あばたとえくぼの異界怪奇事件帳

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　裏の里山で起こったあの事件といえばー。
　つい最近、ニュースで見た内容を、私は思い出す。

　8月1日、県境に近い青鬼山山頂付近で、女性の頭部が発見された。
DNA鑑定の結果、隣の県で1か月ほど前から行方不明になっていた18歳の女子大生と確認された。
死亡時期は約1週間前から2週間前。県警は合同捜査本部を設置して残りの遺体を発見すべく、被疑者特定などの捜査を開始。
　すると8月20日に右足首、おとといの9月1日に両手足の無い胴体部分と左足首が発見されたのだ。
　被害者の女子大生は出身地のK県の普通科高校を卒業後、隣の県にある公立大学に進学。
　学業やサークル活動、アルバイトなどにいそしんでおり、まじめで特定の異性交遊はなく、また目立ったトラブルもなかったという。