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第9部 倒錯のイグニス
#75 基礎訓練 応用編⑦
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こんな体勢でフォールに持ち込めだなんて…絶対、無理…。
筋肉の盛り上がった丸太のような腕に締め上げられ、杏里の背骨がぎしぎしと軋んだ。
身体は大きく後ろに反り返り、今にもポキンとふたつに折れそうなほどしなっている。
が、杏里が感じているのは、痛みではなかった。
激痛はすぐに去り、じわりじわりと快楽のさざ波が身内に沸き立ち始めている。
性露丸の効果。
そして、タナトスの防御機能の起動。
更に、横目で壁面の鏡を確認したせいもあった。
真っ黒に日焼けした筋肉の塊のような巨人が、生白い肌をした美少女の上にのしかかり、その細い身体を今にも押し潰さんばかりにたくましい両腕で強く抱きしめているのである。
浅黒い巨人の腕の間からのぞく白いレオタードの少女は、豊かすぎる胸を前に突き出し、つま先をぴんと伸ばして、ほとんど宙吊りにされてしまっている。
快感は小百合の肌に触れた部分から、空気に晒された乳首と膣へと集まってくるようだ。
「どうだ? 気持ち、いいか?」
ふいごのような息を吐きながら、小百合が訊いた。
杏里は黙って首を横に振った。
気持ちは、いい。
でも、そんなこと、口に出せるわけがない。
痛めつけられて悦ぶなんて、それじゃ、まるでマゾヒストの変態だ。
「くそ、ならばもっと」
杏里の否定の仕草に刺激されたのか、小百合の腕に更に力が加わった。
肋骨がたわみ、その先端が内臓にあたるのがわかった。
「くっ」
杏里が小声でうめいたのは、もちろん、痛みからではない。
その異様きわまりない感触に、過敏になった性感帯をひどく刺激されたからだった。
視界の隅にそれが映ったのは、小百合の獣じみた鼻息から顔を逸らそうとした時である。
レオタードを破らんばかりに突き出した、釣り鐘型の乳房の先端。
小さな穴から飛び出し、哺乳瓶の吸い口のように膨らんだ乳首の先から、透明な液体が滲みだしている。
ーおまえの武器は、ふたつの乳首と、膣だー
ふと、小百合の言葉が脳裏によみがえった。
もしかして…。
杏里は上半身を起こし、抱きしめられたまま、思い切って小百合のほうに向き直った。
「気づいたか?」
杏里を見上げて、小百合がささやいた。
そして、分厚い唇を花弁の形にすぼめると、何かを待ち受けるように目を閉じた。
「先生…」
杏里はその唇に、ゆっくりと右の乳首を押しつけた。
豚のように鼻を鳴らし、飢えた獣のように勃起し切った硬い乳首に小百合がむしゃぶりついてきた。
丸々太った芋虫を2匹重ねたような唇が勃起乳首を根元から咥え、ざらざらの分厚い舌が乳頭にからみつく。
「ああんっ!」
激烈な快感に、開いた杏里の口から唾が飛ぶ。
乳頭から母乳のように湧き出る淫汁を、小百合がゲフゲフ言いながら吸い始めたのだ。
吸われるのも快感だった。
そのことを、杏里は身に染みて思い知らされた。
びくんびくんと、身体が痙攣する。
そのたびに、太腿の内側を熱湯のような汁が伝い落ちた。
右の出が悪くなると、小百合はすかざず左に移った。
「あう、あう、あうう、あああああっ!」
そしてまた、そんな狂おしい雄叫びを上げながら、無我夢中で杏里の勃起乳首をじゅるじゅると吸い始める。
両方の乳房の中が空になったような、そんな妙に心もとない感覚を覚えた時である。
「くう…」
ふいに小百合の膝が崩れた。
躰を締めつけていた腕が、杏里のボディラインに沿って、ずるずるとずり下がっていく。
「はう…いいぞ…か、身体が…し、痺れる…」
マットにがっくり膝をつく小百合。
そして、ひどく切なげななまなざしで杏里を見上げると、荒い息の合間に小百合が哀願した。
