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#193 初子と怪獣大戦争⑳
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私が思わず己の手を見詰めてしまったのlには、理由がある。
はたらけど
はたらけど猶わがくらし楽にならざり
ぢっと手を見る…。
などと、何も石川啄木の短歌が頭に浮かんだからではない。
肉弾戦、と聞いて閃いた戦法が、これ。
指浣腸だったからである。
風の噂に聞いたことがある。
あるいはBL小説で読んだのだったか。
男の場合、直腸は、勃起中枢に通じていると。
だから、アヌスに指を突っ込むと、100%男は勃起し、ひどい時には射精してしまうものだと。
だったら、これは、やるしかないだろう。
「任せて!」
私=初子は大地を蹴ると、両手を合掌の型に組み合わせ、人差し指を伸ばして突っこんだ。
そのまま、股間を押さえてガニ股なっているゴローの足のあいだにスライディングを敢行すると、真下から尻の割れ目めがけて力いっぱい指を突き出した。
が、私の指浣腸は、むなしく空を切っただけだった。
ぐおうっ!
がは、がはははっ!
勝ち誇ったように叫ぶゴロー。
信じられない!
ああ、こいつ、よりによって、私の必殺・指浣腸をひょいと尻をひねってよけやがったのだ。
首根っこをつかまれ、引きずり起される。
尻を突き出した姿勢のまま、後ろから腰を抱え込まれた。
まずい。
私は焦った。
今や初子の処女は風前の灯火だ。
ひとえに風の前の塵、とはこのことだ。
無常感が木枯らしのように胸の中を葺きすぎていった。
どこか遠くで祇園精舎の鐘が鳴っている。
その諸行無常の響きに、心が震える。
なんせ初子の白桃のような丸い尻は、ゴローの眼の前なのである。
このまま無事で済むはずがない。
案の定、
うほっ、うほっ、うほっ。
鼻息も荒く、ゴローがぶっとい指で初子の木綿のパンティを引きずり下ろしやがった。
くうう。
パンティが足首に絡んで、余計動けないってば!
こいつ、猿だけに猿知恵が働くのか、背中のホックの意味に気づいたらしく、今度はブラを外しにかかってる!
おまわりさーん!
痴漢です!
正真正銘、これ、レイプです!
セクハラどころじゃありません!
な、なんとかしてください!
私はすっかり正気を失っていたようだ。
そんな私を現実に引き戻したのは、いつもあまり役に立たないあの女神さまの声である。
ー翔子、今さら何です。案ずることなど、ないではありませんか。よおく思い出してみるのです。初子はともかくとして、翔子、あなたはすでに処女ではない。そう、少なくとも前の”穴”はー
う。
痛っ。
そうだった。
前の穴って。
私の処女は、あの時…。
忌まわしい記憶とともに閃いたのは、捨て身のエロ魔法の存在である。
手を汚すことを厭わなければ、私には必殺技があったのだ。
「ありがとう。気づかせてくれて」
悔し涙に暮れながら、私は礼を言った。
「こうなったら、どっちの穴でもいいから、早く来いってんだよ!」
半ばやけくそになって、これみよがしに、尻を突き出した。
と。次の瞬間。
熱く硬い、とんでもなく太い棒が、めりめりと音を立てて、私の体の中に入ってきた。
はたらけど
はたらけど猶わがくらし楽にならざり
ぢっと手を見る…。
などと、何も石川啄木の短歌が頭に浮かんだからではない。
肉弾戦、と聞いて閃いた戦法が、これ。
指浣腸だったからである。
風の噂に聞いたことがある。
あるいはBL小説で読んだのだったか。
男の場合、直腸は、勃起中枢に通じていると。
だから、アヌスに指を突っ込むと、100%男は勃起し、ひどい時には射精してしまうものだと。
だったら、これは、やるしかないだろう。
「任せて!」
私=初子は大地を蹴ると、両手を合掌の型に組み合わせ、人差し指を伸ばして突っこんだ。
そのまま、股間を押さえてガニ股なっているゴローの足のあいだにスライディングを敢行すると、真下から尻の割れ目めがけて力いっぱい指を突き出した。
が、私の指浣腸は、むなしく空を切っただけだった。
ぐおうっ!
がは、がはははっ!
勝ち誇ったように叫ぶゴロー。
信じられない!
ああ、こいつ、よりによって、私の必殺・指浣腸をひょいと尻をひねってよけやがったのだ。
首根っこをつかまれ、引きずり起される。
尻を突き出した姿勢のまま、後ろから腰を抱え込まれた。
まずい。
私は焦った。
今や初子の処女は風前の灯火だ。
ひとえに風の前の塵、とはこのことだ。
無常感が木枯らしのように胸の中を葺きすぎていった。
どこか遠くで祇園精舎の鐘が鳴っている。
その諸行無常の響きに、心が震える。
なんせ初子の白桃のような丸い尻は、ゴローの眼の前なのである。
このまま無事で済むはずがない。
案の定、
うほっ、うほっ、うほっ。
鼻息も荒く、ゴローがぶっとい指で初子の木綿のパンティを引きずり下ろしやがった。
くうう。
パンティが足首に絡んで、余計動けないってば!
こいつ、猿だけに猿知恵が働くのか、背中のホックの意味に気づいたらしく、今度はブラを外しにかかってる!
おまわりさーん!
痴漢です!
正真正銘、これ、レイプです!
セクハラどころじゃありません!
な、なんとかしてください!
私はすっかり正気を失っていたようだ。
そんな私を現実に引き戻したのは、いつもあまり役に立たないあの女神さまの声である。
ー翔子、今さら何です。案ずることなど、ないではありませんか。よおく思い出してみるのです。初子はともかくとして、翔子、あなたはすでに処女ではない。そう、少なくとも前の”穴”はー
う。
痛っ。
そうだった。
前の穴って。
私の処女は、あの時…。
忌まわしい記憶とともに閃いたのは、捨て身のエロ魔法の存在である。
手を汚すことを厭わなければ、私には必殺技があったのだ。
「ありがとう。気づかせてくれて」
悔し涙に暮れながら、私は礼を言った。
「こうなったら、どっちの穴でもいいから、早く来いってんだよ!」
半ばやけくそになって、これみよがしに、尻を突き出した。
と。次の瞬間。
熱く硬い、とんでもなく太い棒が、めりめりと音を立てて、私の体の中に入ってきた。
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