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第2話 レズふたり旅

#25 月光の下の裸身

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 下着にうるさい杏里の目から見ても、みいの穿いているパンティは理想的なものだった。

 地味なようでいて、強烈にセクシー。

 それが、最強のパンティの必要条件なのだ。
 
 まず、パンティに余分な装飾は不要である。

 フリルだのレースだの刺繍だのは、女性の下半身本来の美をそこねてしまう。

 それから、サイズ。

 これは、小さければ小さいほど、よい。

 へそが隠れるようなデカパンは論外だが、かといって、Tバックであればいいということではない。

 杏里のように尻自体が大きく、生での鑑賞に十分耐えうる迫力を持ったものならTバックでももちろんよいのだが、みいのように尻自体が中学生サイズの場合は、やはりほどよく隠れるデザインのほうが似合うものなのだ。

 ただし、ここで大切なのは上下の幅で、これはなるべく狭いのがベストである。
 
 できれば尻が3分の1程度出てしまい、前は陰部をかろうじて隠す程度の浅さが望ましい。

 アンダーヘアーが濃い女性は毛穴が目立って悲惨なことになるが、杏里やみいのように生まれつき無毛の者にはこれがもっともよく似合うのだ。

 そうなると、当然、パンティの腰の部分は紐のように細くなる。

 しかし、である。

 ここで注意したいのは、腰のところで紐を結ぶタイプのものは、余った紐がぶらぶらしてみっともないということだ。

 だからやはりゴムでしっかり身体にフィットするタイプにしたい。

 そして最後に生地。

 手触りからすれば、シルクが最高であることは、もう言うまでもない。

 が、杏里に言わせると、シルクは高価な割にセクシーさに欠けるので、コスパが悪い。

 なぜなら、透けないからである。

 では、何がベストかというと、手触り、透け具合からして、それはガーゼに近いものである。

  シルクより、安価なコットンの肌に貼りつくくらい極薄の生地がいい。

 もちろん裏地はなしに決まっている。

 そうすると、くっきり大事な部分の割れ目が浮き上がるからである。

 その意味では、みいのパンティはすべての条件をクリアしているようで、杏里は彼女のためにこの下着を選んだ飼い主の紗彩の慧眼に敬服する思いだった。


「なんてかわいいの。ちゅーしちゃうぞ。むううん」

 夢中になってみいのお尻に頬ずりをくり返し、キスの雨を降らせていると、

「ああん、杏里さまあ」

 みいがまた寝言を口にして、ごろんと寝返りを打った。

 今度杏里の目と鼻の先に来たのは、みいの下腹から股間にかけての前の部分である。

 なめらかな腹に刻まれた流線型の臍のくぼみ。

 パンティはぎりぎり局部を隠す程度の深さしかない。

 しかも、月明かりに目を凝らしてみると、そこには案の定、くっきりと縦の筋が刻まれて見えた。

「はあああ」

 欲情に目を潤ませる杏里。

 さっそくへその穴に舌を這わせ、筋の間に人差し指を割り込ませてみた。

「くう」

 みいが吐息を漏らす。

 割れ目に沿って指をゆっくり動かしていくと、上のほうで固い突起に当たった。

「あ、クリちゃんみっけ」

 杏里の瞳が、おもちゃを前にした幼児のように輝いた。

 薄い生地の上から、突起のてっぺんをやさしくさすってやる。

 乳首を愛撫した時と同様に、指の下で突起が見る間に固くなってくるのがわかった。

 いくら処女モードにチェンジしているとはいえ、みいの身体は正直なのだ。

 質感が変わったのでよく見ると、パンティの股間の部分に丸い小さな染みができていた。

 割れ目の少し下のほう、ちょうど”お口”の真上に当たるあたりである。

「感じてるんだ。みい」

 杏里はうれしくなった。

 みいの股間を右手でまさぐり続けながら、上体を引き上げる。

 左手でシーツを引きはがすと、みいの上半身が現れた。

 薄いカーテンを通して射し込む満月の光が、その裸身を幻想的に照らし出す。

 みいはブラをつけていなかった。

 まるで、チェリーの乗ったプリンみたい…。

 杏里はその胸のふくらみにうっとりと見とれ、心の中でつぶやいた。

 みいはまだ目を閉じたままで、すやすやと寝息を立てている。

 充電中なので首輪を外しており、うなじから壁のコンセントに向かってコードが伸びていた。

 も、もう、がまんできない。

 杏里がみいの可憐な乳房に顔を寄せた時だった。

 ふいに眠っていたはずのみいが、ぱっちりと目を開けた。

「あれ? 何してるんですか? 杏里さまあ」

 わ。

 杏里はあわてて身を引くと、てへっと笑って頭をかいた。

「い、いえね、みい、かなり疲れてるみたいだったから、大丈夫かなと思って。あ、別に変なことしに来たんじゃないよ。例えば、夜這いとか」



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