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入学編
帝作戦勝ち
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前半愛加視点、後半南城視点です。
生徒会補助……うん、無理。
だって今年からモデの仕事をするし。そうなると学校を休む事も多くなる。迷惑かけちゃうもんね。
「無理ですよー。モデル活動で学校を休む事が多いと思うし」
「僕も同じですね」
断るオレらに野田さんにしては珍しくへにょりと眉尻を下げちらりと会長を見ると、会長ため息を1つ吐き
「大丈夫だ。補助だから簡単な仕事ばかりだし他にも人を入れる予定だ」
「だったらそっちに……」
「それに今日の騒動みたいなのが起きても生徒会の肩書きがあれば手を出せない」
「あれは会長が原因ですけど⁉あんなコトしなきゃ目立つ事はなかったんですけどね⁉」
ねぇ宏太、という思いを込めて横を見ると成る程って顔してる!成る程じゃないからな!正気に戻れ!
あ、オレバカだから無理だった。
「あんな騒動起こしたらこれから食堂で食べるだけで注目されてしまうだろうな」
「会長のせいじゃん」
「そこでだ、生徒会や各委員長副委員長は中二階にある別フロアで周りを気にせず食べられるぞ」
「えっ?」
それは魅力的……って騙されるなオレ!
聞けば人気者の生徒会が同じ場所で食べると騒ぎになるからと12年前に作られたらしい。
それを作らなければいけなくなるくらいってどんだけその時の生徒会は人気だったんだろう。
「仕事はパソコン1つあればできますから生徒会に入り浸る必要はないですよ」
「う」
「お前中等部で文化祭のクラスの出し物が面倒だって言ってたろ。生徒会なら断れるぞ」
「あう」
バレてる。同じ中等部だったからクラスの連中から逃げまくってたのがバレバレだ。ネコカフェという名のネコ耳メイドなんかしたくないっつーの!でもあの時は逃げ切れなかった。近くに目をギラギラさせた宏太がいたからな!
「何なら週一で杏仁奢るぞ」
「はうっ」
ダメだ、大好物に揺れるなオレ!学校では目立つのんびりしたい!
「……宏太、今なら俺が持っている姫川の門外不出の写真(ネコ耳メイド)をつけよう」
「やらせて頂きます」
「おーーーい!!」
宏太が落ちた!姫川の権力を駆使して撮らせなかったハズなのに何故ネコ耳メイドを会長が持ってるんだよ!!
「安心して。僕と2人でやるんだから大丈夫だよ、ねっ」
不安なんじゃないんだよ!ただでさえモデルの仕事で注目浴びるから学校くらいは目立ちたくないんだよ!
写真貰うのがそんなに嬉しいのか?めっちゃ笑顔だ。堕天した天使の笑顔も眩しいな、おい!
「墜ちたな」
会長のドヤ顔に頬を膨らませムッとしていると傍らにあった紙袋から輝く(オレにはそう見えた)白い容器を取り出し見せつける。
「そっ……それは羊羊亭の杏仁豆腐…!」
「そうだ、羊羊亭の杏仁だ。食べたかろう」
杏仁!しかも羊羊亭!食べ歩いて見つけた至高の一品!プルンプルンの白い滑らかな甘い口溶け……揺れる…いや目立たない学校ライフ……
「しかも今なら3個あるぞ」
「3個も……!」
あぁ、寮生活だから食べられなくなったと思って諦めてたのに。それが目の前に。
「そうそう、来月から食堂で食べられるよう生徒会から申請しようかと思ってるんだが」
「喜んで補助やらせて頂きまっす!!」
負けた。杏仁の誘惑に負けた。あれの誘惑に勝てるものがあったら教えてほしい。
「だからちょうだい」
「では隣の資料室で補助の説明だ」
杏仁に釣られふらふらと会長に続き宏太と資料室の扉を閉める時に野田さんの「片付けたら帰る」という声が聞こえた。
◇◇◇
Side 南城ここは
クソクソクソクソクソ!
