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#84 二重奴隷⑤
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乗ったのが始発駅だけあって、最初、地下鉄は空いていた。
シートに腰かけると、案の定、タイトミニは太腿のつけ根が露わになるほどずり上がってしまった。
短すぎるスカートの端からは、白い下着の一部がしっかり覗いてしまっている。
ちょうど、太腿と太腿の間のデルタ地帯である。
膝の上にハンドバッグを置いて隠そうとすると、隣に座った仁美が耳元でたしなめた。
「だめですよ、そんなことしちゃ。前の座席に座る人に失礼です。もっと深く腰掛けて、足を上げて、よく見えるようにちゃんと膝を開かないと」
「でも、そんなことしたら・・・まる見えになっちゃう・・・」
琴子は頬を赤らめながらも、言われた通りにした。
電車が都心に近づくと、乗客が増えてきた。
正面のシートに座ったのは、サラリーマン風の男性や大学生らしき若者のグループである。
みんな、琴子のほうになにけなく視線を向けるなり、ぎょっとしたように目を見開いた。
スマホを見るふりをして、チラチラ盗み見する大学生。
あからさまに眼鏡を指で押さえ、身体を乗り出してくる中年サラリーマン。
「ほらね。言った通りでしょ」
勝ち誇ったように、仁美がささやいた。
「誰もが琴子さんのあそこに釘付けよ。あなたが十分魅力的な証拠だわ。だから、勇気を出してもっと見せるの」
「いや・・・恥ずかしい」
かぶりを振りながらも、琴子の足は勝手に左右に開いていく。
正面に腰かけた数人には、スカートの中がモロに見えているはずだった。
見られてる・・・。
舐めるような複数の視線を感じて、琴子の胸の鼓動は否が応でも高まった。
しかも、それは、明らかに雌を求めるぎらついた雄の目線である。
こんな眼で見られるのは、本当に久しぶりだった。
嫌悪感より、身震いするような興奮が先に立つ。
仁美の言うように、私はまだ、そんなに捨てたものじゃないー。
そう思っていいのだろうか。
病院で安田たちが私にかしずいたのは、ただの気紛れではなかったということかも・・・。
ふと我に返ると、電車の中は立錐の余地にないほど、混んできていた。
驚いたのは、いつのまにか仁美がいなくなっていることだった。
仁美の居た左隣の席には、髪を短く刈った小太りの男が坐っている。
目と鼻の先まで人が押し出されてきて、琴子の前に壁ができていた。
正面に立つサラリーマンのズボンに顔がくっつきそうで、シートに深くもたれた時だった。
ふいに左隣の小太りの男の右手が動いて、琴子の太腿に触れた。
太腿を味わうように撫でまわしながら、スカートの中に手を入れようとする。
痴漢!
男の手を払いのけようとした、その瞬間だった。
今度は左の乳房に違和感を感じて、琴子は反射的に左隣を見た。
神経質そうな黒縁メガネの学生が、参考書を開きながら、その陰から手を伸ばし、琴子の胸を触っている。
「やめて・・・」
そう言葉を発しようとして、口を開きかけた時である。
すぐ前に立ったサラリーマンが、やにわにズボンのファスナーを下ろし、赤黒い肉棒を引き出した。
電車の揺れでバランスを崩したふりをして、琴子の顔に押しつけてくる。
上目遣いに様子をうかがうと、鬢のあたりに白髪の目立つ、品のいいサラリーマン風の男が立っていた。
素知らぬふりをしながらも、右手に怒張したペニスを握り、亀頭の先端を琴子の唇と唇の隙間に当ててくる。
スカートの中にもぐりこんだ小太りの男の手が、パンティの上から恥丘を弄る。
学生の指が、薄いニット越しに乳首をつまむ。
半開きの口の中には、アンモニア臭い熱い肉棒が押し込まれている。
3人の男に弄ばれる琴子を、すし詰めの乗客たちが固唾を呑んで見守っている・・・。
いつしか琴子は、全身の力を抜いてされるがままになっていた。
「こいつ、感じてやがる」
小太りの男の声に薄目を開けると、人垣の隙間からのぞく仁美の顔が、視界に入ってきた。
琴子によく見えるように、ローターのリモコンを掲げている。
