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第196話 傷だらけのヒロイン ー冒涜の記①ー

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 先の戦闘で負傷したリン・メイを見舞うことにした。
 リン・メイは対機械獣兵器のパイロットだ。
 先週シン・ヨコハマ市に現れたΩ型機械獣アラダマとの戦闘で瀕死の重傷を負い、クロノス本部直属の病院に入院していた。
 僕は彼女の搭乗兵器の整備士で、会えば軽口を交わし合う仲だった。
 病院の白亜の建物を囲む森林地帯はあちこちで途切れ、黒い地肌が剥き出しになっている。
 その隙間から覗く市街地には度重なる機械獣たちの襲撃の爪痕が残り、でそこかしこから白煙が上がっていた。
 幸いなことにリン・メイは一命をとりとめ、ICUから個室に移されたばかりだった。
 入口のネームプレートをを確かめ、中に入った僕は足音を忍ばせてベッドに近づいた。
 広いベッドに、点滴のチューブや心電図のモニターのコードを身体から生やした少女が寝ていた。
 18歳という年齢の割に華奢で幼く見えるリン・メイは、目を閉じていると尚更あどけない顔をしていた。
 が、正確に言うと、その顔の半分は眼帯に覆われて隠れてしまっている。
 搭乗する人型兵器のコクピットがアラダマに潰された時、彼女の左目も潰れてしまったのだ。
 ドキリとしたのは、彼女の病衣の前がはだけて、包帯を巻いた素肌が見えていることだった。
 一度は目をそらしたものの、たまらずまた凝視してしまっていた。
 この美少女に対して、ずっと抑え込んでいた恋情がふつふつと蘇る。
 エリートパイロットの彼女は整備士の僕にとって高嶺の花だった。
 包帯の下を見たい。
 突如沸き起こったその欲望に突き動かされ、僕はリン・メイの病衣をはぎ取り、震える手で包帯をはがしていた。
 おわんのような形の小ぶりな乳房がふたつ、包帯の下から現れた。
 薔薇色のケロイドの跡が、乳房を縦断して平らな下腹まで、何本も走っている。
 たまらなかった。
 火を噴くような劣情の嵐に、理性が吹き飛ぶのが分かった。
 烈しく怒張した股間の器官を無理やり引っ張り出すと、僕はベッドによじ登った。
 リン・メイの柔らかそうな胸の丘には、一対のピンク色の突起物が咲いている。
 その肉芽に己の器官の先端を押し付け、こね回す。
 突起が固く尖る感触にたちまち快感が背筋を駆け抜け、どくんどくんどくん…。
 身体の芯から沸き起こる脈動の果て、
 どびゅっ。
 気づくと生温かい体液を彼女の裸の胸にかけていた。
 と、その瞬間、少女がパッと目を開いた。
 そして、たった一言、吐き捨てるように、こう言った。
「何よアンタ、気持ち悪い」
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