429 / 475
第4話 転生! 凌辱学園
#91 傷心のエロ女教師⑯
しおりを挟む
「あの、手合せって…?」
おそるおそる、杏里はたずねた。
「決まってるじゃねーか。あんた、いやしくもうちの部の顧問になるんだろ? なら、見本を見せろって言ってんだよ」
くびれた腰に両手を当て、つんと尖った胸を反らして市子が答えた。
「隠さなくたっていいだろ?校長に聞いたよ。あんた、経験者なんだってな。だからぜひ女子レスリング部の顧問やらせてほしいって、立候補したって」
「経験者だなんて、そんな…。レスリングなんて、中学生の時、一か月ぐらいやっただけで、ろくにルールも知らないし…それに、立候補だなんて」
「謙遜しなくていいんだよ! とにかく来な。みんな、首を長くして待ってるんだ」
大山校長の陰謀だろうか。
どうも根本的な部分で誤解が生じているようだった。
仕方なく、大股でずんずん中に入っていく市子の後に続いた。
バレー部やバスケット部が練習する中、片隅にマットを敷いた一画がある、
どうやらあれがレスリング部のエリアのようだ。
市子は”みんな”と言ったが、部員らしき者はふたりしかいない。
そのひとりを見て、杏里は目を丸くした。
頭にターバンを巻いたような包帯少女は、美和である。
ただ、美和はユニフォームではなく、制服のままだ。
まずっ。
杏里はあわてて目を伏せた。
美和はきょう、一番出会いたくない相手である。
なんせ、旧校舎のトイレでオナニーを見られたばかりなのだ。
仕方なく、顔を伏せたまま、訊いた。
「葛城さん…あなた、ここの部員だったの?」
「いえ、部員というより、私はマネージャーなんです。ふふっ、それにしても、笹原先生、きょうはよくお会いしますね」
いたずらっぽい口調で、美和が言う。
マネージャー?
だから、校内放送がこの子の声だったんだ。
ひとり得心していると、
「エロいな…無茶苦茶エロい」
美和の後ろから、野太い声がした。
顔を上げると、もうひとりの部員と目が合った。
身長2メートルはありそうな、文字通りプロレスラーを思わせる巨漢である。
驚いたことに、頭に悪役レスラーそのものといった感じの覆面をかぶっている。
「ふふふ、そうですね。でも、すごく似合ってます」
美和も舐めるように杏里のコスチュームを眺めている。
「うちの顧問はみんなこれを着ることになってんだよ。けど、正直、ここまでエロいのはこいつが初めてだ」
にやにや笑いを口元に浮かべて、市子が言った。
「あの…部員って、これだけ? 葛城さんを除くと、ふたりしかいないみたいだけど…?」
恥ずかしさをごまかすために、杏里はキョロキョロ周囲を見回した。
だが、いくら見回してもやっぱりマット周辺には、市子と覆面女しか見当たらない。
「1年生があとふたりいるにはいるけど、今入院中なんだよ」
市子が少々バツの悪そうな顔をした。
「入部早々、ゆずが張り切りすぎちまって、ふたりとも骨折させちまったんでね」
「ゆず?」
「逆巻ゆず。このデカブツのことさ」
市子が指で示したのは、例の覆面女である。
「”うず”じゃない。”ゆず”だ。間違えたら殺す」
唇だけ動かして、覆面レスラーが念を押す。
けど、女子高生のくせに覆面なんて…。
この子、いったい何者かしら?
杏里はすでにドン引きを通り越して、一目散に逃げ出したい気分だった。
「とにかく、せっかくの顧問就任だ。さ、先生、ここでひとつ、模範演技を見せてもらおうか」
すっかり気を取り直したらしく、市子が挑発するように、正面から杏里を見た。
「ゆず、悪いがちょっと相手をしてやってくれないか。ただし、病院送りにならない程度に、お手柔らかにな」
おそるおそる、杏里はたずねた。
「決まってるじゃねーか。あんた、いやしくもうちの部の顧問になるんだろ? なら、見本を見せろって言ってんだよ」
くびれた腰に両手を当て、つんと尖った胸を反らして市子が答えた。
「隠さなくたっていいだろ?校長に聞いたよ。あんた、経験者なんだってな。だからぜひ女子レスリング部の顧問やらせてほしいって、立候補したって」
「経験者だなんて、そんな…。レスリングなんて、中学生の時、一か月ぐらいやっただけで、ろくにルールも知らないし…それに、立候補だなんて」
「謙遜しなくていいんだよ! とにかく来な。みんな、首を長くして待ってるんだ」
大山校長の陰謀だろうか。
どうも根本的な部分で誤解が生じているようだった。
仕方なく、大股でずんずん中に入っていく市子の後に続いた。
バレー部やバスケット部が練習する中、片隅にマットを敷いた一画がある、
どうやらあれがレスリング部のエリアのようだ。
市子は”みんな”と言ったが、部員らしき者はふたりしかいない。
そのひとりを見て、杏里は目を丸くした。
頭にターバンを巻いたような包帯少女は、美和である。
ただ、美和はユニフォームではなく、制服のままだ。
まずっ。
杏里はあわてて目を伏せた。
美和はきょう、一番出会いたくない相手である。
なんせ、旧校舎のトイレでオナニーを見られたばかりなのだ。
仕方なく、顔を伏せたまま、訊いた。
「葛城さん…あなた、ここの部員だったの?」
「いえ、部員というより、私はマネージャーなんです。ふふっ、それにしても、笹原先生、きょうはよくお会いしますね」
いたずらっぽい口調で、美和が言う。
マネージャー?
だから、校内放送がこの子の声だったんだ。
ひとり得心していると、
「エロいな…無茶苦茶エロい」
美和の後ろから、野太い声がした。
顔を上げると、もうひとりの部員と目が合った。
身長2メートルはありそうな、文字通りプロレスラーを思わせる巨漢である。
驚いたことに、頭に悪役レスラーそのものといった感じの覆面をかぶっている。
「ふふふ、そうですね。でも、すごく似合ってます」
美和も舐めるように杏里のコスチュームを眺めている。
「うちの顧問はみんなこれを着ることになってんだよ。けど、正直、ここまでエロいのはこいつが初めてだ」
にやにや笑いを口元に浮かべて、市子が言った。
「あの…部員って、これだけ? 葛城さんを除くと、ふたりしかいないみたいだけど…?」
恥ずかしさをごまかすために、杏里はキョロキョロ周囲を見回した。
だが、いくら見回してもやっぱりマット周辺には、市子と覆面女しか見当たらない。
「1年生があとふたりいるにはいるけど、今入院中なんだよ」
市子が少々バツの悪そうな顔をした。
「入部早々、ゆずが張り切りすぎちまって、ふたりとも骨折させちまったんでね」
「ゆず?」
「逆巻ゆず。このデカブツのことさ」
市子が指で示したのは、例の覆面女である。
「”うず”じゃない。”ゆず”だ。間違えたら殺す」
唇だけ動かして、覆面レスラーが念を押す。
けど、女子高生のくせに覆面なんて…。
この子、いったい何者かしら?
杏里はすでにドン引きを通り越して、一目散に逃げ出したい気分だった。
「とにかく、せっかくの顧問就任だ。さ、先生、ここでひとつ、模範演技を見せてもらおうか」
すっかり気を取り直したらしく、市子が挑発するように、正面から杏里を見た。
「ゆず、悪いがちょっと相手をしてやってくれないか。ただし、病院送りにならない程度に、お手柔らかにな」
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる