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#33 肉欲の疼き⑯

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 琴子のささやくようなひと声とともに、待ちかねたように男たちの輪が縮まった。
 ふたりずつベッドの両側に立つと、いきなり両腕と両脚を撫で始めたのだ。
「おお、なんという餅肌だ。とても人妻とは思えませんなあ、これなら二十代といっても十分通りますよ」
 琴子の右腕を丹念に撫でさすりながら、安田が言う。
 四肢に男がひとりずつつき、隅々まで撫で回されるのは、ぞくぞくするほどの快感だった。
 琴子の息遣いが、いっそう荒くなる。
「感じやすいんですねえ、奥さん、おなかをこんなにひくひくさせて」
 安田の言葉に、男たちの手の動きが大胆になる。
 剥き出しの手足を遡り、レオタードへ到達すると、布の上から身体を撫で回し始めた。
「あん…」
 勃起した乳首をレオタード越しに撫で上げられ、琴子は思わずうめいていた。
「ほら、皆さん、これ見てくださいよ。乳首がこんなに硬くなっている」
 安田が右の乳首を覆う布をぴんとひっぱると、琴子の勃起乳首が恥ずかしいほど屹立した。
 レオタードの上からそのそそり立つ乳首をつままれると、もういけなかった。
「あん、だめ」
 琴子の喉から信じられぬほど甘えた声が漏れ出した。
 琴子の左側に立っている痩せた老人が、顏を真っ赤にして見よう見まねで安田同様左の乳首を責め始めた。
 両の乳首を同時にねじりあげられ、突き刺すような快感に琴子の背中が持ちあがる。
 その間にも、残りのふたりは、琴子の下半身をしきりに愛撫していた。
 ふくらはぎから太腿、そして股のつけ根と順に撫で上げてくると、レオタードのVゾーンに沿って鼠径部を丁寧にこすり出す。
 盛り上がった恥丘のふもとを執拗に撫で回されていると、膣の内側に生温かいものが滲んできた。
 肝心な部位のみよけるようにじらされているうちに、快感がマックスにまで高まってきたのだった。
 喘ぎ、のたうつ琴子の身体を、4本の手が這い回る。
 白いレオタードの股間に染みができ、汗の匂いとは別の生臭い匂いが立ち込める。
「奥さん、どうですか?」
 笑いをこらえたような声で安田がたずねた。
「ここらでやめておきますか? それとも…」
「やめないで」
 とっさに琴子は叫んでいた。
 そして、更に信じ難い言葉が口をついて出た。
「もっと…して・・・。皆さん、お、お願い、します」


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