そんなお口で舐められたら💛

戸影絵麻

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第2話 レズふたり旅

#3 生着替え

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 三島駅から伊豆箱根鉄道に乗りかえ、伊豆市へ。

 そこから更に 伊豆急行で下田駅まで行き、バスで板戸一色へ。

 外浦口で下車して3分ほど歩くと、お目当てのビーチが見えてきた。

 真っ白な砂浜の広がる、静かな入り江である。

 防砂林を背に、2階建てのコテージが並んでいる。

 ここはいわば、コテージの宿泊客専用のプライベートビーチであるらしい。

 ビーチの入口に管理棟があり、そこで予約を確認して鍵を受け取った。

「私たちのはC棟だから、ちょうど真ん中のあれかな」

「かわいいですね。白と緑色でお菓子の家みたい」

 となりでみいがうれしそうに目を細めた。
 
 砂の上をボストンバックを引きずりながら歩く。

 丸太を組み合わせた階段を上ると、そこは木の床でできたちょっとしたテラスになっていた。

 白い丸テーブルにデッキチェアが2脚。

 2階にもバルコニーがあり、なかなかロマンティックなロケーションである。

 分厚い玄関の木戸を開くと、ひんやりした空気が流れ出してきた。

 建物全体が木造なので、中にはさほど熱気がこもっていないらしい。

 まず、なにはともあれ、換気の後、照明とエアコンをつけてみた。

 1階は仕切りのないぶち抜きの一間で、ソファとテーブル、それにテレビまである。

「寝室は2階みたいだね。まずは荷物を片づけて、水着に着替えようか」

「そうですね。さすがにちょっと疲れました」

 みいが肩で息をつくのも無理はない。

 家を出てから5時間以上、電車とバスに揺られてきたのだ。

 木製の階段を2階に上がると、短い廊下に面して部屋がふたつあった。

 みいを手前の部屋に入れ、杏里自身は奥の部屋に入った。

 6畳ほどの狭い部屋にシングルベッドとライティングデスク。

 薄いカーテンを通して、目の前に広がる真っ青な海が見える。

 汗ばんだブラウスを脱いで椅子にかける。

 小さなブラに押し上げられた胸の谷間で汗の玉が光っていた。

 背中のホックをはずしてブラを取ると、もぎたての果実のような巨乳が自由を求め、元気よく飛び出してきた。

「あー、暑かった」

 乳房をひとつずつ持ち上げ、タオルでその裏側をぬぐう。

 こうしないと、すぐに汗疹ができてしまうのだ。

 杏里は一度、学校の理科室で、こっそり自分の乳の重さを量ったことがある。

 片方だけで1キログラム。

 それが計測の結果だった。

 杏里は、身長155センチ、体重47キロだ。

 そのうちの2キロが乳房の重みだという発見は、ちょっとしたショックだった。

 どうりで走ると肩が凝るはずだ。

 そうしみじみ納得したことを、今でも鮮明に覚えている。

 その乳房の手入れを終え、今度はクイと腰をひねって下半身を調べにかかった。

 まず、ファスナーを下げて、マイクロミニを取り去った。

 その下から現れた裸の腰は砂時計みたいに細く括れていて、そこから意外に大きなヒップが盛り上がっている。

 露ほども垂れていない、抜群の張りが自慢の、つややかな桃のような尻である。

 パンティも汗でぐしょぬれだったので、脱いで洗うことにした。

 ひも状の部分に指を入れて引っ張ると、つるりとパンティが脱げて滑り落ち、左足首にからまった。

 現れたのは、まん丸の尻。

 そして、平らな腹の下には、人形のようにつるりとした下腹部。

 脚を持ち上げて、パンティを取った。

 ちなみに杏里の所持するパンティは、すべて白のビキニタイプである。

 生まれつき陰毛が生えていないのをいいことに、局部がぎりぎり隠れる程度の極浅のものを身につけている。
 
 両端がひも状に細くなっていて、骨盤にかろうじて引っかかるタイプのものである。

 だから当然、後ろから見ると尻の割れ目が半ば近くのぞいてしまう。
 
 生地はやわらかな手触りの、肌に吸いつくタイプのものだけを選んでいる。

 あまりにフィットし過ぎていて、恥丘の盛り上がりとその間のスリットが浮き出てしまうが、それが杏里にはちょうどいい。

 上から触ると最高に感じるからだ。

 そのパンティも脱いでしまったので、当然杏里は丸裸だ。

 ビーナスさながらの美しい裸身が、カーテンを通して射し込む夏の陽光の中に、くっきりと浮かび上がった。

 カーテンを開け、サッシ窓を全開にして、素っ裸のまま窓辺に立つ。

 汗で濡れた髪を両手でかき上げると、胸を張って大きく深呼吸した。

 潮風が汗ばんだ肌に心地よい。

 いつもなら、誰かに見られていることを想像して、さっそくオナニーを始めるところである。

 が、今は残念ながら、そこまでの時間はない。

 太陽の位置から、すでに正午を過ぎていることがわかる。

 海水浴を楽しむなら、急がねばならない。

 部屋には幸いなことにユニットバスがついていた。

 洗濯機に汚れた下着を放り込み、排尿を済ませてシャワーを浴びた。

 バスタオルは備え付けになっていた。

 ふかふかの新品のタオルである。

 さすが紗彩が選んだだけあって、細かいところにまで配慮された施設だった。

 すっきりしたところで、ボストンバックから水着を取り出した。

 みいに説明したとおり、極端に面積の狭い真っ白な三角ビキニだ。

 首の後ろで結んだ紐で持ち上げているだけだから、少し動くだけで半ばはみ出ている乳房が揺れる、揺れる。

 下は限界まで浅いビキニタイプのうえ、後ろは真正のTバックのため、骨盤も尻の肉もほぼ丸出しだ。

 体重からもわかるように、杏里はけっして太っているわけではない。

 しかし、そのボディラインのメリハリはほとんど成人女性の域をも超えてしまっている。

 この水着は、そのエロテシズムを最大限強調する役割を果たしているようだった。

 つまり、端的に言うならば、全裸よりいやらしい。

 いつもなら、ここで鏡を見ながらオナニーを始めるところだったが、前述の理由で断念せざるをえなかった。

 仕方なく、ビーチタオルを肩にひっかけて廊下に出ると、同じタイミングで姿を現したみいと鉢合わせした。

「きゃっ!」

 杏里をひと目見るなり、みいが叫んだ。

「あ、杏里さま…その水着、いくらなんでもエロすぎます!」



 

 

 


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