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ACT12 腸詰帝国潜入作戦
#49 リコ⑳
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怪人を突き飛ばし、壁に叩きつけると、リコは通路を走り出した。
アリアの悲鳴が、リコの中のスイッチを、痴女モードからスーパーヒーローモードに切り替えたようだった。
通路を半周すると、黒光りする背中が見えてきた。
カブトムシ仕様の怪人が前肢でアリアの両足首をつかみ、頭上に持ち上げている。
そしてその額から突き出た角で、アリアの股間をじりじりとなぶっているようだ。
ブラック・アリアンに変身したアリアは、ゴスロリ調の短いフレアミニを穿いている。
それだけに、高く持ち上げられると、黒いレオタードに包まれた股間が丸見えになってしまっている。
怪人はそのレオタードの三角ゾーンを、執拗に角の先でこすっている。
限界まで開脚しているため、アリアの股間にはくっきりと縦筋が浮き上がっているのだが、そこに亀頭の形をした角の先端が半ばめり込んでいるのだ。
しかも角は二股に分かれていて、もう一方の先はどうやらアリアのアナルに突き刺さっているらしい。
その証拠に、アリアは抵抗をやめ、空中で身を反らしたまま、恍惚とした表情でぴくぴく震えていた。
眼が白目を剥き、半開きの口の間からピンク色の舌が覗いている。
「だ、だめれす・・・そんなことされたら、ありあ、もう、逝っちゃいますぅ・・・」
よだれを垂らさんばかりのアリアの顔はほんのりと薄桃色に上気し、モミモミと自分で自分の胸を揉みしだいている始末だった。
「この野郎! うちのアリアになんてことを!」
リコは床を蹴った。
数十メートルを一気にジャンプすると、後ろからカブトムシ怪人の背中に手をかけた。
両手でへりをつかみ、べりべりとキチン質の甲殻を引きはがしにかかった。
「ぐはっ! やめろ! なんだおまえは?」
アリアを放し、怪人が振り向いた。
その下顎を、渾身のアッパーカットで突き上げる。
「ぎゃふっ」
血反吐を吐いてのけぞったその腹部に、右左右左右と、連続してパンチを叩き込む。
「あぐあ」
たまらず前かがみになった怪人の首をヘッドロックで締め上げながら、片手で角をへし折った。
ずずん。
地響きを立て、ひっくり返るカブトムシ怪人。
「リコさまあ・・・」
肢を開き、股間を見せて尻もちをついたアリアが、リコを見上げてつぶやいた。
「今、『うちのアリア』って、言ってくれましたよね?」
「ん? そうだったか?」
とぼけるリコ。
そう言えば、とっさにそんなことを口走ったかもしれない。
見ていられなかったのだ。
アリアが異形の怪人に犯されて、歓びにむせぶさまを。
それは、ついさっきまでの自分の醜態を見せつけられるようで、リコにはたまらなかったのである。
「よかったあ…やっぱりリコさまは、アリアのこと・・・」
アリアの眼は、なんだかひどくとろんとして、恋する乙女のそれになっている。
「カタがついたなら、そろそろ行くか。怪獣牧場とやらに」
そこに、気絶したビュンビュン丸を肩に担いだハルがやってきた。
「だいたい、おまえたちは、道草が多すぎる。これじゃ、いつになっても先に進めないぞ」
「はあん?」
リコは呆れて、しれっとしたハルのすまし顔を見返した。
「一番道草食ってたのって、ハル、おまえじゃねーの?」
アリアの悲鳴が、リコの中のスイッチを、痴女モードからスーパーヒーローモードに切り替えたようだった。
通路を半周すると、黒光りする背中が見えてきた。
カブトムシ仕様の怪人が前肢でアリアの両足首をつかみ、頭上に持ち上げている。
そしてその額から突き出た角で、アリアの股間をじりじりとなぶっているようだ。
ブラック・アリアンに変身したアリアは、ゴスロリ調の短いフレアミニを穿いている。
それだけに、高く持ち上げられると、黒いレオタードに包まれた股間が丸見えになってしまっている。
怪人はそのレオタードの三角ゾーンを、執拗に角の先でこすっている。
限界まで開脚しているため、アリアの股間にはくっきりと縦筋が浮き上がっているのだが、そこに亀頭の形をした角の先端が半ばめり込んでいるのだ。
しかも角は二股に分かれていて、もう一方の先はどうやらアリアのアナルに突き刺さっているらしい。
その証拠に、アリアは抵抗をやめ、空中で身を反らしたまま、恍惚とした表情でぴくぴく震えていた。
眼が白目を剥き、半開きの口の間からピンク色の舌が覗いている。
「だ、だめれす・・・そんなことされたら、ありあ、もう、逝っちゃいますぅ・・・」
よだれを垂らさんばかりのアリアの顔はほんのりと薄桃色に上気し、モミモミと自分で自分の胸を揉みしだいている始末だった。
「この野郎! うちのアリアになんてことを!」
リコは床を蹴った。
数十メートルを一気にジャンプすると、後ろからカブトムシ怪人の背中に手をかけた。
両手でへりをつかみ、べりべりとキチン質の甲殻を引きはがしにかかった。
「ぐはっ! やめろ! なんだおまえは?」
アリアを放し、怪人が振り向いた。
その下顎を、渾身のアッパーカットで突き上げる。
「ぎゃふっ」
血反吐を吐いてのけぞったその腹部に、右左右左右と、連続してパンチを叩き込む。
「あぐあ」
たまらず前かがみになった怪人の首をヘッドロックで締め上げながら、片手で角をへし折った。
ずずん。
地響きを立て、ひっくり返るカブトムシ怪人。
「リコさまあ・・・」
肢を開き、股間を見せて尻もちをついたアリアが、リコを見上げてつぶやいた。
「今、『うちのアリア』って、言ってくれましたよね?」
「ん? そうだったか?」
とぼけるリコ。
そう言えば、とっさにそんなことを口走ったかもしれない。
見ていられなかったのだ。
アリアが異形の怪人に犯されて、歓びにむせぶさまを。
それは、ついさっきまでの自分の醜態を見せつけられるようで、リコにはたまらなかったのである。
「よかったあ…やっぱりリコさまは、アリアのこと・・・」
アリアの眼は、なんだかひどくとろんとして、恋する乙女のそれになっている。
「カタがついたなら、そろそろ行くか。怪獣牧場とやらに」
そこに、気絶したビュンビュン丸を肩に担いだハルがやってきた。
「だいたい、おまえたちは、道草が多すぎる。これじゃ、いつになっても先に進めないぞ」
「はあん?」
リコは呆れて、しれっとしたハルのすまし顔を見返した。
「一番道草食ってたのって、ハル、おまえじゃねーの?」
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