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第4話 転生! 凌辱学園
#14 なんで私が教師なの?⑬
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栗の花の匂いそっくりの青臭い臭気が鼻孔をくすぐり、杏里ははっと我に返った。
口の中が苦い。
男性の精液は決して美味なものではなく、苦くて変な味がする。
口あたりは生卵の白身によく似ており、べとべとしていて相当に気持ち悪いのだ。
その精液が顔全体に飛び散り、目や口の中にまで入ってくる。
「うわっ! ぺっぺっ!」
たまらず吐き出した時には、すでに周囲は騒然となっていた。
「アキオとコーサクだけずるいって! 先生、俺にも頼むよ!」
「俺も!」
「俺にもお願い!」
「んだとォ? おまえら、引っ込んでろ! 俺が先だって!」
男子生徒たちが、一斉にズボンを脱ぎ出している。
いや、ズボンどころか下着まで脱ぎ捨てて、勃起した陰茎を振り立てて杏里のほうに迫ってくるのだ。
「まあ待て。順番だ。みんな、そこに並べ」
自らもズボンをずり下ろし、赤黒い肉棒をそびえ立たせながら、ヤジが言った。
「まずは俺がおま〇こにぶち込むからよ。先生がよがり出したら、おまえら、順番にフェラしてもらうんだ」
「OK。それで行こう。じゃ、順番決めようぜ。最初はグー、じゃんけんポイ!」
下半身丸出しで輪をつくり、じゃんけんを始める男子たち。
ざっと数えてみただけで、20人以上いるようだ。
20人にフェラチオ?
じょ、冗談じゃない!
さすがの杏里もげっそりした。
高まっていた興奮が、風船から空気が抜けるようにしぼんでいく。
想像しただけで、下顎がだるくなる。
それに、20人分の精液を浴びせかけられたら、匂いが一生取れなくなってしまいかねない。
精液臭い女教師なんて、存在自体が猥褻の極みというものだ。
「よおし、アキオ、コーサク、ぼーっと生きてんじゃねえぞ! ちゃんと先生の脚開いとけよ!」
威勢よく言って、ヤジがペニスに右手を添え、杏里のむき出しの股間にのしかかってきた。
バンッと教室の引き戸が開いて、怒声が降ってきたのはその時である。
「ちょっと、あんたたち、何やってるの?」
空気がびりびり震えるほどの声量だった。
女だてらにこの声を出せるのは、もちろん彼女しかいない。
「まずっ!」
挿入寸前で、ヤジの動きが停まった。
「やばっ! 鬼龍院だ!」
「に、逃げろ!」
浮き足立つ男子生徒たち。
ガラガラと椅子の倒れる音がして、生徒たちが自分の席に戻ろうとにわかに動き出す。
「何してんのって、訊いてるのよ!」
ズボンを引き上げ、逃げ出そうとしたヤジを、那智の太い腕が捕まえた。
そのまま床に突っ転がすと、むき出しの陰茎をスリッパでぐいぐい踏みつける。
「うぎゃああああ!」
悶絶するヤジ。
半立ちの肉棒が、哀れにもあり得ない角度でひん曲がってしまっている。
「ガキのくせに、女教師を手籠めにしようなんて、100年早いんだよ!」
那智の腕がヘリコプターのプロペラみたいに一閃し、杏里を椅子に固定していた3人の男子がなぎ倒された。
「笹原先生も、なんですか! そのざまは!」
ロープを乱暴に解き、杏里を椅子から立たせると、一歩下がって那智が吼えた。
「だから言わんこっちゃない! 生活指導部に来てもらいます!」
「危ないとことでしたね」
いきり立つ那智の背後から顔を出したのは、包帯少女の美和だった。
「ほんと、間に合ってよかったです」
「え…ええ」
杏里は、疑わしげに美和の白い顔を見返した。
ほっとするべきなのか。
それともこれは、新たな災難の前触れなのか。
那智はおそらく、混乱に乗じて美和が職員室から呼んできたに違いない。
那智と美和。
杏里の脳裏に、前世の忌まわしい記憶がよみがえった。
ひょっとしてこのふたり、この世界でもコンビ組んでるんじゃ?
