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第2話 レズふたり旅
#59 ゴースト・ホテル③
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ザザッ!
しぶきを上げてお湯の中から立ち上がってきたのは、無数の”手”だった。
クラゲみたいに半透明で骨のない手が、何十本と現れて、杏里の裸体に絡みついてきたのである。
「いやあああっ!」
叫んで手足を振り回す杏里。
だが、その両手両足にも手は容赦なく巻きついてくる。
立ち上がろうとしたところを、すごい力で引き戻された。
仰向けにバスタブに倒れ込み、杏里は嫌というほどお湯を呑んだ。
鼻と口からお湯が流れ込んできて、頭の芯がキーンと痛くなる。
手の群れは手足だけでなく、杏里のくびれた胴や太腿にも絡みついていた。
根元から乳房を絞り上げられた。
乳を揉まれ、乳首を強引につねり上げられた。
下腹を、脇を手のひらが撫でている。
股間で指が虫のように蠢いている。
ここまでもみくちゃにされると、もう、気持ちいいのか悪いのかわからない。
ちょ、ちょっと、やめてったら! こら、そんなとこに勝手に入って来るな!
そうわめきたいところだが、口を開けたら最後、大量のお湯を飲んで溺死しかねない。
くう、どうしたらいいの?
だいたい、これは何?
頭の中がハテナマークでいっぱいになる。
混乱しているうちに、脚がじりじりと開いてきた。
杏里は両足をバスタブの縁にかけ、頭をお湯の中に沈めた体勢だ。
そのむき出しの陰部に、手が集まってくるのがわかった。
あ、ばか、やめ、こら。
下の唇を、左右に引っ張られた。
手たちが、杏里の”穴”を広げようとしているのだ。
やだやだやだっ!
懸命に首を振った。
いくら私がエッチ好きだからって、ユーレイに犯されるのだけは、絶対にいや!
と、その時である。
両手を強い力でぐいとつかまれた。
他の手にはない、温かな感触。
ちゃんと骨があり、血が通っている。
すさまじい怪力が、杏里をお湯の底から引きずり上げた。
「なにやってるんですかあ?」
みいの顔が視界いっぱいに広がった。
呆れたように目を見開いている。
「ぜんぜん出てこないんで見に来たら…」
杏里を座らせて、不思議そうにみいが言った。
「杏里さまったら、どうしてこんな浅いところで、おぼれてるんですか?」
「浅い、所?」
杏里はキョロキョロとバスタブの中を見回した。
なるほど、お湯は腰が隠れるほどしか溜まっていない。
「みい…」
みいの細い体にひしと抱きつくと、杏里はしくしく泣き出した。
「出たんだよ、また、お化けが…」
しぶきを上げてお湯の中から立ち上がってきたのは、無数の”手”だった。
クラゲみたいに半透明で骨のない手が、何十本と現れて、杏里の裸体に絡みついてきたのである。
「いやあああっ!」
叫んで手足を振り回す杏里。
だが、その両手両足にも手は容赦なく巻きついてくる。
立ち上がろうとしたところを、すごい力で引き戻された。
仰向けにバスタブに倒れ込み、杏里は嫌というほどお湯を呑んだ。
鼻と口からお湯が流れ込んできて、頭の芯がキーンと痛くなる。
手の群れは手足だけでなく、杏里のくびれた胴や太腿にも絡みついていた。
根元から乳房を絞り上げられた。
乳を揉まれ、乳首を強引につねり上げられた。
下腹を、脇を手のひらが撫でている。
股間で指が虫のように蠢いている。
ここまでもみくちゃにされると、もう、気持ちいいのか悪いのかわからない。
ちょ、ちょっと、やめてったら! こら、そんなとこに勝手に入って来るな!
そうわめきたいところだが、口を開けたら最後、大量のお湯を飲んで溺死しかねない。
くう、どうしたらいいの?
だいたい、これは何?
頭の中がハテナマークでいっぱいになる。
混乱しているうちに、脚がじりじりと開いてきた。
杏里は両足をバスタブの縁にかけ、頭をお湯の中に沈めた体勢だ。
そのむき出しの陰部に、手が集まってくるのがわかった。
あ、ばか、やめ、こら。
下の唇を、左右に引っ張られた。
手たちが、杏里の”穴”を広げようとしているのだ。
やだやだやだっ!
懸命に首を振った。
いくら私がエッチ好きだからって、ユーレイに犯されるのだけは、絶対にいや!
と、その時である。
両手を強い力でぐいとつかまれた。
他の手にはない、温かな感触。
ちゃんと骨があり、血が通っている。
すさまじい怪力が、杏里をお湯の底から引きずり上げた。
「なにやってるんですかあ?」
みいの顔が視界いっぱいに広がった。
呆れたように目を見開いている。
「ぜんぜん出てこないんで見に来たら…」
杏里を座らせて、不思議そうにみいが言った。
「杏里さまったら、どうしてこんな浅いところで、おぼれてるんですか?」
「浅い、所?」
杏里はキョロキョロとバスタブの中を見回した。
なるほど、お湯は腰が隠れるほどしか溜まっていない。
「みい…」
みいの細い体にひしと抱きつくと、杏里はしくしく泣き出した。
「出たんだよ、また、お化けが…」
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