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第2話 レズふたり旅

#14 奴隷の快楽

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 言われた通り、まず右足から、みいの指を一本ずつねぶっていく。

 指だけでなく、指と指の間の柔らかい部分にまで舌を這わせると、

「うふ」

 みいがため息のような声を漏らすのが聞こえてきた。

 右足の指を舐め終えると、今度は左足だ。

 その小さな指を口に含み、唇をすぼめてちゅうちゅう吸っていると、次第にみいが足をもぞもぞさせ始めた。

 太腿と太腿をこすり合わせ、自ら股間に刺激を与えているようにも見える。

 みいったら、感じてる?

 杏里は上目遣いに少女を見やった。

 クッションみたいな形の岩に腰を据え、岩壁に背をもたせかけたまま、みいは軽く目をつぶっている。

 だらりと投げ出したスリムな肢体は、濡れた紺の水着がぴたっと貼りついているため、身体の細部のラインがくっきり浮き出してしまっている。

 平らに引き締まった腹の真ん中が涙の形にへこんでいるのは、へそである。

 今、みいの平らな腹は、そのおへそのあたりを中心にして、薄い筋肉をぴくぴくと波打たせ始めていた。

 これ、いいね。

 いい眺め。

 杏里はほくそ笑んだ。

 意外な発見だった。

 全身を舐め回すなど、とんでもない重労働のような気がして、最初は嫌だった。

 でも、いざ始めてみると、なかなか面白い。

 なんといっても、処女のご主人様、みいの反応が可愛いのだ。

 可愛さあまって、エロさ100倍である。

 杏里自身には、ここまで丁寧に舐められた経験はなかった。

 これまでの杏里の相手は、痴漢や暴漢がほとんどだ。

 その半数は女だったが、愛のある交わりの経験は数えるほどしかない。

 だから、余計に心をこめて舐めてやろうと思った。

 舐めるだけでみいをイかせることができたら、それは私にとっても勲章ものに違いない。

 そうも思うのだ。

 足の指が終わると、今度は足の裏。

 みいは初めくすぐったそうに抵抗を示したが、すぐに慣れてきたのか静かになった。

 だいたい全身をくまなく舐めて綺麗にしろと命じたのは、みいなのだ。

 足の裏だけ免除してやる必要はないだろう。

 左の足の裏を舐め回すと、次は右。

 さすがに疲れてきた。

 でも、と思い直す。

 ここを過ぎれば、次はくるぶしだ。

 そして、太腿。

 その先には、いよいよ…。

 みいの無垢な花びらを想像するだけで、ぞくぞくする。

 そこに舌を這わせることができるなら、足の裏なんていくらでも舐めてやる。

 濡れた水着をめくると、そこには可愛いもうひとつのお口がある。

 そのお口にこの舌べらを突っ込んでかき回し、蜜であふれさせてやれたら…。

 びしょ濡れのブラの下で、乳首が勃っていた。

 その先が岩盤に触れ、ウズウズする。

 杏里自身、十分に変な気持ちになりかけている証拠だった。

 ようやく踵まで舐め終わると、杏里は小休止がてら顔を上げ、みいに話しかけた。

「ご主人様、こんな具合でよろしいですか?」

 うっとりと目を閉じ、顔を仰向かせていたみいが、はっと首を立てて杏里を見た。

 キョトンとした目に、次第に理解の色が戻ってきた。

「う、うん。まあまあだな。お次はくるぶしから太腿だ。裏側まで、ちゃんと舐めるんだぞ」

 すっかり主人の言葉遣いが板についてしまっている。

 まったく、みいの頭の中のAIときたら、いったいどうなってしまったのだろう?
 
 雨が浸水して調子が狂ったのか。

 それとも雷鳴で誤作動を起こしたのか。

 でも、ま、いいか。

 身体を上にずらし、たぷんたぷんと揺れる巨乳でみいの足の甲を撫でさすりながら、杏里は思った。

 ペットっていうか、これじゃ、丸きり奴隷同然だ。

 けれど、これはこれで、けっこう面白い。

 大きく深呼吸すると、夢中になれるおもちゃを見つけた幼児のように瞳を輝かせて、杏里は再びみいのすべすべした足に舌を這わせ始めた。

 

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