琴子の心臓が、どきんと跳ねた。
仁美さん、まさか、こんなところで・・・。
小さくうなずくと、仁美が、うっすらと微笑んだ。
シートに腰かけると、案の定、タイトミニは太腿のつけ根が露わになるほどずり上がってしまった。
短すぎるスカートの端からは、白い下着の一部がしっかり覗いてしまっている。
ちょうど、太腿と太腿の間のデルタ地帯である。
膝の上にハンドバッグを置いて隠そうとすると、隣に座った仁美が耳元でたしなめた。
「だめですよ、そんなことしちゃ。前の座席に座る人に失礼です。もっと深く腰掛けて、足を上げて、よく見えるようにちゃんと膝を開かないと」
「でも、そんなことしたら・・・まる見えになっちゃう・・・」
琴子は頬を赤らめながらも、言われた通りにした。
電車が都心に近づくと、乗客が増えてきた。
正面のシートに座ったのは、サラリーマン風の男性や大学生らしき若者のグループである。
みんな、琴子のほうになにけなく視線を向けるなり、ぎょっとしたように目を見開いた。
スマホを見るふりをして、チラチラ盗み見する大学生。
あからさまに眼鏡を指で押さえ、身体を乗り出してくる中年サラリーマン。
「ほらね。言った通りでしょ」
勝ち誇ったように、仁美がささやいた。
「誰もが琴子さんのあそこに釘付けよ。あなたが十分魅力的な証拠だわ。だから、勇気を出してもっと見せるの」
「いや・・・恥ずかしい」
かぶりを振りながらも、琴子の足は勝手に左右に開いていく。
正面に腰かけた数人には、スカートの中がモロに見えているはずだった。
見られてる・・・。
舐めるような複数の視線を感じて、琴子の胸の鼓動は否が応でも高まった。
しかも、それは、明らかに雌を求めるぎらついた雄の目線である。
こんな眼で見られるのは、本当に久しぶりだった。
嫌悪感より、身震いするような興奮が先に立つ。
仁美の言うように、私はまだ、そんなに捨てたものじゃないー。
そう思っていいのだろうか。
病院で安田たちが私にかしずいたのは、ただの気紛れではなかったということかも・・・。
ふと我に返ると、電車の中は立錐の余地にないほど、混んできていた。
驚いたのは、いつのまにか仁美がいなくなっていることだった。
仁美の居た左隣の席には、髪を短く刈った小太りの男が坐っている。
目と鼻の先まで人が押し出されてきて、琴子の前に壁ができていた。
正面に立つサラリーマンのズボンに顔がくっつきそうで、シートに深くもたれた時だった。
ふいに左隣の小太りの男の右手が動いて、琴子の太腿に触れた。
太腿を味わうように撫でまわしながら、スカートの中に手を入れようとする。
痴漢!
男の手を払いのけようとした、その瞬間だった。
今度は左の乳房に違和感を感じて、琴子は反射的に左隣を見た。
神経質そうな黒縁メガネの学生が、参考書を開きながら、その陰から手を伸ばし、琴子の胸を触っている。
「やめて・・・」
そう言葉を発しようとして、口を開きかけた時である。
すぐ前に立ったサラリーマンが、やにわにズボンのファスナーを下ろし、赤黒い肉棒を引き出した。
電車の揺れでバランスを崩したふりをして、琴子の顔に押しつけてくる。
上目遣いに様子をうかがうと、鬢のあたりに白髪の目立つ、品のいいサラリーマン風の男が立っていた。
素知らぬふりをしながらも、右手に怒張したペニスを握り、亀頭の先端を琴子の唇と唇の隙間に当ててくる。
スカートの中にもぐりこんだ小太りの男の手が、パンティの上から恥丘を弄る。
学生の指が、薄いニット越しに乳首をつまむ。
半開きの口の中には、アンモニア臭い熱い肉棒が押し込まれている。
3人の男に弄ばれる琴子を、すし詰めの乗客たちが固唾を呑んで見守っている・・・。
いつしか琴子は、全身の力を抜いてされるがままになっていた。
「こいつ、感じてやがる」
小太りの男の声に薄目を開けると、人垣の隙間からのぞく仁美の顔が、視界に入ってきた。
琴子によく見えるように、ローターのリモコンを掲げている。
琴子の心臓が、どきんと跳ねた。
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