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第2話 レズふたり旅
#10 デンジャラス・ビーチ⑤
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杏里はときどきスマホでエロ動画を見る。
そんな時、決まって思うのは、
どうしてこんなに長い間、ヤっていられるのだろう?
ということだ。
長い作品だと、絡みのシーンが1時間以上も続く。
疲れちゃわないのかなあ。
いくらなんでも、途中で飽きるよね。
私なら、5分でイかせられるのに。
フェラチオシーンなどを見るたびにそう思う。
実際、杏里の手にかかって10分以上持った男はまれだった。
まず、杏里は指を左右別々のリズムで動かすことができる。
人間は普通、いくら意識してランダムに動かそうとしても、その愛撫に一定のリズムが生まれてしまうものだ。
ところが、杏里は違った。
指だけでなく、舌も腰も独自のリズムを持っている。
だからいったんつかまった獲物は、予想外の刺激に晒されてたやすく昇天してしまうのが常なのだ。
今もそうだった。
ペニスと睾丸を後ろ手で弄り回し、亀頭の先を尻の割れ目に挟んで腰をグラインドさせていると、
「あふ、も、もうだ、だめ」
男が女みたいな声で喘ぎ始めた。
ふん。
鼻で笑う杏里。
こんなやつ、挿入させてやるまでもない。
口に含んでやる資格もない。
ほんと、手淫で十分じゃない。
などと考えていると、尻の間で亀頭が急速に膨張し始めるのがわかった。
餅が焼けた時みたいに、だしぬけにぷうっと膨れ上がってきたのだ。
手の中の竿の部分もそうだった。
節くれだった松の幹のような海綿体が波打ち、不穏な脈動を杏里の肌に伝えてくる。
潮時だった。
うかうかしていると、水着が汚れてしまう。
ここは一刻の猶予も許されない。
「とりゃあっ!」
杏里はペニスをつかんだまま、大きく身体をひねった。
「ぐはっ!」
同時に足払いをかけると、意外にあっけなく男の巨体が吹っ飛んだ。
手を放す。
直立したペニスの先っちょから白濁した液をまき散らしながら、スローモーションで男が倒れていく。
「はぶあ」
砂浜に仰向けにひっくり返ると、その腹の上に滝のように己の精液が降り注いだ。
「一丁あがり!」
ぱんぱんと手を叩くと、杏里はずんずん海の中に入っていって、粘液がこびりついた手と尻を洗った。
「杏里さま!」
みいが駆けてきた。
泣いていた。
両腕を広げて抱きとめる。
わあ、なんてすべすべしていい気持ち!
みいのつるつるした体を全身の肌で感じながら、杏里は思った。
私、やっぱりオトコよりこっちのほうが性に合ってるみたい。
基本、杏里はバイセクシャルだ。
男、女、どちらとでも寝ることができるし、どちらが相手でもエクスタシーを感じることが可能である。
だが、夏にこってりした焼き肉よりさっぱりしたソーメンが食べたくなるように、どうやら今は身体がかなりレズモードにシフトしてしまっているようだ。
抱きしめるついでにみいの若いぴちぴちした肌の手触りを味わっていると、そのみいが泣きながら言った。
「ご、ごめんなさい。杏里さま、みいのせいで…」
「何言ってんの」
杏里はその涙を舌先で舐め取ると、やさしく背中を撫でてやった。
「それより、いい加減、スイカ、食べようか。ほら、ちょうどいい具合に割れてるし」
男に放り出された時、みいがその上に座ったので、今やスイカは見るも無残な有様である。
「ごめんなさい…みいがお尻で割っちゃいました」
「大丈夫だって。洗えばちゃんと食べられるから」
ふたりでましなかけらをより分けて、海水で洗った。
白浜に近いこの入り江は、さすがランクAAだけあって、とにかく海が綺麗である。
だから海水をつけても汚い感じはしない。
むしろ塩味が効いてちょうどいいのでは?
浜辺に戻ってふと傍らに目をやると、まだあの男が倒れていた。
「お、おまえ、すごいな」
首だけ起こして杏里を見ると、感心したように男が言った。
「天性のビッチというか、娼婦というか…。その顔じゃ、ほんとはまだガキなんだろ? 身体は十分大人だけど」
「わかってんならいたずらはやめなさいよ」
きつい声音で杏里は言い返した。
「児童性犯罪防止法違反だか、児童福祉法違反だかで、おまわりさんにつかまるよ」
「あ、ああ。そうだな」
案外と素直に男がうなずいた。
「確かにそっちのロリとやるのはまずいわな。つい魔が差した俺が馬鹿だったよ。けど、おまえが相手なら、警察も納得してくれそうな気がするが」
「なあに馬鹿なこと言ってんの。でも、反省したなら、ほら、スイカあげる」
杏里は男の腹の上にスイカの切れ端を放ってやった。
サンキュー。
サングラスの向こうで男が笑った。
そして、その時になって杏里はやっと気づいた。
自分がまだ、トップレスのままでいることに。
どうりで肩が重いと思ったよ。
面積の狭いビキニの中に、スイカ並みに発達した乳を無理やり押し込んでいると、
「杏里さま、素敵です」
うっとりと杏里を見上げて、みいが言った。
「まるで白馬に乗った王子様みたいでした」
そんな時、決まって思うのは、
どうしてこんなに長い間、ヤっていられるのだろう?
ということだ。
長い作品だと、絡みのシーンが1時間以上も続く。
疲れちゃわないのかなあ。
いくらなんでも、途中で飽きるよね。
私なら、5分でイかせられるのに。
フェラチオシーンなどを見るたびにそう思う。
実際、杏里の手にかかって10分以上持った男はまれだった。
まず、杏里は指を左右別々のリズムで動かすことができる。
人間は普通、いくら意識してランダムに動かそうとしても、その愛撫に一定のリズムが生まれてしまうものだ。
ところが、杏里は違った。
指だけでなく、舌も腰も独自のリズムを持っている。
だからいったんつかまった獲物は、予想外の刺激に晒されてたやすく昇天してしまうのが常なのだ。
今もそうだった。
ペニスと睾丸を後ろ手で弄り回し、亀頭の先を尻の割れ目に挟んで腰をグラインドさせていると、
「あふ、も、もうだ、だめ」
男が女みたいな声で喘ぎ始めた。
ふん。
鼻で笑う杏里。
こんなやつ、挿入させてやるまでもない。
口に含んでやる資格もない。
ほんと、手淫で十分じゃない。
などと考えていると、尻の間で亀頭が急速に膨張し始めるのがわかった。
餅が焼けた時みたいに、だしぬけにぷうっと膨れ上がってきたのだ。
手の中の竿の部分もそうだった。
節くれだった松の幹のような海綿体が波打ち、不穏な脈動を杏里の肌に伝えてくる。
潮時だった。
うかうかしていると、水着が汚れてしまう。
ここは一刻の猶予も許されない。
「とりゃあっ!」
杏里はペニスをつかんだまま、大きく身体をひねった。
「ぐはっ!」
同時に足払いをかけると、意外にあっけなく男の巨体が吹っ飛んだ。
手を放す。
直立したペニスの先っちょから白濁した液をまき散らしながら、スローモーションで男が倒れていく。
「はぶあ」
砂浜に仰向けにひっくり返ると、その腹の上に滝のように己の精液が降り注いだ。
「一丁あがり!」
ぱんぱんと手を叩くと、杏里はずんずん海の中に入っていって、粘液がこびりついた手と尻を洗った。
「杏里さま!」
みいが駆けてきた。
泣いていた。
両腕を広げて抱きとめる。
わあ、なんてすべすべしていい気持ち!
みいのつるつるした体を全身の肌で感じながら、杏里は思った。
私、やっぱりオトコよりこっちのほうが性に合ってるみたい。
基本、杏里はバイセクシャルだ。
男、女、どちらとでも寝ることができるし、どちらが相手でもエクスタシーを感じることが可能である。
だが、夏にこってりした焼き肉よりさっぱりしたソーメンが食べたくなるように、どうやら今は身体がかなりレズモードにシフトしてしまっているようだ。
抱きしめるついでにみいの若いぴちぴちした肌の手触りを味わっていると、そのみいが泣きながら言った。
「ご、ごめんなさい。杏里さま、みいのせいで…」
「何言ってんの」
杏里はその涙を舌先で舐め取ると、やさしく背中を撫でてやった。
「それより、いい加減、スイカ、食べようか。ほら、ちょうどいい具合に割れてるし」
男に放り出された時、みいがその上に座ったので、今やスイカは見るも無残な有様である。
「ごめんなさい…みいがお尻で割っちゃいました」
「大丈夫だって。洗えばちゃんと食べられるから」
ふたりでましなかけらをより分けて、海水で洗った。
白浜に近いこの入り江は、さすがランクAAだけあって、とにかく海が綺麗である。
だから海水をつけても汚い感じはしない。
むしろ塩味が効いてちょうどいいのでは?
浜辺に戻ってふと傍らに目をやると、まだあの男が倒れていた。
「お、おまえ、すごいな」
首だけ起こして杏里を見ると、感心したように男が言った。
「天性のビッチというか、娼婦というか…。その顔じゃ、ほんとはまだガキなんだろ? 身体は十分大人だけど」
「わかってんならいたずらはやめなさいよ」
きつい声音で杏里は言い返した。
「児童性犯罪防止法違反だか、児童福祉法違反だかで、おまわりさんにつかまるよ」
「あ、ああ。そうだな」
案外と素直に男がうなずいた。
「確かにそっちのロリとやるのはまずいわな。つい魔が差した俺が馬鹿だったよ。けど、おまえが相手なら、警察も納得してくれそうな気がするが」
「なあに馬鹿なこと言ってんの。でも、反省したなら、ほら、スイカあげる」
杏里は男の腹の上にスイカの切れ端を放ってやった。
サンキュー。
サングラスの向こうで男が笑った。
そして、その時になって杏里はやっと気づいた。
自分がまだ、トップレスのままでいることに。
どうりで肩が重いと思ったよ。
面積の狭いビキニの中に、スイカ並みに発達した乳を無理やり押し込んでいると、
「杏里さま、素敵です」
うっとりと杏里を見上げて、みいが言った。
「まるで白馬に乗った王子様みたいでした」
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