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思わぬ客
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「ヴィルドルフ王太子殿下、お呼び立てして誠に申し訳ございません」
ラリー・サマフォート公爵が深く頭を下げる
その背後には執事をはじめ、多くのメイド達が並んで頭を深く下げている
「何事だ?」
「はい。先程、宰相のレオボルト・バルヘルム公爵が息子を連れてやって来ました。何やら殿下に話があるそうで、待たせて貰うと居座っております」
ラリーはヴィルドルフに顔を近付けると小声で言った
「アリアンの事について何かあるのかと‥」
「解った。案内しろ」
「はっ」
再び頭を深く下げた
長い廊下を護衛騎士に囲まれながら歩く
その表情は険しい
部屋の前に立つと執事が扉を開けた
中には立ち上がり深く頭を下げている宰相とその息子、そしてその隣には何故かローズも立っていた
「ヴィルドルフ殿下、お待ちしておりましたわ」
少し目を見開いたヴィルドルフだが、すぐに平常通りの態度でソファーに腰を下ろした
「一体ここまで何の用だ」
「はい。王太子殿下に急ぎお話したい事がございまして、ここで待たせて頂いた次第です」
「それで?」
皆は失礼致しますと一礼すると向かいのソファーに腰を下ろした
「実は、夜会の招待客についてなのですが、前に茶会に出席した者は全員出席させよとの殿下のご命令の件でして‥」
「何か問題でもあるのか?」
宰相は、周りにいた者達を見回した
ヴィルドルフはそれを察して、外に出るよう護衛騎士達に合図をした
扉が開き護衛騎士と入れ替わるようにキーラが入って来た
ヴィルドルフのすぐ後ろに立つと、部屋の中は、七人となった
「実はあの茶会には、第二王女のアリアン様も出席予定でございました。実際には来られなかったようですが、名前はございます」
「なら、出席させよ」
「ですが、アリアン王女は、修道院に送られた身でございます。その後、今は逃げ出して行方知れずとなっております。ですので、アリアン王女の出席は不可能となっている事をお伝えし忘れておりましたので、お詫びに参りました」
「アリアンは私の婚約者なのだぞ。何故修道院送りとなったのか、我が国に詳しい説明が届いていなかったが」
「大変申し訳ございません。こちらも大変混乱が続いておりましたので、詳細はもう少し落ち着いてからと思っておりました」
「その割には、すぐにローズ王女との婚約は決まったようだったな」
「ヴィルドルフ殿下!アリアンは罪人となりましたのよ。国の恥ですわ。その為詳細はお伝え出来なかったのですわ。婚約は、国同士の契約。新たな婚約者として、私ローズがなるのが一番お互いの国の為によろしいことかと存じます」
「アリアンが、罪人となったのは何故だ?私が国に戻って僅かの間にそのような事が起こるとは何か裏に陰謀があるのかと疑うが」
「その様な事はございません。実はアリアン王女の母君である側妃マリア様が、王妃シェルリーン様に毒を盛るという罪を犯しまして、その片棒をアリアン王女が担いでいた事が判ったのです。それゆえに、王族を剥奪し、修道院送りとなった次第です」
「マリア様は母を殺そうとした自責の念にかられてその後すぐに服毒自殺をしております。その様な話をアルンフォルト国にはお伝え出来なかったのですわ」
ヴィルドルフは静かにローズと宰相を睨み付けていた
宰相の息子は何も口を開かず、黙ってその様子を見守っているだけだった
ヴィルドルフは宰相の息子も同じ様に睨み付けた
ラリーと息子ラウルも何も言わず黙って会話を聞いている
「そうか。婚約したばかりの娘がいるのに、側妃がその様な行動を取ることは俄かには信じられないな」
低い声が響く
「私もです。茶会での出来事でしたので、連絡を受けた時は信じられず我が耳を疑いました」
「それで?今押しかけて来たのはそれだけか?」
「いえ、実は」
「まだ何か問題が?」
「ヴィルドルフ殿下!私と一緒に王宮にお戻りくださいませ」
「何故だ?」
「失礼ながら、ヴィルドルフ王太子殿下。娘のリリアーナから連絡を貰いましたところ、ここの使用人である平民を令嬢のように扱い、共に王都に出掛けられたと聞きました。その様な事は、殿下と我が国の品位を下げる事になります。民が見れば、王族を蔑む輩が出てくるやもしれません。どうか、今後はその様な行動は控えて頂きたくお願いにあがりました」
「ヴィルドルフ殿下、王都の街には婚約者である私が共に参りますわ」
「ここの使用人のアリーは大変美しい女性だ。彼女ほど美しい人は他には居ない。私は彼女を離したくない」
「何ですって!平民が私よりも美しいと仰るのですか?」
ローズが淑女らしからぬ大声を上げた
相変わらず癇癪持ちの女である
ローズは、アリーがアリアンだとは知らないようだ
「そんな卑しい身分の者とヴィルドルフ殿下が共に居ることは許すことが出来ませんわ。私が婚約者なのですよ。使用人と出掛けるだなんて、私の立場が第一王女であることをお忘れなのですか?」
「そなたこそ、私がアルンフォルト国の第一王子だということを忘れないでもらいたい。国の立場を弁えろ」
「何ですって‥」
ローズが唇を噛み締める
