11 / 12
コツメカワウソのオレ、旅に出るっぽい
しおりを挟む
「・・・・・・へえ、あの女」
「そうそう、なんで裸になったんだろ?」
なんかすっかり存在が空気になってるコツメカワウソ(妖精)のオレだよ。
昨日からズッコンバッコンしてたのがやっと落ち着いたのか、エルフが空間保管庫から出したスープとパンを食べながら話しているのに聞き耳を立てているよ。
もちろん奴らは素っ裸で食してるよ!
どうやら勇者は仲間の聖女と一緒に「炎の洞窟」という所に聖杯を取りに行っていたらしい。
そこはヒト族しか入れない場所でエルフは同行を断念、危険な場所だから勇者だけではなく治療魔法を使える聖女と数人の護衛騎士を伴い、往復1か月かかるところを突貫で2週間で踏破したんだって。
聖女って言うくらいだから女の子でしょ?体力バカな勇者に合わせて引きずり回して短期間で終わらせたって事?かわいそー。
そんなヤベェ勇者より洞窟に行くまでの聖女の行動の方がエルフには気に食わなかったようだ。聞くに聖女は勇者に気があるらしく、宿屋に泊まった時に裸で勇者に迫ったらしい。
で、勇者の一言。
「脱衣場があるんだからそっちで脱いで風呂入ったら?」
・・・・・・勇者聖女の決死の誘惑に気づいていないよ!
結果聖女は服を掻き集め脱衣場に行ったとさ。
おいおいおい、ちっぱい(予想)だろうが裸の女の子がいたらちょっとは欲情しないのかい!
ってエルフ(男)と激しく朝までコースのヤツが女性に興味あるはずないかぁ。それを分かっているだろうにエルフから滲み出る魔力が不穏なんだけどぉ。「後で木の棒突っ込んでやる」ってどこに!?
「でさ、魔力枯渇おこしたみたいでさ、1か月ほど休養するみたいなんだよ」
それって勇者にこき使われてボロ雑巾にされてんじゃん!聖女だよ!女の子だよ!もっと労ってあげて!
「チッ、ヤワめ」
だから勇者を基準にしないであげて!
「集合がひと月半後だからそれまでレオのナカにずっといれるね♪」
「ああっ♡」
うっそーん、またおっ始めやがったよ。え、ひと月半ずっとヤりっ放し?まさかね?
ホントひと月半ヤりっ放しだったよ・・・・・・
◇◇◇◇◇
「おーし、そろそろ集合場所へ行くかぁ」
勇者あんだけヤり続けて元気ですなぁ。エルフなんて色気がだだ漏れててヤベェ状態になっとりますがな。これ男女共に充てられるんじゃないの?
ハツラツとして鎧を装着している勇者に比べて気怠げなエルフ。裸じゃないよ、胸当てにショートソードを腰に差し弓を持っているよ。
わあ、前世のエルフのイメージそのままだぁ。素を見なきゃだけど。
「おっ、コイツも連れて行くのか?」
やーん、首根っこ掴んで持ち上げないでー。やんぞコラ。
「まあいつ帰るか分からないのに置いておけないしな。小さいし、大人しいから大丈夫だろ」
「ふーん」
フンスフンスと鼻息荒くきゃわゆい手足をバタバタしていたらエルフの肩に乗せられた。
どうやら旅に出るようでオレは今日からエルフの肩で生活しなきゃいけなくなったらしい。ここから異世界の広い世界を見れるのかー。楽しみだなー。
「ところでさぁ、その動物何?」
「ポチだ」
いえコツメカワウソ(妖精)です。
「いや、名前じゃなくて」
「知らん」
だからコツメカワウソ(妖精)だよ。キリッ
「そっかー」
ああっ、勇者が知るのを諦めたぁ!
さあ行こっか、じゃない!早速エルフの尻を揉みながら歩くんじゃないよ!
エルフも変態だけど、軽くて体力オバケで超絶倫なのが勇者でこの世界大丈夫なのー!?
→「コツメカワウソのオレ、変態エルフにくっついて勇者一行と旅をする」に続く。
「そうそう、なんで裸になったんだろ?」
なんかすっかり存在が空気になってるコツメカワウソ(妖精)のオレだよ。
昨日からズッコンバッコンしてたのがやっと落ち着いたのか、エルフが空間保管庫から出したスープとパンを食べながら話しているのに聞き耳を立てているよ。
もちろん奴らは素っ裸で食してるよ!
