【同志よ、鉄槌を下せ】~レ〇プ被害に遭い続ける生徒と同棲を始めた高校教師。発見された死体は誰が殺したの?~【完結】

幾多の『理不尽』や『不条理』を味わって生きてきた高校教師の長澤。
30歳の今、感情を押し殺し本来の自分を抑え込んで生活をしているが、その反動のためか夢にうなされる日々。
同僚である大沢賢一もまた同じ思いを抱えており、二人は自分たちを"こっち側"の人間だと共感し合い良き理解者として仲を深めていく。

時を同じくして、一人の女子生徒のことが気になり始める長澤。
彼女の名は武井美奈。
生徒に全く関心のない長澤だったが『理不尽』に見舞われる彼女を過去の自分と重ね、守りたい一心で同居することを決意する。
次第に長澤は大沢と距離を置き始めるが、美奈に心酔していく長澤を引き戻そうと説得する大沢。
それでも美奈を守るという使命感に囚われ、長澤の美奈への気持ちは強まる一方だった。
ある日、男の死体が山中で発見されたことを皮切りに彼女たちの運命の歯車が一気に動き出す。

「感情を抑え込まない方がいい」と忠告する大沢。
「美奈には自分しかいない」と覚悟を決める長澤。
「先生、助けて」と助けを求める美奈。

長澤が、選んだ救いの道とは?
理不尽、後悔、制裁、我慢、怒り、使命、嘘、正義、同情、依存、支配、愛情、救済……
悪夢から救われる朝はやってくるのか。

今だ。
同志よ、鉄槌を下せ。

(C)みけとが夜々 2024 All Rights Reserved
24h.ポイント 42pt
811
小説 16,076 位 / 192,200件 ミステリー 107 位 / 4,332件

あなたにおすすめの小説

彼女の優しい理由

諏訪錦
ミステリー
藪坂七季(やぶさかななき)は、片思いしている幼馴染、枯井戸彩華(かれいどさやか)がいながら、クラスメイトの男子学生との罰ゲームで同学年の冴えない女子生徒、更級沙良(さらしなさら)に告白することになってしまう。 同時期、街では、惨殺魔と呼ばれるシリアルキラーによって、ペットが無惨に殺害される事件が発生していて、その事件に幼馴染の枯井戸彩華が関わっていることを主人公は知る。

無限の迷路

葉羽
ミステリー
豪華なパーティーが開催された大邸宅で、一人の招待客が密室の中で死亡して発見される。部屋は内側から完全に施錠されており、窓も塞がれている。調査を進める中、次々と現れる証拠品や証言が事件をますます複雑にしていく。

真実の追及と正義の葛藤

etoshiyamakan
ミステリー
警視庁より出向の刑事とたびたび起こる事件の謎を同僚たちと・・・・・。

言葉の裏側

サトウ・レン
ミステリー
人によって書かれる限り、言葉にはつねに裏がある。 ――――佐藤蓮『裏側のない遺書、真実の告白』より

友よ、お前は何故死んだのか?

河内三比呂
ミステリー
「僕は、近いうちに死ぬかもしれない」 幼い頃からの悪友であり親友である久川洋壱(くがわよういち)から突如告げられた不穏な言葉に、私立探偵を営む進藤識(しんどうしき)は困惑し嫌な予感を覚えつつもつい流してしまう。 だが……しばらく経った頃、仕事終わりの識のもとへ連絡が入る。 それは洋壱の死の報せであった。 朝倉康平(あさくらこうへい)刑事から事情を訊かれた識はそこで洋壱の死が不可解である事、そして自分宛の手紙が発見された事を伝えられる。 悲しみの最中、朝倉から提案をされる。 ──それは、捜査協力の要請。 ただの民間人である自分に何ができるのか?悩みながらも承諾した識は、朝倉とともに洋壱の死の真相を探る事になる。 ──果たして、洋壱の死の真相とは一体……?

旧校舎のフーディーニ

澤田慎梧
ミステリー
【「死体の写った写真」から始まる、人の死なないミステリー】 時は1993年。神奈川県立「比企谷(ひきがやつ)高校」一年生の藤本は、担任教師からクラス内で起こった盗難事件の解決を命じられてしまう。 困り果てた彼が頼ったのは、知る人ぞ知る「名探偵」である、奇術部の真白部長だった。 けれども、奇術部部室を訪ねてみると、そこには美少女の死体が転がっていて――。 奇術師にして名探偵、真白部長が学校の些細な謎や心霊現象を鮮やかに解決。 「タネも仕掛けもございます」 ★毎週月水金の12時くらいに更新予定 ※本作品は連作短編です。出来るだけ話数通りにお読みいただけると幸いです。 ※本作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。 ※本作品の主な舞台は1993年(平成五年)ですが、当時の知識が無くてもお楽しみいただけます。 ※本作品はカクヨム様にて連載していたものを加筆修正したものとなります。

没落貴族イーサン・グランチェスターの冒険

水十草
ミステリー
【第7回ホラー・ミステリー小説大賞奨励賞 受賞作】 大学で助手をしていたテオ・ウィルソンは、美貌の侯爵令息イーサン・グランチェスターの家庭教師として雇われることになった。多額の年俸と優雅な生活を期待していたテオだが、グランチェスター家の内情は火の車らしい。それでもテオには、イーサンの家庭教師をする理由があって…。本格英国ミステリー、ここに開幕!

籠の鳥はそれでも鳴き続ける

崎田毅駿
ミステリー
あまり流行っているとは言えない、熱心でもない探偵・相原克のもとを、珍しく依頼人が訪れた。きっちりした身なりのその男は長辺と名乗り、芸能事務所でタレントのマネージャーをやっているという。依頼内容は、お抱えタレントの一人でアイドル・杠葉達也の警護。「芸能の仕事から身を退かねば命の保証はしない」との脅迫文が繰り返し送り付けられ、念のための措置らしい。引き受けた相原は比較的楽な仕事だと思っていたが、そんな彼を嘲笑うかのように杠葉の身辺に危機が迫る。