何なんだアイツは!食堂で帝様に口を拭われたり、親衛隊長の僕を差し置いてこれから傍にいるだと⁉
あームカつく!!
親衛隊の部屋にある椅子を苛立ちのまま蹴り上げると、周りにいた隊員達がビクッと体を震わせ怯えているが、知ったこっちゃない。
「まあ落ち着けよ」
「これが落ち着いてられるかよ」
僕が蹴り上げる椅子を直しながら副隊長の稲瀬が椅子を薦めるので、ムカムカしながらもドカリと腕と足を組みながら座わる。
稲瀬は親衛隊の中で唯一帝様に傾倒していないヤツだ。僕が帝様の親衛隊を作る時に「南城が心配だから」と入った変わり者だ。隊員から僕のストッパーって言われてるらしいけど殆ど止められた事がない。ま、止められても聞かないけどな。
「帝様に口拭われたヤツがこれから傍にいるってどういう事だよ!帝様の隣は僕だっつーの!」
ダン!と机を拳で叩くとまた周りがビクつく。いちいちビクついてバカじゃねーの?
「二宮出身の隊員に聞いたけど帝様が姫川、北大路を懇意にしてるのは有名な話だったそうだよ」
「知ってるよ!入学してくる前に写真だって見たさ!全然僕とタイプが違った!クソムカつく」
「あー、南城は可愛い系で姫川は美人系だもんね」
「それに隣にいた北大路だって帝様とはタイプが違うイケメンじゃねぇか、ズルすぎるだろ!」
「ズルいって……彼は姫川の運命らしいから隣にいてもおかしくないでしょ」
そうだ、あんなイケメンが運命なのに帝様まで……余計ムカつく。親衛隊を結成した時に優しくしてくれたからいけると思ってぐいぐい行ったのに「調子に乗るな」って言われて解散か、付き合う希望を持たずに存続させるか迫られてしまった。
さすがに傍に居られなくのは困るから受け入れたけど諦めてなかった。だから帝様に寄って来る羽虫共を蹴散らして傍にいたのに。
「南城の考えてる事分かるから言うけど最初から希望はなかったよ。傍から見てても帝様は一瞬も南城を見てなかったし」
うるせぇ。そんなの姫川の写真を見た時に分かったわ。茶色いふわふわの髪に大きな瞳に華奢な体つき。庇護欲をそそるΩの特徴そのものの僕とは違う凛とした佇まい。背だって僕より10cm高い。αって言われても通用しそうな見た目。
ガジガジと親指の爪を囓る手を取られ握られる。他のヤツにやられたら振りほどくけど、稲瀬だからやらない。長い付き合いで一番の理解者だから。
髪を長く伸ばし殆ど見えない目が心配気な色を出しながらも辛辣な事を言う。
「帝様に媚びた態度とるの止めたら?元々性格悪いのが余計悪く見えるよ」
カチンときて鼻に皺を寄せ睨む。
「これから帝様の目に映るのは姫川だけだよ。諦めたら?」
「はあ?諦める訳ないだろ。あんな好みの人間そうそういないんだよ」
「もう1年も振り向かれてないじゃん」
いや、まだ手はある。北大路だっけ?アイツが他のΩに言い寄られたら運命なんだ、姫川だって気が気じゃなくて帝様から遠のくだろ。
そこで帝様を僕が慰めれば……いけんじゃね?