どうやら勇者は仲間の聖女と一緒に「炎の洞窟」という所に聖杯を取りに行っていたらしい。
そこはヒト族しか入れない場所でエルフは同行を断念、危険な場所だから勇者だけではなく治療魔法を使える聖女と数人の護衛騎士を伴い、往復1か月かかるところを突貫で2週間で踏破したんだって。
聖女って言うくらいだから女の子でしょ?体力バカな勇者に合わせて引きずり回して短期間で終わらせたって事?かわいそー。
そんなヤベェ勇者より洞窟に行くまでの聖女の行動の方がエルフには気に食わなかったようだ。聞くに聖女は勇者に気があるらしく、宿屋に泊まった時に裸で勇者に迫ったらしい。
で、勇者の一言。
「脱衣場があるんだからそっちで脱いで風呂入ったら?」
・・・・・・勇者聖女の決死の誘惑に気づいていないよ!
結果聖女は服を掻き集め脱衣場に行ったとさ。
おいおいおい、ちっぱい(予想)だろうが裸の女の子がいたらちょっとは欲情しないのかい!
ってエルフ(男)と激しく朝までコースのヤツが女性に興味あるはずないかぁ。それを分かっているだろうにエルフから滲み出る魔力が不穏なんだけどぉ。「後で木の棒突っ込んでやる」ってどこに!?
「でさ、魔力枯渇おこしたみたいでさ、1か月ほど休養するみたいなんだよ」
それって勇者にこき使われてボロ雑巾にされてんじゃん!聖女だよ!女の子だよ!もっと労ってあげて!
「チッ、ヤワめ」
だから勇者を基準にしないであげて!
「集合がひと月半後だからそれまでレオのナカにずっといれるね♪」
「ああっ♡」
うっそーん、またおっ始めやがったよ。え、ひと月半ずっとヤりっ放し?まさかね?
ホントひと月半ヤりっ放しだったよ・・・・・・
◇◇◇◇◇
「おーし、そろそろ集合場所へ行くかぁ」
勇者あんだけヤり続けて元気ですなぁ。エルフなんて色気がだだ漏れててヤベェ状態になっとりますがな。これ男女共に充てられるんじゃないの?
ハツラツとして鎧を装着している勇者に比べて気怠げなエルフ。裸じゃないよ、胸当てにショートソードを腰に差し弓を持っているよ。
わあ、前世のエルフのイメージそのままだぁ。素を見なきゃだけど。
「おっ、コイツも連れて行くのか?」
やーん、首根っこ掴んで持ち上げないでー。やんぞコラ。
「まあいつ帰るか分からないのに置いておけないしな。小さいし、大人しいから大丈夫だろ」
「ふーん」
フンスフンスと鼻息荒くきゃわゆい手足をバタバタしていたらエルフの肩に乗せられた。
どうやら旅に出るようでオレは今日からエルフの肩で生活しなきゃいけなくなったらしい。ここから異世界の広い世界を見れるのかー。楽しみだなー。
「ところでさぁ、その動物何?」
「ポチだ」
いえコツメカワウソ(妖精)です。
「いや、名前じゃなくて」
「知らん」
だからコツメカワウソ(妖精)だよ。キリッ
「そっかー」
ああっ、勇者が知るのを諦めたぁ!
さあ行こっか、じゃない!早速エルフの尻を揉みながら歩くんじゃないよ!
エルフも変態だけど、軽くて体力オバケで超絶倫なのが勇者でこの世界大丈夫なのー!?
→「コツメカワウソのオレ、変態エルフにくっついて勇者一行と旅をする」に続く。
51
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
幼馴染の王子に前世の記憶が戻ったらしい
325号室の住人
BL
父親代わりの叔父に、緊急事態だと呼び出された俺。
そこで、幼馴染の王子に前世の記憶が戻ったと知って…
☆全4話 完結しました
R18つけてますが、表現は軽いものとなります。
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
悪役のはずだった二人の十年間
海野璃音
BL
第三王子の誕生会に呼ばれた主人公。そこで自分が悪役モブであることに気づく。そして、目の前に居る第三王子がラスボス系な悪役である事も。
破滅はいやだと謙虚に生きる主人公とそんな主人公に執着する第三王子の十年間。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ゲーム世界の貴族A(=俺)
猫宮乾
BL
妹に頼み込まれてBLゲームの戦闘部分を手伝っていた主人公。完璧に内容が頭に入った状態で、気がつけばそのゲームの世界にトリップしていた。脇役の貴族Aに成り代わっていたが、魔法が使えて楽しすぎた! が、BLゲームの世界だって事を忘れていた。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる