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ACT10 淫靡な特訓

#8 リコ⑦

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 ジムの片隅に、見慣れないブルーのビニールシートがかかっている。
 ハルがそれをはぎとると、その下から見慣れぬ装置が現れた。
 ステンレススチールのパイプで囲まれた中に、合成皮革でつくった等身大の案山子が立っている。
 ただ、普通の案山子と違うところは、鈍角に開いた2本の足があるところだ。
 その案山子に今にも襲いかからんばかりの恰好で宙に停止しているのは、金属製の2本のマニュピレーターだ。
 その大掛かりな装置を中央の空きスペースまで引き出してくると、ハルは軽々とリコを担ぎ上げ、革製の案山子にもたせかけた。
 そうして案山子の手足についた拘束具にリコの両手両足首を固定すると、リコのビキニのブラジャーを無造作にはぎとった。
 ぽろんとこぼれ出るたわわな乳房。
 その頂の金と銀の乳首が光る。
 ウイーン。
 耳障りな振動音に、リコはふと我に返った。
 頭上で何かが動いている。
 顔を上げて、絶句した。
 機械の腕が、左右からゆっくりと迫ってくるのだ。
 しかも、それはただのマニュピレーターではなかった。
 よく見ると、両手の指がすべてウレタン製の小型バイブレーターになっているのである。
「な、何をする気だ?」
 リコは目を皿のように見開いた。
「好きなようにさせてもらうと言っただろう?」
 事務机の上に手を伸ばすと、ハルは先が二股になった黒いバイブを手に取った。
 こちらは限りなく男性器に似せた、人工の疑似ペニスである。
「心配するな。たっぷりかわいがってやるから」
 スイッチを入れる音がして、小刻みに震え、ウインウインと頸を振り出すシリコンのペニス。
「馬鹿、やめろ」
 もがくリコに、容赦なく機械の腕が襲いかかった。
 微妙に振動する柔らかい指が、突き出したロケットおっぱいをむんずとつかんだ。
「ああああああっ!」
 これまで一度たりとも感じたことのない激烈な快感に、リコは大声を上げた。
 とたんに蜜壺の中に汁が湧き出してきて、陰唇のあわいから滲み出し、パンティに染みをつくり始めた。
 太腿と太腿の間のVラインを、ハルがバイブで撫でていく。 
「い、いや…ん、や、やめ…て…」
 長いストレートヘアを振り乱し、リコは懸命に首を横に振った。
 が、ハルは容赦なかった。
 パンティをめくって、濡れ具合を確かめると、うねる人造ペニスの亀頭部分をリコの秘肉に押し当ててきた。
「あはん…らめえ…」
 ろれつの回らなくなった口で、あえぐリコ。
 太いシリコンの亀頭が襞をめくり上げ、にゅるにゅると中に分け入ってきたのである。
 その間も、機械の指は10本の小型バイブでリコのGカップバストを淫猥にマッサージし続けている。
「いく、いく、イく、イクぅっ!」
 リコが感電した伊勢海老のようにそっくり返り、長い絶頂に達するまでに、5分とかからなかった。
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