破滅招来乙女リコ 【アダルト】

戸影絵麻

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ACT9 殲滅! 人肉工場

#6 アリア③

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 まさか、こんなことになるなんて…。
 アリアは目の前が真っ暗になる思いだった。
 リコが変身するところまでは、よかったのだ。
 満月をバックに巨大なMILKYが立ち現れた時には、あまりの神々しさにうっとりしてしまったほどだった。
 ところが、信じがたいことが起こった。
 あろうことか、工場の建物自体が合体して、巨大ロボットに変身し、MILKYに襲いかかったのである。
 しかも、災厄はそれだけでは済まなかった。
 おびただしい数のドローン吊り下げられたもう一台のロボットが、突如として空から出現したのだった。
 そのロボットたちに、MILKYは今、いいように痛めつけられている。
 胴に比しても大きすぎるロボットの腕が、リコのむき出しの腹を殴りつけている。
 メガトン級のパンチがなめらかな腹の肉に食い込むたび、その上で豊満なMILKYの乳房が揺れる。
 相当痛いのだろう、バイザーの下のMILKYの顔は、ひどく苦しそうだ。
 そのうちにロボットがMILKYの両脚にチェーンを巻きつけ、空中で左右に大きく開き始めた。
 ただでさえ短いスカートがじりじりと後退し、超ハイレグレオタードに包まれた恥部があらわになる。
 布地が食い込み、縦にスリットが入ったその部位は、微妙な盛り上がりを見せ、異様なまでに淫猥だ。
 そこを狙うかのように、ロボットがドリル状のペニスを突き出してきたから、もうたまらない。
 アリアは運転席のハルに思わずしがみつき、叫んでいた。
「ハル! なんとかして! このままではリコさまが、犯されちゃいます!」

 が、奇妙なのはハルの反応だった。
 眼鏡の奥で目をらんらんと輝かせ、苦しむMILKYのほうをただひたすら凝視しているのである。
 あまつさえ、やっと我に返ったかと思ったら、
「これからがいいとこなのに」
 などとつぶやく始末。
 ともあれ、ようやく行動を起こしたハルに続いて、アリアは車から降りた。
「で、どうなんだ? わかったのか? あいつらのウィークポイントは?」
 ハルが、まるで誰かと会話を交わしているかのように、そんなことを言う。
「ん? なんだって? ふむ。そうか。その手があったか」
 やがて納得したようにうなずくと、工場の門の鉄扉をパンプスの踵の一撃で軽々と蹴り開けた。
 ハルを追って敷地内に飛び込むと、頭上の死闘がものすごい迫力で迫ってきた。
 ロボットは、MILKYを犯す前に少し遊ぶことに決めたようだった。
 ドリル状のペニスをプロペラのように回転させ、リコの胸を切り裂いている。
 高速回転するペニスは剃刀のような鋭い歯を備えているのか、当たるそばからリコのアーマーが破れ、艶やかな肌が露出していく。
 だからすでに右の乳房は覆いを失い、毬のように丸いフォルムが半分以上むき出しになってしまっていた。
「ハル、お願い! リコさまを助けて!」
 なおもすがろうとしたアリアを、ハルが邪険に跳ねのけた。
「アリア、おまえははどこか安全なところに隠れてろ。大丈夫だ。リコは私が守る」
「どうやって? 敵はあんなに大きいし、しかも2台もいるんですよ?」
「まあな。だが、こっちにも最終手段がある。むやみに使いたくはないのだが、この際やむをえまい」
 そう言い残して走り出すと、赤いコートの裾を翻して、ハルはブロック塀に飛び乗った。
 そこから更にジャンプすると、次はすでに電信柱の上に立っていた。
 リクルートスーツにタイトスカート、しかも足にはパンプスなのに、目も覚めるような身体能力である。
 何をする気なのだろう?
 アリアはわけもわからず、今や遠くで豆粒大の大きさになったハルを見つめている。
 やがてハルが左手を天に向けて突き出した。
 銀色のブレスレットが、月光を浴びてきらりと光る。
 そしてー。


 
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