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第9部 倒錯のイグニス
#186 イベント準備⑬
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美里に促され、バスに乗り込んだ百足丸は、驚きで声を失った。
通路に園児たちが山のように群がり、その間からルナの生白い手や足が突き出ている。
子どもたちの間から垣間見えるルナの身体は、すでに衣服をまとっていなかった。
びりびりに引き裂かれ、下着だけの姿で床に組み伏せられているのだ。
「やめなさい! どいて! 離れなさい!」
ルナの必死の叫びにも、園児たちはひるまない。
きゃあきゃあ騒ぎながら、獰猛な肉食動物の群れのごとく、ルナの腕に、太腿にかみつき、下着を脱がせにかかる。
とりわけ大柄な男子児童が、乱暴にブラをむしり取ると、こぼれ出たおわん型の乳房にしゃにむにむしゃぶりついていく。
「やめて…ちょっと、あんたたち」
ルナの声が次第に弱々しくなっていく。
さすがのサイキッカーも、幼児相手に力は使えない。
ヤチカの読み通りだった。
ルナはただされるがままに、身体中を弄ばれている。
こいつら、ただのガキじゃない…。
その光景を見守るうちに、百足丸は悟った。
これは、集団レイプだ。
とても、幼児が女子中学生にじゃれてるなんてレベルではない。
「準備はいい?」
ふいに、意外なほど近くで美里の声がした。
びっくりして振り返ると、相変らず能面のような表情をして、すぐ後ろに美里が佇んでいた。
「私が彼女を拘束します。その間にあなたの鍼で」
そう言うなり、スーツの前を開き、ブラウスのボタンをはずしにかかる。
美里はブラジャーをつけていなかった。
こぼれ出した豊満な乳房をひと目見るなり、百足丸はごくりと唾を呑み込んだ。
乳首の代わりに、触手が生えている。
吸盤だらけの、蛸か烏賊のそれを思わせる醜悪な器官である。
「わ、わかった」
百足丸はあわてて右手の皮手袋をはずした。
指を屈伸させ、人差し指の爪を鍼に変える。
「行くわよ」
美里が低く言った。
それと同時に、触手が伸びた。
目にもとまらぬ速さで子どもたちの間にもぐりこむと、蛇のようにルナの首と胴に巻きついた。
子供たちを鈴なりにしがみつかせながら、ルナの身体が持ち上がる。
幼児の唾液でべたべたになった顔が、百足丸と美里を見た。
「誰なの? あなたたち」
百足丸が動いた。
続きを口にする暇も与えず、正確にルナの眉間に鍼を打ち込んだ。
「く」
アクアマリンの瞳が、ゆっくりと裏返る。
「成功だ」
鍼を抜いて、百足丸はかすれ声で言った。
「これで当分、意識は戻らない」
「ありがとう」
美里が触手を解いた。
「さすがね。調教師さん」
仰向けに沈み込む少女の裸身に、歓声を上げて子どもたちが群がっていく。
「どうするんだ? この後」
ふうっと肩で息をつきながら、百足丸は美里にたずねた。
大任を果たしたという達成感より、脱力感のほうが強かった。
「このまま、ヤチカさんの屋敷に運びます」
にこりともせず、美里が言った。
「そこで、彼女がこの子を調教するのです。もちろん本格的な調教は、イベントが済んだ後になるでしょうけど」
通路に園児たちが山のように群がり、その間からルナの生白い手や足が突き出ている。
子どもたちの間から垣間見えるルナの身体は、すでに衣服をまとっていなかった。
びりびりに引き裂かれ、下着だけの姿で床に組み伏せられているのだ。
「やめなさい! どいて! 離れなさい!」
ルナの必死の叫びにも、園児たちはひるまない。
きゃあきゃあ騒ぎながら、獰猛な肉食動物の群れのごとく、ルナの腕に、太腿にかみつき、下着を脱がせにかかる。
とりわけ大柄な男子児童が、乱暴にブラをむしり取ると、こぼれ出たおわん型の乳房にしゃにむにむしゃぶりついていく。
「やめて…ちょっと、あんたたち」
ルナの声が次第に弱々しくなっていく。
さすがのサイキッカーも、幼児相手に力は使えない。
ヤチカの読み通りだった。
ルナはただされるがままに、身体中を弄ばれている。
こいつら、ただのガキじゃない…。
その光景を見守るうちに、百足丸は悟った。
これは、集団レイプだ。
とても、幼児が女子中学生にじゃれてるなんてレベルではない。
「準備はいい?」
ふいに、意外なほど近くで美里の声がした。
びっくりして振り返ると、相変らず能面のような表情をして、すぐ後ろに美里が佇んでいた。
「私が彼女を拘束します。その間にあなたの鍼で」
そう言うなり、スーツの前を開き、ブラウスのボタンをはずしにかかる。
美里はブラジャーをつけていなかった。
こぼれ出した豊満な乳房をひと目見るなり、百足丸はごくりと唾を呑み込んだ。
乳首の代わりに、触手が生えている。
吸盤だらけの、蛸か烏賊のそれを思わせる醜悪な器官である。
「わ、わかった」
百足丸はあわてて右手の皮手袋をはずした。
指を屈伸させ、人差し指の爪を鍼に変える。
「行くわよ」
美里が低く言った。
それと同時に、触手が伸びた。
目にもとまらぬ速さで子どもたちの間にもぐりこむと、蛇のようにルナの首と胴に巻きついた。
子供たちを鈴なりにしがみつかせながら、ルナの身体が持ち上がる。
幼児の唾液でべたべたになった顔が、百足丸と美里を見た。
「誰なの? あなたたち」
百足丸が動いた。
続きを口にする暇も与えず、正確にルナの眉間に鍼を打ち込んだ。
「く」
アクアマリンの瞳が、ゆっくりと裏返る。
「成功だ」
鍼を抜いて、百足丸はかすれ声で言った。
「これで当分、意識は戻らない」
「ありがとう」
美里が触手を解いた。
「さすがね。調教師さん」
仰向けに沈み込む少女の裸身に、歓声を上げて子どもたちが群がっていく。
「どうするんだ? この後」
ふうっと肩で息をつきながら、百足丸は美里にたずねた。
大任を果たしたという達成感より、脱力感のほうが強かった。
「このまま、ヤチカさんの屋敷に運びます」
にこりともせず、美里が言った。
「そこで、彼女がこの子を調教するのです。もちろん本格的な調教は、イベントが済んだ後になるでしょうけど」
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