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第9部 倒錯のイグニス
#284 西棟攻略③
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「ここは気をつけたほうがいいよ。みんな、君が入ってくるのを、今か今かと待ちかまえてる」
廊下を少し進み、隣の3年B組の引き戸の前に立つと、眉間にしわを寄せて重人が言った。
教室の中は、しんと静まり返っている。
だが、テレパスである重人には、壁を通して中の生徒たちの思念が読み取れるのだ。
「ロープに手錠、大人の玩具。それぞれ役割分担が決まってて、君が一歩中に足を踏み入れたが最後、流れ作業で事が進むようになってるみたい」
杏里としても、そんなことだろうと思う。
これまでが簡単に行き過ぎたのだ。
ここから先は、腹を据えて慎重に行動すべきだろう。
相手は3年生だから、体格ではとてもかなわない、
一度捕まったら、逃げるのはまず不可能だ。
「だからといって、中に入らなければ浄化はできないわ。さあ、どうするかな」
杏里は不気味に閉まった引き戸を見つめて、考え込んだ。
1年生の時のように相手が外に出て来てくれればいいのだが、その可能性はほとんどない。
ただ、これまでの経緯から、重人の”快感放射”が有効だということは判明している。
男子だけでなく、女子も一緒に昇天させるために、杏里自身もある程度エクスタシーを感じなければならないのが面倒だが、それは重人との疑似セックスでなんとかクリアできた。
ならばここも、同じ手を使うだけだ。
ただし、クラスじゅうの生徒を瞬殺する必要がある。
「そうね…かくなる上は、と」
決めた。
重人のほうを振り返ると、杏里はやおら、そのなで肩に両手をかけた。
「一気にカタをつけるしかないでしょうね。時間が経てばたつほど、こっちが不利になるから」
「一気にって、どうするつもり?」
重人の眼に怯えの色が浮かんだ。
今のところ、重人は杏里に振り回される一方である。
2度も続けて射精させられたせいか、なんとはなしに顔色が悪い。
が、同情している場合ではなかった。
重人には、限界まで働いてもらわなければならないのだ。
「こうするの」
言うなり杏里は重人の唇に己の唇をかぶせ、その間に舌をつっこんだ。
「うぐ、な、何を」
「いいから」
最初のうちこそ抵抗しかけた重人だったが、杏里が舌に舌を絡め、大量の唾液を流し込むと、すぐに大人しくなった。
ただでさえ、性露丸マグナムとロイヤルゼラチンで人工的に昂っているところに、杏里のフェロモンがたっぷり詰まったエキスを注入されたのだ。
杏里の下腹に、鋭角に勃起した重人のパニスが当たるのがわかった。
ペニスを右手でしごきながら、睾丸を左手でゆっくりと揉みしだく。
「ああ…だめ、だよ…そんなことしたら、また…ぼく…」
身も世もないふうに、たちまち喘ぎ出す重人。
亀頭が十分濡れてきたのを見計らい、ショーツをずらし、陰部をむき出しにする。
そこに重人の亀頭の先端を押し当てて、杏里は小声でささやいた。
「私が戸を開ける。中に入ったら、あなたはすぐに放出するの。ここからの3クラスは、全部この方法でいく」
「わ、わかったよ」
瞳孔の開きかけた眼で杏里を見つめ返し、興奮にしゃがれた声で重人が答えた。
廊下を少し進み、隣の3年B組の引き戸の前に立つと、眉間にしわを寄せて重人が言った。
教室の中は、しんと静まり返っている。
だが、テレパスである重人には、壁を通して中の生徒たちの思念が読み取れるのだ。
「ロープに手錠、大人の玩具。それぞれ役割分担が決まってて、君が一歩中に足を踏み入れたが最後、流れ作業で事が進むようになってるみたい」
杏里としても、そんなことだろうと思う。
これまでが簡単に行き過ぎたのだ。
ここから先は、腹を据えて慎重に行動すべきだろう。
相手は3年生だから、体格ではとてもかなわない、
一度捕まったら、逃げるのはまず不可能だ。
「だからといって、中に入らなければ浄化はできないわ。さあ、どうするかな」
杏里は不気味に閉まった引き戸を見つめて、考え込んだ。
1年生の時のように相手が外に出て来てくれればいいのだが、その可能性はほとんどない。
ただ、これまでの経緯から、重人の”快感放射”が有効だということは判明している。
男子だけでなく、女子も一緒に昇天させるために、杏里自身もある程度エクスタシーを感じなければならないのが面倒だが、それは重人との疑似セックスでなんとかクリアできた。
ならばここも、同じ手を使うだけだ。
ただし、クラスじゅうの生徒を瞬殺する必要がある。
「そうね…かくなる上は、と」
決めた。
重人のほうを振り返ると、杏里はやおら、そのなで肩に両手をかけた。
「一気にカタをつけるしかないでしょうね。時間が経てばたつほど、こっちが不利になるから」
「一気にって、どうするつもり?」
重人の眼に怯えの色が浮かんだ。
今のところ、重人は杏里に振り回される一方である。
2度も続けて射精させられたせいか、なんとはなしに顔色が悪い。
が、同情している場合ではなかった。
重人には、限界まで働いてもらわなければならないのだ。
「こうするの」
言うなり杏里は重人の唇に己の唇をかぶせ、その間に舌をつっこんだ。
「うぐ、な、何を」
「いいから」
最初のうちこそ抵抗しかけた重人だったが、杏里が舌に舌を絡め、大量の唾液を流し込むと、すぐに大人しくなった。
ただでさえ、性露丸マグナムとロイヤルゼラチンで人工的に昂っているところに、杏里のフェロモンがたっぷり詰まったエキスを注入されたのだ。
杏里の下腹に、鋭角に勃起した重人のパニスが当たるのがわかった。
ペニスを右手でしごきながら、睾丸を左手でゆっくりと揉みしだく。
「ああ…だめ、だよ…そんなことしたら、また…ぼく…」
身も世もないふうに、たちまち喘ぎ出す重人。
亀頭が十分濡れてきたのを見計らい、ショーツをずらし、陰部をむき出しにする。
そこに重人の亀頭の先端を押し当てて、杏里は小声でささやいた。
「私が戸を開ける。中に入ったら、あなたはすぐに放出するの。ここからの3クラスは、全部この方法でいく」
「わ、わかったよ」
瞳孔の開きかけた眼で杏里を見つめ返し、興奮にしゃがれた声で重人が答えた。
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