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第9部 倒錯のイグニス
#214 美しき虜囚④
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命令するもなにもなかった。
百足丸が戸惑っているうちに、ヤチカのほうから仕掛けてきたのだ。
百足丸は、Tシャツとジーンズの上にパーカーを羽織っただけという、きわめてラフな服装をしている。
ヤチカはその百足丸のTシャツをたくし上げると、あらわになった裸の胸に指を這わせ始めた。
右手でジーンズのふくらみを揉みながら、左手の指で乳首を責めてくる。
そこに唇での愛撫が加わると、百足丸の脳裏に白い光の線が走った。
驚くべきは、ヤチカの性技の巧みさだ。
両手の指と唇が、それぞれ別々の生き物でもあるかのように、繊細な動きを見せる。
すぐにつんと鼻の奥が痛くなり、下半身に力がみなぎるのがわかった。
「うおおおおっ」
百足丸は意味不明の叫びをあげると、ヤチカのブラウスをボタンごと引きちぎった。
ベッドの上に押し倒し、狂ったようにジーンズを脱ぐ。
ヤチカはされるがまま、ルナの隣に仰臥して、百足丸の次の行動を待ち受けているようだ。
そのヤチカのスレンダーな身体につかみかかると、百足丸はブラジャーをむしりとり、強引にショーツを脱がせにかかった。
丸裸に剥いたヤチカの膝の裏を両手でつかみ、足を頭のほうへと引き上げる。
むき出しになった股間の中央で、さきほど鍼を打ち込んだ性器が震えている。
性感帯に直結する2つのチャクラが同時に活性化したせいで、穴はすでに濡れ光り、開きっ放しになっている。
ジーンズと下着を一緒くたに引き下ろすと、百足丸は猛り立った分身を右手に握り、その”口”に突っ込んだ。
めくるめくような快感が、背骨を駆け上がり、後頭部でスパークした。
ヤチカの小ぶりな尻を抱え上げ、激しく腰を突き動かした。
粘液の音が響き渡り、百足丸のペニスを熱い肉の襞が締めつける。
やがてヤチカが自分から腰を動かし始めると、その隣で眠っているルナが、「ううん」と小さな声を漏らした。
薄いローブを透かして、均整の取れた少女の裸体がすぐそこに見えている。
半裸の眠れる美少女のすぐ隣で、大人の女を犯しまくる。
その奇妙に倒錯したシチュエーションに、いつしか百足丸は我を忘れてしまっている。
「中に出していいのよ。何度でも」
百足丸の腰の動きに合わせて尻をくねらせながら、包み込むような口調でヤチカがささやいた。
ようやく帰り着くと、家には明かりがともっていなかった。
クロスバイクを納屋にしまうと、杏里は前庭を横切り、濡れ縁から直接家の中に上がり込んだ。
農家を改造した小田切のこの家には、セキュリティと呼べるものなどない。
仮に玄関の鍵が閉まっていたとしても、庭に面した廊下の雨戸は、もとから無施錠なのである。
自室に入ると、びりびりに破れたテニスウェアとマイクロミニを脱ぐ。
下着にも穴が開いているから、必然的にそれも脱ぎ捨て、全裸になった。
三面鏡を開き、等身大の鏡に裸身を映してみる。
前、横、後ろと点検してみたが、リョウと美里につけられた傷跡はすでに癒えているようだった。
ほっと安堵の息を吐き、タンスの引き出しから下着の替えを出して、浴室に向かった。
湯船にお湯がたまるまでの間に入念にボディソープとシャワーでよこれを落とし、髪を洗った。
白い泡が、起伏に富んだ杏里の身体のラインに沿って、お湯と一緒に流れ落ちていく。
すっきりしたところで、お湯につかり、膝を抱えて湯船にもたれ、目を閉じた。
考えなくてはならないことが、あまりにも多かった。
美里の復活。
常軌を逸した幼児たちの行動。
ルナのスカーフが暗示するもの。
が、しかし、今の杏里の心を捉えているのは、自分自身の身に生じた変化だった。
壁にかかった手鏡を外し、くもった表面を手のひらで拭い、顔を映してみる。
自分の顔が世界中で一番かわいいとひそかに自負している、ナルシストの少女がこちらを見つめ返してくる。
大きく口を開けると、杏里は舌を伸ばして鏡に映してみた。
見たところ、なんの変哲もない、ただの舌である。
あれは、なんだったのだろう?
無意識のうちに、指で舌をつまみ、しごき始めていた。
すぐに唾液があふれてきた。
疼くような快感が、舌を中心にして、全身に広がっていく。
変化が起こったのは、その時だった。
百足丸が戸惑っているうちに、ヤチカのほうから仕掛けてきたのだ。
百足丸は、Tシャツとジーンズの上にパーカーを羽織っただけという、きわめてラフな服装をしている。
ヤチカはその百足丸のTシャツをたくし上げると、あらわになった裸の胸に指を這わせ始めた。
右手でジーンズのふくらみを揉みながら、左手の指で乳首を責めてくる。
そこに唇での愛撫が加わると、百足丸の脳裏に白い光の線が走った。
驚くべきは、ヤチカの性技の巧みさだ。
両手の指と唇が、それぞれ別々の生き物でもあるかのように、繊細な動きを見せる。
すぐにつんと鼻の奥が痛くなり、下半身に力がみなぎるのがわかった。
「うおおおおっ」
百足丸は意味不明の叫びをあげると、ヤチカのブラウスをボタンごと引きちぎった。
ベッドの上に押し倒し、狂ったようにジーンズを脱ぐ。
ヤチカはされるがまま、ルナの隣に仰臥して、百足丸の次の行動を待ち受けているようだ。
そのヤチカのスレンダーな身体につかみかかると、百足丸はブラジャーをむしりとり、強引にショーツを脱がせにかかった。
丸裸に剥いたヤチカの膝の裏を両手でつかみ、足を頭のほうへと引き上げる。
むき出しになった股間の中央で、さきほど鍼を打ち込んだ性器が震えている。
性感帯に直結する2つのチャクラが同時に活性化したせいで、穴はすでに濡れ光り、開きっ放しになっている。
ジーンズと下着を一緒くたに引き下ろすと、百足丸は猛り立った分身を右手に握り、その”口”に突っ込んだ。
めくるめくような快感が、背骨を駆け上がり、後頭部でスパークした。
ヤチカの小ぶりな尻を抱え上げ、激しく腰を突き動かした。
粘液の音が響き渡り、百足丸のペニスを熱い肉の襞が締めつける。
やがてヤチカが自分から腰を動かし始めると、その隣で眠っているルナが、「ううん」と小さな声を漏らした。
薄いローブを透かして、均整の取れた少女の裸体がすぐそこに見えている。
半裸の眠れる美少女のすぐ隣で、大人の女を犯しまくる。
その奇妙に倒錯したシチュエーションに、いつしか百足丸は我を忘れてしまっている。
「中に出していいのよ。何度でも」
百足丸の腰の動きに合わせて尻をくねらせながら、包み込むような口調でヤチカがささやいた。
ようやく帰り着くと、家には明かりがともっていなかった。
クロスバイクを納屋にしまうと、杏里は前庭を横切り、濡れ縁から直接家の中に上がり込んだ。
農家を改造した小田切のこの家には、セキュリティと呼べるものなどない。
仮に玄関の鍵が閉まっていたとしても、庭に面した廊下の雨戸は、もとから無施錠なのである。
自室に入ると、びりびりに破れたテニスウェアとマイクロミニを脱ぐ。
下着にも穴が開いているから、必然的にそれも脱ぎ捨て、全裸になった。
三面鏡を開き、等身大の鏡に裸身を映してみる。
前、横、後ろと点検してみたが、リョウと美里につけられた傷跡はすでに癒えているようだった。
ほっと安堵の息を吐き、タンスの引き出しから下着の替えを出して、浴室に向かった。
湯船にお湯がたまるまでの間に入念にボディソープとシャワーでよこれを落とし、髪を洗った。
白い泡が、起伏に富んだ杏里の身体のラインに沿って、お湯と一緒に流れ落ちていく。
すっきりしたところで、お湯につかり、膝を抱えて湯船にもたれ、目を閉じた。
考えなくてはならないことが、あまりにも多かった。
美里の復活。
常軌を逸した幼児たちの行動。
ルナのスカーフが暗示するもの。
が、しかし、今の杏里の心を捉えているのは、自分自身の身に生じた変化だった。
壁にかかった手鏡を外し、くもった表面を手のひらで拭い、顔を映してみる。
自分の顔が世界中で一番かわいいとひそかに自負している、ナルシストの少女がこちらを見つめ返してくる。
大きく口を開けると、杏里は舌を伸ばして鏡に映してみた。
見たところ、なんの変哲もない、ただの舌である。
あれは、なんだったのだろう?
無意識のうちに、指で舌をつまみ、しごき始めていた。
すぐに唾液があふれてきた。
疼くような快感が、舌を中心にして、全身に広がっていく。
変化が起こったのは、その時だった。
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