口の中が苦い。
男性の精液は決して美味なものではなく、苦くて変な味がする。
口あたりは生卵の白身によく似ており、べとべとしていて相当に気持ち悪いのだ。
その精液が顔全体に飛び散り、目や口の中にまで入ってくる。
「うわっ! ぺっぺっ!」
たまらず吐き出した時には、すでに周囲は騒然となっていた。
「アキオとコーサクだけずるいって! 先生、俺にも頼むよ!」
「俺も!」
「俺にもお願い!」
「んだとォ? おまえら、引っ込んでろ! 俺が先だって!」
男子生徒たちが、一斉にズボンを脱ぎ出している。
いや、ズボンどころか下着まで脱ぎ捨てて、勃起した陰茎を振り立てて杏里のほうに迫ってくるのだ。
「まあ待て。順番だ。みんな、そこに並べ」
自らもズボンをずり下ろし、赤黒い肉棒をそびえ立たせながら、ヤジが言った。
「まずは俺がおま〇こにぶち込むからよ。先生がよがり出したら、おまえら、順番にフェラしてもらうんだ」
「OK。それで行こう。じゃ、順番決めようぜ。最初はグー、じゃんけんポイ!」
下半身丸出しで輪をつくり、じゃんけんを始める男子たち。
ざっと数えてみただけで、20人以上いるようだ。
20人にフェラチオ?
じょ、冗談じゃない!
さすがの杏里もげっそりした。
高まっていた興奮が、風船から空気が抜けるようにしぼんでいく。
想像しただけで、下顎がだるくなる。
それに、20人分の精液を浴びせかけられたら、匂いが一生取れなくなってしまいかねない。
精液臭い女教師なんて、存在自体が猥褻の極みというものだ。
「よおし、アキオ、コーサク、ぼーっと生きてんじゃねえぞ! ちゃんと先生の脚開いとけよ!」
威勢よく言って、ヤジがペニスに右手を添え、杏里のむき出しの股間にのしかかってきた。
バンッと教室の引き戸が開いて、怒声が降ってきたのはその時である。
「ちょっと、あんたたち、何やってるの?」
空気がびりびり震えるほどの声量だった。
女だてらにこの声を出せるのは、もちろん彼女しかいない。
「まずっ!」
挿入寸前で、ヤジの動きが停まった。
「やばっ! 鬼龍院だ!」
「に、逃げろ!」
浮き足立つ男子生徒たち。
ガラガラと椅子の倒れる音がして、生徒たちが自分の席に戻ろうとにわかに動き出す。
「何してんのって、訊いてるのよ!」
ズボンを引き上げ、逃げ出そうとしたヤジを、那智の太い腕が捕まえた。
そのまま床に突っ転がすと、むき出しの陰茎をスリッパでぐいぐい踏みつける。
「うぎゃああああ!」
悶絶するヤジ。
半立ちの肉棒が、哀れにもあり得ない角度でひん曲がってしまっている。
「ガキのくせに、女教師を手籠めにしようなんて、100年早いんだよ!」
那智の腕がヘリコプターのプロペラみたいに一閃し、杏里を椅子に固定していた3人の男子がなぎ倒された。
「笹原先生も、なんですか! そのざまは!」
ロープを乱暴に解き、杏里を椅子から立たせると、一歩下がって那智が吼えた。
「だから言わんこっちゃない! 生活指導部に来てもらいます!」
「危ないとことでしたね」
いきり立つ那智の背後から顔を出したのは、包帯少女の美和だった。
「ほんと、間に合ってよかったです」
「え…ええ」
杏里は、疑わしげに美和の白い顔を見返した。
ほっとするべきなのか。
それともこれは、新たな災難の前触れなのか。
那智はおそらく、混乱に乗じて美和が職員室から呼んできたに違いない。
那智と美和。
杏里の脳裏に、前世の忌まわしい記憶がよみがえった。
ひょっとしてこのふたり、この世界でもコンビ組んでるんじゃ?
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