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ACT11 捕虜

#6 アリア③

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「リコさま、お手伝いしましょうか?」
 アリアがそう申し出たのは、単なる気まぐれからではなかった。
 学ランのポケットの中のローターを握っているうちに、なにやら興奮してきたからである。
 これを使いたくてたまらなかった。
 前に一度試したように、リコに使ってみたいのは山々だ。
 だが、この際、ぜいたくはいえない。
 リコは後のお楽しみとして、まず捕虜で効果を確かめてみよう。
 ふとそう思ったのだ。
 ハルはビュンビュン丸の陰嚢を左手で握り、右手の手のひらを亀頭に水平に当てている。
 左手で陰嚢をリズミカルに揉みしだきながら、手のひらで亀頭全体を激しく撫でさすっている。
「あう、あう、あう、あうっ」
 ビュンビュン丸はさながら水族館のアシカのようだ。
 その名の通り、臭くてキモい汁で全身を濡らし、おこりにかかったように小刻みに痙攣しているのだ。
 ビュンビュン丸のペニスは、その中央が樽のように膨れ上がり、今にも破裂しそうなありさまだ。
「あ、ああ、頼む」
 リコが珍しく気弱なのは、能動的に拷問をすることに抵抗を感じているからだろう。
 かっこいい外見とは裏腹に、リコにはやられ役のほうが似合うのだ。
「準備、できたか?」
 ハルが訊いてきた時には、アリアとリコは、すでに珍子を裸に剥き、天井のフックから吊り下げ終えたところだった。
 両手をひとつに縛られ、両足を180度開いた形で吊るされた珍子は、ちょうどTの字を逆さにしたような恰好である。
 顔に昆虫の複眼があることをのぞけば、体つきはまったく人間の娘と変わらない。
 スレンダーなその身体は、少女から大人の女になるちょうど過渡期に当たっているのか、未成熟ながらそれなりに色っぽい。
 マットと平行になった股の間にはぷっくりと恥丘が盛り上がり、それを狙うかのように、その真下に台座に固定した特大バイブが突き立ててある。
「いきなり痛いのはかわいそうですから、まずはこれからいきましょうかあ」
 アリアが取り出したのは、二枚の鳥の羽根だった。
 長さ30センチ近くある、ガチョウの羽根だ。
「これなら、いいかもな」
 リコが安堵の吐息を漏らして、羽根を1枚を受け取った。
「じゃ、アリアは右のおっぱいを。リコさまは左を責めてください」
 ふたり手分けして、手始めにまず、珍子の乳首を責めることにした。
 つぼみのような乳首の先を、羽根でさっとこすってやる。
 アリアにならって、リコも羽根を動かした。
「あん」
 珍子の喉から、甘い声が漏れた。
 やだ。
 なんか、気持ちよさそう。
 アリアの手に自然と力がこもった。
 乳首だけでなく、胸元から腋の下、そしてウェストへ羽根を流し、また戻す瞬間、偶然を装って乳首をかすめてやる。
「はうっ」
 エビぞる珍子。
 平らな腹が、ぴくぴくと波打っている。
「うまいぞ。アリア」
 ハルの声がした。
「だが、尋問も忘れるな」

 

 

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