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#46 最後を見届けられた幸福感 ~アベンジャーズ エンドゲーム~
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この『エンドゲーム』は、これまでマーベル映画を観続けてきたファンに対する、最高の御褒美ではないか。
観終わって、つくづくそう感じました。私自身はといえば、それほど熱烈なファンとはとてもいえず、現に『アントマン2』『ギャラクシー2』『ドクターストレンジ』の3本は見ていないのですが、それでも随所で胸に迫るものがありました。
逆に言えば、この作品から見てもほとんど良さがわかりませんから、アベンジャーズ初心者の方はぜひ事前にある程度の予習をお勧めします。
以下はネタバレを含みますので、予備知識なしでこれから見に行こうという方はお読みにならないでください。
近々、『スパーダ―マン』の新作が封切られることからも予想がつく通り、大筋は「タイムトラベルで前作のラスト前の時間軸に戻り、消失した仲間及び人類の半数を救う」というお話です。
その過程でメンバー達は自分の過去を再体験します。
死ぬ直前の母に会うマイティ・ソー、若き父親に出会うアイアンマン、初恋の人に再会するキャプテン…。
みなかつてのシリーズの場面に挿入されるエピソードなのですが、それがもう、切ないこと…。
前作『インフィニティ・ウォー』が「動」だとすれば、物語の半分以上は大方の期待を裏切る『静』のムードで進んでいきます。なんせ、オープニングがホークアイのほのぼのとした家族サービスのシーンから始まるのですから、その裏切られ方がまた実に心地よい。
キャプテンマーベルの扱いにしてもそうです。彼女の単独作品を見た時、このキャラを出したらそれでアベンジャーズは終わってしまうよね、と思ったものでしたが、そうは簡単にいきませんでした。事実、ラストバトルでは彼女でさえ、サノスには歯が立ちません。(ていうか、この人、意外と近接戦闘には弱いので)。
そのサノスですら、序盤で早々と一回死んでしまいます。あれ? この後どうするの? 敵、いなくなっちゃったじゃん。
って、そんな感じ。
ともあれ、全編にわたって、作り手側の、キャラクターひとりひとりに対する愛情が伝わってくる、胸に沁みるよい作品でした。長く続いたシリーズの良さがいっぱい詰まっていたと思います。
個人的には、スカーレットウィッチが予想以上に活躍していてうれしかったです。彼女のPSY能力に、終盤サノスもかなり追い詰められていて、ある意味一番強かったのではないかと。
あと、シリーズ通して我慢のし通しだったキャップが最後の最後で予想外に幸せになってくれて、そこもよかったですね。代わりに、彼女と彼の死は、本当に残念でしたけど…。
観終わって、つくづくそう感じました。私自身はといえば、それほど熱烈なファンとはとてもいえず、現に『アントマン2』『ギャラクシー2』『ドクターストレンジ』の3本は見ていないのですが、それでも随所で胸に迫るものがありました。
逆に言えば、この作品から見てもほとんど良さがわかりませんから、アベンジャーズ初心者の方はぜひ事前にある程度の予習をお勧めします。
以下はネタバレを含みますので、予備知識なしでこれから見に行こうという方はお読みにならないでください。
近々、『スパーダ―マン』の新作が封切られることからも予想がつく通り、大筋は「タイムトラベルで前作のラスト前の時間軸に戻り、消失した仲間及び人類の半数を救う」というお話です。
その過程でメンバー達は自分の過去を再体験します。
死ぬ直前の母に会うマイティ・ソー、若き父親に出会うアイアンマン、初恋の人に再会するキャプテン…。
みなかつてのシリーズの場面に挿入されるエピソードなのですが、それがもう、切ないこと…。
前作『インフィニティ・ウォー』が「動」だとすれば、物語の半分以上は大方の期待を裏切る『静』のムードで進んでいきます。なんせ、オープニングがホークアイのほのぼのとした家族サービスのシーンから始まるのですから、その裏切られ方がまた実に心地よい。
キャプテンマーベルの扱いにしてもそうです。彼女の単独作品を見た時、このキャラを出したらそれでアベンジャーズは終わってしまうよね、と思ったものでしたが、そうは簡単にいきませんでした。事実、ラストバトルでは彼女でさえ、サノスには歯が立ちません。(ていうか、この人、意外と近接戦闘には弱いので)。
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ともあれ、全編にわたって、作り手側の、キャラクターひとりひとりに対する愛情が伝わってくる、胸に沁みるよい作品でした。長く続いたシリーズの良さがいっぱい詰まっていたと思います。
個人的には、スカーレットウィッチが予想以上に活躍していてうれしかったです。彼女のPSY能力に、終盤サノスもかなり追い詰められていて、ある意味一番強かったのではないかと。
あと、シリーズ通して我慢のし通しだったキャップが最後の最後で予想外に幸せになってくれて、そこもよかったですね。代わりに、彼女と彼の死は、本当に残念でしたけど…。
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