80 / 419
第80話 不倫(続き)
しおりを挟む
「と、おっしゃいますと…?」
キャスターが目をしばたたく。
「そうです。不倫相手はこともあろうに、人間ではなく、便器だったのですよ」
そう自信たっぷりに、コメンテーターが言い切った時である。
どうにも納得できかねるという表情で、キャスターが言葉を継いだ。
「となりますと、この事件、そもそも不倫でもなんでもなく、ただのオナニーということになりませんか?」
この瞬間、スタジオに気まずい沈黙が下りたのは、もう、言うまでもない。
キャスターが目をしばたたく。
「そうです。不倫相手はこともあろうに、人間ではなく、便器だったのですよ」
そう自信たっぷりに、コメンテーターが言い切った時である。
どうにも納得できかねるという表情で、キャスターが言葉を継いだ。
「となりますと、この事件、そもそも不倫でもなんでもなく、ただのオナニーということになりませんか?」
この瞬間、スタジオに気まずい沈黙が下りたのは、もう、言うまでもない。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる