臓物少女

戸影絵麻

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#81 四天王その二&その三⑫

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 するり。
 脱皮するようにスク水を脱いだ紗英。
 そのあとに現れたのは、神々しいまでに光り輝く美ボデイだった。
 顔を背け合うようにわずかに左右を向いた紡錘形のおっぱい。
 その上向きの先端に花開くのは、綺麗なピンク色の乳輪に縁どられたバラ色の固そうな乳首。
 そしてほどよく脂肪の乗った身体のラインはつるりとした陰部に向って優雅にカーブし、ムチムチの太腿の間に消えている。
 生白い左右の太腿の隙間に、二枚の唇に囲まれた赤い秘裂の一端をわずかにのぞかせてー。
 むくっ。
 膣ノイドの口の中で、またぞろ明の陰茎が勃起し始めた。
 や、ヤバい。
 明は蒼ざめた。
 俺はまた紗英を見て、欲情しようとしている。
「グヌヌヌヌヌ、まずは貴様から料理してくれるわ」
 膣ノイドが、ペッと明の勃起チンポを吐き出した。
「ひえっ」
 全裸のまま、ゴロンと床に転がり落ちる明。
 そのままらせん状に伸びる階段を、硬くなった男根を振り回しながら落ちていく。
 し、死ぬ!
 覚悟した。
 テレビの刑事ドラマなどでは、口封じのために、よく目撃者が歩道橋の階段から突き落とされ、意識不明の重体になったり、ひどい時は、死んだりする。
 間違いなく、今の明がそのパターンだった。
 紗英をおびき出す餌に使われただけの雑魚キャラは、用が済めばもはや退場するしかない。
 それが世の中の定法というものなのだ。
 がー。
 たいして落ちぬうちに、回転が止まった。
「え?」
 目を開けると、全裸の紗英が明の下腹をはだしの足の裏で踏みつけ、回転を止めている。
「いつまでも世話焼かせるんじゃないよ」
 明の顔にペペっと唾を吐きかけ、見下すようにそう言った。
「おまえが博士の息子でなきゃ、真っ先に殺してるところだよ」
「ご、ごめんなさい!」
 紗英の勢いに押され、がばッと起き直り、土下座する明。
 そうだったのか。
 親父の威光で俺は今まで生かされていたと、ただそういうことだったのか。
 考えてみれば、わかり切ったことだった。
 これは漫画やアニメやラノベの類ではないのだ。
 ただ数日一緒に暮らしたからといって、美少女とキモオタが懇ろになれるなんてことは世界が滅んでもあり得ない。
 そんなのはしょせん、推しのSNSに、
「エグッ! 可愛すぎてキュン死しちゃいますぅ!」
 などと毎日書き込んでいる非モテ男たちの妄想でしかない。
 それに、と明は思う。
 紗英が本気ならば、本物の”エグさ”が爆発するのは、まさに今これからなのだ。
 そして、明の予想は当たった。
「へ・ん・た・い!」
 どこで覚えたのか、全裸の紗英が妙に既視感のあるポーズを決めると、
 刹那ー。
 バリバリバリバリッ!
 すさまじい破裂音が響き渡り、衆人環視の中、美少女バイオノイド紗英の超絶的な”変態”が始まったのである。
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