62 / 419
第62話 脱出ゲーム
しおりを挟む
目が覚めると、暗い部屋にいた。
どうやらクラス全員が、この見知らぬ部屋に集められているようだ。
と、どこからか、声がした。
「これから、脱出ゲームを始める。死にたくなければ、この問題に正解しろ」
ふいに壁が明るくなり、へんてこな生き物の画像が大写しになった。
なんだか、万歳しているダルマみたいな恰好をしている。
「知っているとは思うが、これはミジンコだ。第一問。ミジンコは何の仲間か、当ててみろ」
はあ?
ミジンコってなに?
こんなキモいやつ、初めて見るんだけど。
「さあ、ホイッスルが鳴ったら、正解だと思う扉を選んで、開けるんだ」
周囲にドアが4つ、浮かび上がっている。
ドアには絵が描いてあった。
ダルマ、ほていさま、モグラ、カニの4つである。
なあんだ、簡単じゃん。
と思った瞬間、ホイッスルの音。
私はまっしぐらに、ある絵のもとに走った。
体当たりするように、ドアを開けた。
「ぎゃあああっ!」
次の瞬間、私はまっしぐらに、奈落の底に落下していた。
堕ちながら、思った。
なんで?
ミジンコって、モグラの仲間じゃなかったの?
どうやらクラス全員が、この見知らぬ部屋に集められているようだ。
と、どこからか、声がした。
「これから、脱出ゲームを始める。死にたくなければ、この問題に正解しろ」
ふいに壁が明るくなり、へんてこな生き物の画像が大写しになった。
なんだか、万歳しているダルマみたいな恰好をしている。
「知っているとは思うが、これはミジンコだ。第一問。ミジンコは何の仲間か、当ててみろ」
はあ?
ミジンコってなに?
こんなキモいやつ、初めて見るんだけど。
「さあ、ホイッスルが鳴ったら、正解だと思う扉を選んで、開けるんだ」
周囲にドアが4つ、浮かび上がっている。
ドアには絵が描いてあった。
ダルマ、ほていさま、モグラ、カニの4つである。
なあんだ、簡単じゃん。
と思った瞬間、ホイッスルの音。
私はまっしぐらに、ある絵のもとに走った。
体当たりするように、ドアを開けた。
「ぎゃあああっ!」
次の瞬間、私はまっしぐらに、奈落の底に落下していた。
堕ちながら、思った。
なんで?
ミジンコって、モグラの仲間じゃなかったの?
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる