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第1話 美少女ペットみい

#12 ペットと自撮り

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 一般に、日本人の女性は、タンポンよりナプキンを好むという。
 
 体内に異物が入るのに、抵抗を感じるから、というのがその理由らしい。

 ところが、杏里は違った。

 断然、タンポン派なのである。

 気分が乗ると、1本では物足らなくなり、2本、3本と入れてしまう。

 それで抜けなくなって後で困るのだが、とにかく杏里のあそこは、”入るモノ拒まず”をモットーにしているようなものなのだ。

 だから、生け花にしてもそうだった。

「まだだよ! まだ入るから、どんどん突っ込んで!」

 押し寄せる快感に尻を振りながら、叫ぶ。

「アナルがお留守になってるよ! もっとぶっといの、奥まで入れちゃっていいから!」

「こ、こうですか?」

 杏里の勢いに押されて、少女が怯えのにじむ口調で訊く。

 いくら挿入されても際限なく飲み込んでしまう杏里の”穴”に、どうやら恐れを抱き始めたようだった。

「あ、いいよ、いい!」

 膣を貫通して、切り花の束の先が子宮壁にめり込むのが分かった。

 同時にアナルから入ったほうは、直腸にまで達しているようだ。

「写真撮ったら、私に見せて! 見たいの、自分がどんなにはしたない格好、してるのか」

「は、はい」

 杏里はナルシストである。

 オナニーは必ず、全裸になって鏡を見ながらする。

 名前を呼びながら、鏡の中の自分にキスさえする。

 そうすると、半端なく燃えるのだ。

 なにせ、杏里が好きなのは自分の身体であり、顔である。

 鏡の中の己の姿に恋しているといっていい。

 むっちりした体のラインも、大きすぎる胸も尻も、みんな可愛くてたまらない。

 そしてあの訴えかけるような目と唇。

 見つめているだけで、胸がきゅんと切なくなってしまう。

「これです」
 
 ちゃぶ台の上に這いつくばった杏里の顔の前に、少女がスマホを差し出した。

 画面には、ぷりぷりの尻を極限にまで掲げ、ふたつの穴から無数の花を生やした杏里が映っていた。

「こんなのもあります。こんなのも」

 少女が画像を次々にスクロールした。

 花の生え際を接写で撮ったもの。

 杏里の気持ちよさそうな顔のアップ。

 脚の間から、ホルスタインのそれのようにたわわに垂れ下がった乳房を狙ったものもある。

「杏里ったら、なんてやらしいの?」

 画面の中の自分に向かって、話しかける。

「まだ子供なのに、裸になって、こんなことして…恥ずかしいと思わないの?」

 画面の中の自分が、せがむようなまなざしで、じっと見つめてきた。

 そのみだらな唇が動き、言葉を紡ぎ出す。

「恥ずかしいよ…杏里、とっても、恥ずかしい…」

 その悩ましい声を聴いたとたん、身体の芯でマグマが噴き上がった。

「ああっ!」

 気配を感じたのか。

 振り返った少女が、突然驚きの声を上げた。

「い、生け花が、ゆ、揺れてます」

「あん! もう、だめ!」

 同時に杏里も叫んでいた。

「で、出るよ、出ちゃうよ! ああんっ!」

 奔流のように熱いものが噴出するのが分かった。

 水圧に押されて、切り花がロケットのように吹っ飛んだ。

「ああ、たいへん!」

 少女が悲鳴を上げた。

 がくんがくんと身体中を痙攣させ、愛液にまみれて杏里はちゃぶ台から転げ落ちた。

 畳の上に仰向けになると、乳房をぷるぷる震わせて、太い息を吐いた。

 久しぶりの潮吹きだった。

 体の中がすっかり軽くなった感じだ。

「…いっちゃったみたい」

 思わずそうつぶやいた時、

「大丈夫ですか?」

 少女が杏里の横に正座して、心配そうにたずねてきた。

「うん」

 少女を見上げ、にっこり微笑む杏里。

「ご主人様、生け花には向いてません」

 杏里の顔を見つめたまま、妙に生真面目な表情で、少女が言った。

「花瓶になるには、お身体がちょっと過敏すぎますね」

「かびんなかびん」

 杏里は、舌の先でその言葉を転がしてみた。

 そして、ぷっと吹き出した。

「カビンなかびん。なんか、回文みたいだね」

 
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