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第1話 美少女ペットみい

#5 ペットの真心

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 少女の真剣さに根負けして、杏里はしばらく身を任せてみることにした。

 任せることにしたのはいいのだが、その後始まったマッサージは、とても奇妙なものだった。

 スポンジより柔らかい、丸いものが背中じゅうを這いまわる。

 プリンみたいに芯がないけど、プリンよりずっと暖かくて気持ちがいい。

 時々コリコリしたものが肌に当たるのは、勃起しかけた少女の乳首に違いない。

 やだ、この子、乳首、勃ってない?

 想像したら、余計に変な気分になってきた。

 やばっ。

 無意識のうちに、自分の胸を抱きしめる杏里。

 やばすぎ、だよ。

 ちょっと、なにこれ。

 このままじゃ、私。

 もしかして。

 って、こら。

 私ってば、何考えてるの?

 だめだめ、と首を振る。

 この子はペットなんかじゃない。

 これはお隣の奥さんの冗談なのだ。

 自分の娘だか姪だかを私に押しつけて、陰で反応を楽しんでいるのだ。

 ひっかかったら、後で笑われるに違いない。

 あの奥さん、いつ帰ってくる気か知らないけれど、この子を五体満足で返さないと、きっと大変なことになる…。

 そんなことをひとり思い悩んでいると、

「はい、お背中は終了です。今度は前ですね」

 歌うように言って、少女があろうことか、ビニールプールの中に入ってきた。

「あ、前はいいから」

 身をよじって逃げようにも、狭くてろくに動けない。

「でも、前のご主人様は…」

「わ、わかったから。で、どうしたいの?」

「まずは両手を上げて、頭の後ろで組んでください」

「え? こ、こう?」

 仕方なく、言われた通りにする。

「じゃ、まずはお口で」

「あ」

 杏里が叫んだのは、ほかでもない。

 少女が顔を寄せてきたかと思うと、いきなり杏里の右の腋の下をぺろりと舐めたのだ。

「動かないでくださいね」

 少女が言って、舌を這わせにかかる。

 腋の下から肩甲骨、そして左の腋の下。

「だめだよ、そんなとこ、汗臭いから」

「そんなことありません。ご主人様、とってもいい匂い」

 少女の舌はよく動く。

 絶妙のテクニックだった。

 くすぐったさが、徐々に快感へと変わっていく。

 よくない兆候だった。

 体の芯が熱く火照っている。

 固く締まっていたものが、ゆるゆるとほどけ始めている。

 そんな感じがしてならない。

「だめ! これ以上は!」

 少女が乳房を舐め始めたところで、杏里は思わず悲鳴を上げた。

「どうしてですか?」

 目だけ上げて、少女が杏里を見た。

「どうしてって…」

 目を逸らした。

 我慢できなくなるから。

 なんて、言えるわけがない。

「ご主人さま…みいのこと、嫌いなんですか?」

 ふいに少女が言った。

 涙ぐんでいる。

 責めるようなまなざし。

 これじゃ、まるで私がいじめたみたい。

 ずるいよ。

 杏里は心の中でため息をついた。

 こんなかわいい目で見つめられたら、もう、何でも許しちゃうに、決まってるじゃん!

「そ、そんなこと、ないけど…」

「じゃ、続けて、いいですか?」

「う、うん」

 また、舌での愛撫が始まった。

 乳輪だけをなぞり、乳首を避けていく。

 杏里のいちばん弱いパターンだ。

 じらされると、もう見境がつかなくなる。

「あのさ」

 思い余って、つい口が滑った。

 はい?

 という表情で、少女がまた上目遣いに杏里を見る。

「できれば、乳首も、舐めてくれないかな、と思って」

 うわ。

 言っちゃった。

 杏里は耳のつけ根まで真っ赤になった。

 私ってば、なんてことを。

「わかりました」

 少女がにっこり笑った。

 花が開くみたいに、可憐な微笑。

 そして、言った。

「ご主人さまの硬そうな、カチコチの勃起乳首、みい、真心を込めて、舐めさせていただきます」

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