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#92 中ボス戦④

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 「す、吸われてる!

 私はわが目を疑った。

 何もないのに、はだけたセーラー服の胸元からこぼれ出た乳房の頂で、乳首がどんどん勃起し始めたのだ。

 まるで透明な舌に舐め回され、見えない唇に吸われてでもいるかのように、硬くびんびんに尖っていく。

 さらに、乳房がぐにょぐにょと変形し始めた。

 見えない手が、五本の指で両の乳房をいいように弄び始めたのだ。

「あふう、くうん」

 いけないと思いつつ、あまりの快感に、つい喘いでしまった。

「がははは、見たか! エロ魔法『巨乳モミモミ』の威力を!」

 腰に手を当て、マッチョな上半身を反り返らせて怪人が哄笑した。

 巨乳モミモミ?

 ったく、なんて恥ずかしいネーミング!

 いい大人が口にする単語じゃないだろう。

「続いて、これはどうだ? 行け! 『エア・騎乗位』!」

 とたんに、どんと真下から衝撃が来た。
 
 私は青ざめた。

 股間に何か、太くて固いものがめり込んでいる。

 そいつがブルマをつき破って、めりめりと私の体の中に侵入してきたのだ。

「や、やめて」

 不可視のペニスに突き上げられ、身体がじりじり上昇していく。

 ベルトコンベアーや作業員たちが、眼下で徐々に小さくなっていくのだ。

「くう」

 こらえようと思っても、どうしても甘い声が漏れてしまう。

 トロルに処女を奪われた私のアソコは、巨乳モミモミのおかげで今や来るモノ拒まず状態である。

 びしょびしょに濡れそぼって、めっきり通りがよくなっていた。

 そこにめりめりととんでもなく太くて長いものが入ってきたのだから、たまらない。

「ああん」

 むせび泣きながら、私は懸命に反撃のチャンスを待った。

 立て続けの快感で、MPがぐんぐん溜まっていくのがわかった。

 もう少し。

 もう少し貯めて、それから。

「翔子! 立て! 立つんだ!」

 はるか下方から、一平の悲壮な声が聞こえてくる。

 とっくに勃ってるって、乳首なら。

 そんな軽口も口から出せないほど、気持ちがいい。

「仕方ないか。おそらくレベルが違い過ぎるんだ」

 人をけしかけておいて、ラルクはすでにあきらめ顔である。

「翔子はせいぜいレベル30台。チンボクサイは曲がりなりにも皇帝だ。レベル60は超えているだろう」

 くう。

 そんなこと、今更言わないでよね。

 レベルが倍近く違う相手に、どうやって勝てっていうわけよ?

 そんな弱気な考えが脳裏を去来した時だった。

 足元を、一陣の風が駆け抜けた。

「負けないで! 翔子!」

 それは、大剣をかざして飛び出してきた、下着姿のソフィアだった。






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