「また変な事考えてそうだから言うけど失敗するよ」
「エスパーか」
「南城が分かり易く顔に出てるんだよ。まあ、何か行動するなら俺に言って?」
まあ稲瀬に手伝わせればより上手くことが進められるかもな。フフ……待っててくださいね帝様。
☆ミニ情報☆
愛加は杏仁豆腐が一番好物。中でも羊羊亭の杏仁豆腐が好きすぎて大量に購入して家族から「買いすぎ。もう食べられない・・・ウプッ」とヒンシュクを買った過去有り。
生徒会補助……うん、無理。
だって今年からモデの仕事をするし。そうなると学校を休む事も多くなる。迷惑かけちゃうもんね。
「無理ですよー。モデル活動で学校を休む事が多いと思うし」
「僕も同じですね」
断るオレらに野田さんにしては珍しくへにょりと眉尻を下げちらりと会長を見ると、会長ため息を1つ吐き
「大丈夫だ。補助だから簡単な仕事ばかりだし他にも人を入れる予定だ」
「だったらそっちに……」
「それに今日の騒動みたいなのが起きても生徒会の肩書きがあれば手を出せない」
「あれは会長が原因ですけど⁉あんなコトしなきゃ目立つ事はなかったんですけどね⁉」
ねぇ宏太、という思いを込めて横を見ると成る程って顔してる!成る程じゃないからな!正気に戻れ!
あ、オレバカだから無理だった。
「あんな騒動起こしたらこれから食堂で食べるだけで注目されてしまうだろうな」
「会長のせいじゃん」
「そこでだ、生徒会や各委員長副委員長は中二階にある別フロアで周りを気にせず食べられるぞ」
「えっ?」
それは魅力的……って騙されるなオレ!
聞けば人気者の生徒会が同じ場所で食べると騒ぎになるからと12年前に作られたらしい。
それを作らなければいけなくなるくらいってどんだけその時の生徒会は人気だったんだろう。
「仕事はパソコン1つあればできますから生徒会に入り浸る必要はないですよ」
「う」
「お前中等部で文化祭のクラスの出し物が面倒だって言ってたろ。生徒会なら断れるぞ」
「あう」
バレてる。同じ中等部だったからクラスの連中から逃げまくってたのがバレバレだ。ネコカフェという名のネコ耳メイドなんかしたくないっつーの!でもあの時は逃げ切れなかった。近くに目をギラギラさせた宏太がいたからな!
「何なら週一で杏仁奢るぞ」
「はうっ」
ダメだ、大好物に揺れるなオレ!学校では目立つのんびりしたい!
「……宏太、今なら俺が持っている姫川の門外不出の写真(ネコ耳メイド)をつけよう」
「やらせて頂きます」
「おーーーい!!」
宏太が落ちた!姫川の権力を駆使して撮らせなかったハズなのに何故ネコ耳メイドを会長が持ってるんだよ!!
「安心して。僕と2人でやるんだから大丈夫だよ、ねっ」
不安なんじゃないんだよ!ただでさえモデルの仕事で注目浴びるから学校くらいは目立ちたくないんだよ!
写真貰うのがそんなに嬉しいのか?めっちゃ笑顔だ。堕天した天使の笑顔も眩しいな、おい!
「墜ちたな」
会長のドヤ顔に頬を膨らませムッとしていると傍らにあった紙袋から輝く(オレにはそう見えた)白い容器を取り出し見せつける。
「そっ……それは羊羊亭の杏仁豆腐…!」
「そうだ、羊羊亭の杏仁だ。食べたかろう」
杏仁!しかも羊羊亭!食べ歩いて見つけた至高の一品!プルンプルンの白い滑らかな甘い口溶け……揺れる…いや目立たない学校ライフ……
「しかも今なら3個あるぞ」
「3個も……!」
あぁ、寮生活だから食べられなくなったと思って諦めてたのに。それが目の前に。
「そうそう、来月から食堂で食べられるよう生徒会から申請しようかと思ってるんだが」
「喜んで補助やらせて頂きまっす!!」
負けた。杏仁の誘惑に負けた。あれの誘惑に勝てるものがあったら教えてほしい。
「だからちょうだい」
「では隣の資料室で補助の説明だ」
杏仁に釣られふらふらと会長に続き宏太と資料室の扉を閉める時に野田さんの「片付けたら帰る」という声が聞こえた。
◇◇◇
Side 南城ここは
クソクソクソクソクソ!
