、町中の依頼は面倒なものが多いので、常設依頼を受けることにしたした。

一匹の討伐報酬と、常設依頼とはいえ依頼だ。
ある程度の数がまとまると、成功報酬がある。

今回の世界は、ある程度国から離れているが、国の力も及ぶ位の制度のようだ。

ギルドマスターが貴族なことからも予想はできたが、国から支援も受けているようだ。

だが、今回の僕達は一味違う。
なんといっても夫婦だ。
僕達が幸せならどんなんでも良い。

「わかりましたよ。だいたい理解したので、薬草採取の依頼を受けます。さっきあったのでそれを持ってきますよ。それで途中で出会ったゴブリンがいたら倒してきます。」

「ああ、理解が早くて助かる。常設依頼は依頼票はとらなくていいからな。討伐証明と報告だけでいい。ちなみに肉が旨い魔物は常設依頼に多いぞ。Fランクには無理だが、オークの肉なんかもいいぞ！」

それは欲を出して死ねと。

ちょっと被害妄想だが、この受け付けさんには気を付けよう。

「では依頼を受けてから行ってきます！」

そう宣言し薬草採取の依頼票を持ち手続きした。

先ずは薬草だが、ゴブリンの強さを確認しよう。

この世界でもゴブリンは初級のようだ。

まだ見ぬゴブリンが三メートルもあったら大変だが、そんなこともないようだ。

僕達は装備もそろえないまま外に出たため、何処かに移動すると思われた。

だけど一応依頼を受けたことを説明すると心配された。

どこの門番さんも好い人なのだろう。
自分が手にいれたと言う刃こぼれしたナイフをくれた。

ゴブリンが持っていたものだから過信しないように言い含め、僕達に手渡してきた。

そのナイフをありがたくもらい受け僕達は薬草採取のため、道を外れ森に入って行くことにした。

さあ、今世で初めての冒険者活動だ。
なんとなく胸が高鳴っている。

しおりを挟む