「さあ…来てくれ…。お願いだ…。おまえのもうひとつの…その淫らな”唇”で、私に熱く、接吻しておくれ…」
筋肉の盛り上がった丸太のような腕に締め上げられ、杏里の背骨がぎしぎしと軋んだ。
身体は大きく後ろに反り返り、今にもポキンとふたつに折れそうなほどしなっている。
が、杏里が感じているのは、痛みではなかった。
激痛はすぐに去り、じわりじわりと快楽のさざ波が身内に沸き立ち始めている。
性露丸の効果。
そして、タナトスの防御機能の起動。
更に、横目で壁面の鏡を確認したせいもあった。
真っ黒に日焼けした筋肉の塊のような巨人が、生白い肌をした美少女の上にのしかかり、その細い身体を今にも押し潰さんばかりにたくましい両腕で強く抱きしめているのである。
浅黒い巨人の腕の間からのぞく白いレオタードの少女は、豊かすぎる胸を前に突き出し、つま先をぴんと伸ばして、ほとんど宙吊りにされてしまっている。
快感は小百合の肌に触れた部分から、空気に晒された乳首と膣へと集まってくるようだ。
「どうだ? 気持ち、いいか?」
ふいごのような息を吐きながら、小百合が訊いた。
杏里は黙って首を横に振った。
気持ちは、いい。
でも、そんなこと、口に出せるわけがない。
痛めつけられて悦ぶなんて、それじゃ、まるでマゾヒストの変態だ。
「くそ、ならばもっと」
杏里の否定の仕草に刺激されたのか、小百合の腕に更に力が加わった。
肋骨がたわみ、その先端が内臓にあたるのがわかった。
「くっ」
杏里が小声でうめいたのは、もちろん、痛みからではない。
その異様きわまりない感触に、過敏になった性感帯をひどく刺激されたからだった。
視界の隅にそれが映ったのは、小百合の獣じみた鼻息から顔を逸らそうとした時である。
レオタードを破らんばかりに突き出した、釣り鐘型の乳房の先端。
小さな穴から飛び出し、哺乳瓶の吸い口のように膨らんだ乳首の先から、透明な液体が滲みだしている。
ーおまえの武器は、ふたつの乳首と、膣だー
ふと、小百合の言葉が脳裏によみがえった。
もしかして…。
杏里は上半身を起こし、抱きしめられたまま、思い切って小百合のほうに向き直った。
「気づいたか?」
杏里を見上げて、小百合がささやいた。
そして、分厚い唇を花弁の形にすぼめると、何かを待ち受けるように目を閉じた。
「先生…」
杏里はその唇に、ゆっくりと右の乳首を押しつけた。
豚のように鼻を鳴らし、飢えた獣のように勃起し切った硬い乳首に小百合がむしゃぶりついてきた。
丸々太った芋虫を2匹重ねたような唇が勃起乳首を根元から咥え、ざらざらの分厚い舌が乳頭にからみつく。
「ああんっ!」
激烈な快感に、開いた杏里の口から唾が飛ぶ。
乳頭から母乳のように湧き出る淫汁を、小百合がゲフゲフ言いながら吸い始めたのだ。
吸われるのも快感だった。
そのことを、杏里は身に染みて思い知らされた。
びくんびくんと、身体が痙攣する。
そのたびに、太腿の内側を熱湯のような汁が伝い落ちた。
右の出が悪くなると、小百合はすかざず左に移った。
「あう、あう、あうう、あああああっ!」
そしてまた、そんな狂おしい雄叫びを上げながら、無我夢中で杏里の勃起乳首をじゅるじゅると吸い始める。
両方の乳房の中が空になったような、そんな妙に心もとない感覚を覚えた時である。
「くう…」
ふいに小百合の膝が崩れた。
躰を締めつけていた腕が、杏里のボディラインに沿って、ずるずるとずり下がっていく。
「はう…いいぞ…か、身体が…し、痺れる…」
マットにがっくり膝をつく小百合。
そして、ひどく切なげななまなざしで杏里を見上げると、荒い息の合間に小百合が哀願した。
「さあ…来てくれ…。お願いだ…。おまえのもうひとつの…その淫らな”唇”で、私に熱く、接吻しておくれ…」
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