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三がんばり目~色男に色仕掛け~
第26話 ラブホテル
しおりを挟む「緊張してる?」
「う…。」
ホテルの入り口から部屋に入るまで一言も話さなくなってしまった森本。
こういったところはドラマなどでしか見たことがなく、廊下を歩いていると喘ぎ声まで聞こえてきて萎縮してしまったのだ。
「…せっかくだし一緒にお風呂入ろっか。」
「え!一緒にって、でも…。」
そんな状態の森本をいきなり抱くのは気が引けたため、菊地は浴室へと半ば強制的に移動させた。
戸惑いを見せる森本だったが、浴室を見るなり表情が一変した。
「…ラブホテルのお風呂って大きいんですね!」
旅行で行くホテルと違い二人で入るには充分な大きさの浴槽に驚いたようだ。
少しはしゃぐ森本を笑いつつ、菊地は慣れた手つきで湯を張った。
「さ、服脱がなきゃね。」
いつまでもアメニティや引き出しの中を見ては楽しんでいる森本へ声をかけ、手招きすると自分の前へと誘導した。
「こうしてると、カップルみたい?」
目の前の鏡には菊地が後ろから抱き締めるようブラウスに手をかけている姿が映されていた。
それを指されて見ると、確かに体格差や格好のせいで恋人同士に見えた。
「せんぱ、恥ずかしい…。」
「どうして?」
「だって鏡が。」
「うん、全部見えちゃうね…。」
「んっ…ぁ!あっ…」
ブラウスをはだけさせると薄いインナーが現れ乳首が少し透けていた。
菊地がそれをかりかりと優しく引っ掻かくと森本は背中をしならせて反応した。
「…前よりずいぶん敏感だね。」
「ぁ、ぅ!…んん!も、やぁっ」
布越しの刺激がなんとも言えない快感だった。
執拗に攻められて膝が震えてくると、もう止めてほしいと菊地の手を掴んだ。
「強くされるの好き?」
まるで制止を無視して今度は立ち上がった乳首の先をつまみ始めた。
痛くなる一歩手前の力加減が一番気持ちいいのか、下半身にまでぞくぞくと甘い痺れが走っていく。
「ひぁ!っあ、ん、あうっ…っ」
「声エロ…。本当に女の子みたい。」
森本の顔が近づいてくると菊地はキスをした。
「んっ、ぁ、ふ…んう!ふぁっ、!」
少し驚いた様子の森本だったが控えめに舌を差し出し、それを菊地は優しく吸い上げ舌同士を絡ませていく。
薄く開いた唇からは吐息と共に唾液が溢れた。
「っ!ぁ、待って…!」
菊地の手が自然と下半身へ向かうと森本は焦ったように声を上げた。
「脱がないとお風呂入れないでしょ。」
「ちが、その…。」
女物の下着をつけ、しかも自身がすでに固くなり始めている状態など見せられるわけがなかった。
しかしそれを承知で菊地はスカートをめくり上げる。
「っ!! 見ないでっ…。」
「はみ出してる。」
ぐりゅっ
「ひっ!ぅあっ、やぁ、…!」
勃起した自身を包みきれず、下着から覗く先端を押し込むように指で撫でられ腰が跳ねた。
「ほら、見てごらん。」
「…やだ、ぁっ」
鏡の方を指されると、そこには女の格好をしながら勃起している自分がいた。
まるで自分が変態になってしまったようで見ていられなかった。
「気づいてないの?」
嫌がる森本と体の反応は違うようで、菊地はくすっと笑った。
「へ…?」
「鏡見てから、えっちな汁いっぱい垂れてるよ…。」
「~っっ!?」
菊地の言う通り、先程より自身は膨れ下着はぐしょぐしょになっていた。
そんな濡れた下着の上から自身を擦られ、どんどん先走りが溢れてくる。
「ひあ!、あぅっ…っ!汚れちゃ、んん!」
激しくされるとスカートに付いてしまいそうになり首を振る森本。
「…綺麗にしよっか。」
そう言って菊地は自分と共に森本を脱がせると浴室へと入っていった。
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