何なんだアイツは!食堂で帝様に口を拭われたり、親衛隊長の僕を差し置いてこれから傍にいるだと⁉
あームカつく!!
親衛隊の部屋にある椅子を苛立ちのまま蹴り上げると、周りにいた隊員達がビクッと体を震わせ怯えているが、知ったこっちゃない。
「まあ落ち着けよ」
「これが落ち着いてられるかよ」
僕が蹴り上げる椅子を直しながら副隊長の稲瀬が椅子を薦めるので、ムカムカしながらもドカリと腕と足を組みながら座わる。
稲瀬は親衛隊の中で唯一帝様に傾倒していないヤツだ。僕が帝様の親衛隊を作る時に「南城が心配だから」と入った変わり者だ。隊員から僕のストッパーって言われてるらしいけど殆ど止められた事がない。ま、止められても聞かないけどな。
「帝様に口拭われたヤツがこれから傍にいるってどういう事だよ!帝様の隣は僕だっつーの!」
ダン!と机を拳で叩くとまた周りがビクつく。いちいちビクついてバカじゃねーの?
「二宮出身の隊員に聞いたけど帝様が姫川、北大路を懇意にしてるのは有名な話だったそうだよ」
「知ってるよ!入学してくる前に写真だって見たさ!全然僕とタイプが違った!クソムカつく」
「あー、南城は可愛い系で姫川は美人系だもんね」
「それに隣にいた北大路だって帝様とはタイプが違うイケメンじゃねぇか、ズルすぎるだろ!」
「ズルいって……彼は姫川の運命らしいから隣にいてもおかしくないでしょ」
そうだ、あんなイケメンが運命なのに帝様まで……余計ムカつく。親衛隊を結成した時に優しくしてくれたからいけると思ってぐいぐい行ったのに「調子に乗るな」って言われて解散か、付き合う希望を持たずに存続させるか迫られてしまった。
さすがに傍に居られなくのは困るから受け入れたけど諦めてなかった。だから帝様に寄って来る羽虫共を蹴散らして傍にいたのに。
「南城の考えてる事分かるから言うけど最初から希望はなかったよ。傍から見てても帝様は一瞬も南城を見てなかったし」
うるせぇ。そんなの姫川の写真を見た時に分かったわ。茶色いふわふわの髪に大きな瞳に華奢な体つき。庇護欲をそそるΩの特徴そのものの僕とは違う凛とした佇まい。背だって僕より10cm高い。αって言われても通用しそうな見た目。
ガジガジと親指の爪を囓る手を取られ握られる。他のヤツにやられたら振りほどくけど、稲瀬だからやらない。長い付き合いで一番の理解者だから。
髪を長く伸ばし殆ど見えない目が心配気な色を出しながらも辛辣な事を言う。
「帝様に媚びた態度とるの止めたら?元々性格悪いのが余計悪く見えるよ」
カチンときて鼻に皺を寄せ睨む。
「これから帝様の目に映るのは姫川だけだよ。諦めたら?」
「はあ?諦める訳ないだろ。あんな好みの人間そうそういないんだよ」
「もう1年も振り向かれてないじゃん」
いや、まだ手はある。北大路だっけ?アイツが他のΩに言い寄られたら運命なんだ、姫川だって気が気じゃなくて帝様から遠のくだろ。
そこで帝様を僕が慰めれば……いけんじゃね?
「また変な事考えてそうだから言うけど失敗するよ」
「エスパーか」
「南城が分かり易く顔に出てるんだよ。まあ、何か行動するなら俺に言って?」
まあ稲瀬に手伝わせればより上手くことが進められるかもな。フフ……待っててくださいね帝様。
☆ミニ情報☆
愛加は杏仁豆腐が一番好物。中でも羊羊亭の杏仁豆腐が好きすぎて大量に購入して家族から「買いすぎ。もう食べられない・・・ウプッ」とヒンシュクを買った過去有り。
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