宰相もぐっと言葉を飲み込んだ
ヴィルドルフの強い口調にその場がしんと静まり返ったのだった
ラリー・サマフォート公爵が深く頭を下げる
その背後には執事をはじめ、多くのメイド達が並んで頭を深く下げている
「何事だ?」
「はい。先程、宰相のレオボルト・バルヘルム公爵が息子を連れてやって来ました。何やら殿下に話があるそうで、待たせて貰うと居座っております」
ラリーはヴィルドルフに顔を近付けると小声で言った
「アリアンの事について何かあるのかと‥」
「解った。案内しろ」
「はっ」
再び頭を深く下げた
長い廊下を護衛騎士に囲まれながら歩く
その表情は険しい
部屋の前に立つと執事が扉を開けた
中には立ち上がり深く頭を下げている宰相とその息子、そしてその隣には何故かローズも立っていた
「ヴィルドルフ殿下、お待ちしておりましたわ」
少し目を見開いたヴィルドルフだが、すぐに平常通りの態度でソファーに腰を下ろした
「一体ここまで何の用だ」
「はい。王太子殿下に急ぎお話したい事がございまして、ここで待たせて頂いた次第です」
「それで?」
皆は失礼致しますと一礼すると向かいのソファーに腰を下ろした
「実は、夜会の招待客についてなのですが、前に茶会に出席した者は全員出席させよとの殿下のご命令の件でして‥」
「何か問題でもあるのか?」
宰相は、周りにいた者達を見回した
ヴィルドルフはそれを察して、外に出るよう護衛騎士達に合図をした
扉が開き護衛騎士と入れ替わるようにキーラが入って来た
ヴィルドルフのすぐ後ろに立つと、部屋の中は、七人となった
「実はあの茶会には、第二王女のアリアン様も出席予定でございました。実際には来られなかったようですが、名前はございます」
「なら、出席させよ」
「ですが、アリアン王女は、修道院に送られた身でございます。その後、今は逃げ出して行方知れずとなっております。ですので、アリアン王女の出席は不可能となっている事をお伝えし忘れておりましたので、お詫びに参りました」
「アリアンは私の婚約者なのだぞ。何故修道院送りとなったのか、我が国に詳しい説明が届いていなかったが」
「大変申し訳ございません。こちらも大変混乱が続いておりましたので、詳細はもう少し落ち着いてからと思っておりました」
「その割には、すぐにローズ王女との婚約は決まったようだったな」
「ヴィルドルフ殿下!アリアンは罪人となりましたのよ。国の恥ですわ。その為詳細はお伝え出来なかったのですわ。婚約は、国同士の契約。新たな婚約者として、私ローズがなるのが一番お互いの国の為によろしいことかと存じます」
「アリアンが、罪人となったのは何故だ?私が国に戻って僅かの間にそのような事が起こるとは何か裏に陰謀があるのかと疑うが」
「その様な事はございません。実はアリアン王女の母君である側妃マリア様が、王妃シェルリーン様に毒を盛るという罪を犯しまして、その片棒をアリアン王女が担いでいた事が判ったのです。それゆえに、王族を剥奪し、修道院送りとなった次第です」
「マリア様は母を殺そうとした自責の念にかられてその後すぐに服毒自殺をしております。その様な話をアルンフォルト国にはお伝え出来なかったのですわ」
ヴィルドルフは静かにローズと宰相を睨み付けていた
宰相の息子は何も口を開かず、黙ってその様子を見守っているだけだった
ヴィルドルフは宰相の息子も同じ様に睨み付けた
ラリーと息子ラウルも何も言わず黙って会話を聞いている
「そうか。婚約したばかりの娘がいるのに、側妃がその様な行動を取ることは俄かには信じられないな」
低い声が響く
「私もです。茶会での出来事でしたので、連絡を受けた時は信じられず我が耳を疑いました」
「それで?今押しかけて来たのはそれだけか?」
「いえ、実は」
「まだ何か問題が?」
「ヴィルドルフ殿下!私と一緒に王宮にお戻りくださいませ」
「何故だ?」
「失礼ながら、ヴィルドルフ王太子殿下。娘のリリアーナから連絡を貰いましたところ、ここの使用人である平民を令嬢のように扱い、共に王都に出掛けられたと聞きました。その様な事は、殿下と我が国の品位を下げる事になります。民が見れば、王族を蔑む輩が出てくるやもしれません。どうか、今後はその様な行動は控えて頂きたくお願いにあがりました」
「ヴィルドルフ殿下、王都の街には婚約者である私が共に参りますわ」
「ここの使用人のアリーは大変美しい女性だ。彼女ほど美しい人は他には居ない。私は彼女を離したくない」
「何ですって!平民が私よりも美しいと仰るのですか?」
ローズが淑女らしからぬ大声を上げた
相変わらず癇癪持ちの女である
ローズは、アリーがアリアンだとは知らないようだ
「そんな卑しい身分の者とヴィルドルフ殿下が共に居ることは許すことが出来ませんわ。私が婚約者なのですよ。使用人と出掛けるだなんて、私の立場が第一王女であることをお忘れなのですか?」
「そなたこそ、私がアルンフォルト国の第一王子だということを忘れないでもらいたい。国の立場を弁えろ」
「何ですって‥」
ローズが唇を噛み締める
宰相もぐっと言葉を飲み込んだ
ヴィルドルフの強い口調にその場がしんと静まり返ったのだった
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