がんばり屋の森本くん

しお子

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二がんばり目~ドSコンビの同級生~

第11話 捕らわれた森本2※寸止め

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それからどれくらい経ったか、森本はもう一人で立っていられないほどの快感に呑まれていた。

「はは、すごいね空汰くん…」

何度も舌でなぶられた乳首は赤く腫れ、勃起した性器は射精寸前のところで止められ我慢汁でぐしょぐしょになっていた。
それでも下唇を噛んで声をひたすら抑える根性に望月は称賛した。

「あぁー…もう思いっきりイきたいよね?
 こんなに期待しちゃって、すっごい可愛い…」

これ以上ないくらい張りつめた性器を指先で優しくなぞられ、
イきたくてイきたくて仕方がないと無意識に腰を動かしてしまう森本。
望月はその動きに乗って少し手のひらで亀頭を撫でてやった。

「ふっぅ、ん…」

「ほらほら、声出ちゃってるよ?みんなに聞いてほしいの?」

森本の思考はほとんど回っていなかったが、わずかに残った理性で首を振って否定した。
健気に罰を受け、なおかつプライドは折れていない様子に
さらに嗜虐心しぎゃくしんを煽られる望月。

「ねえ、どうやってイきたい?
 声出していいから教えてよ。

 俺の手で激しくしごいてほしい?

 それとも口の中で出したい?


 俺にお願いしてごらん…」

攻め立てる声は興奮しているのか、少し上ずっていた。

快感に負けて情けなくお願いする森本を見たい。
こんなにがんばっている姿を台無しにしたい。
森本を自分のものにしたい。

そんな気持ちが望月の頭を占領していた。

だが

「んーん!」

森本は再び首を振った。
そう、お願いは強制ではない。
自分の意思で望月にお願いするということ。
それは自らペットに成り下がることだと理解しているからだ。

望月の揺さぶりに負けないよう、
唇から血が出るほど噛み締めて意地を通した。

「…なんで」

それを見た望月は聞こえないほど小さな声で呟いていた。

自分の思い通りにならないことは腹が立つが、
もっと酷いやり方で森本を壊せるかもしれないと期待し
両手を離してやった。

「…はーい、おしまい」

「へ、ぁ?」

「もうペナルティー終了、自由にしていいよ」

先ほどのテンションとうってかわって、
そっけない態度の望月を見て森本は戸惑いを隠せなかった。

そして中途半端な状態で解放されたため
つい引き留めるように望月の裾を掴んでいた。

どことなく物欲しそうな表情に見える。

「どうしたの?今さら後悔しても遅いよ?」

「~!!」

望月は仕返しと言わんばかりに意地の悪い顔をした。
少し冷静になった森本は恥ずかしさに顔を赤くしてその場にうずくまり、
自分の体も落ち着けようと勃起したものをぎゅうっと押さえつけていた。

「…あのさー、そんな姿俺の前で晒さないでくれる?」

犯したくなる…と不穏な呟きをする望月。

ーーートン、トン、トン

そこに階段下から足音が聞こえてきた。

「お、やっぱり千紘ちひろが捕まえてたのかよ」

声の主は虎谷こたにだった。

「遅かったね」

「…なんだヤられちまったのか」

何事もなかったような態度の望月に対し、
慌てて乱れた衣服を直している森本を見て
虎谷は舌打ちしながら近づいた。

「こっち来ないで!」

まだ収まりきっていない下半身を見られたくなく、
つい強く拒否してしまった。

もちろんそんな態度を虎谷が許すはずがなかった。
構わず森本へ近付くと、腕を掴んで無理やり立ち上がらせた。

「何度も言うが、お前に拒否権はねぇんだよ」

低い声で脅すように現実を突きつける。

いつも自分がどんなに迫ろうと、顔を背けることはなかった森本だが
今はうつむいて表情が見えない。

「…触んないでっ、」

「あーあ、さっきまであんなに可愛かったのに。
 なぎさ嫌われてるんじゃない?」

ただでさえ森本の態度にイラついている虎谷は、
望月の単純な挑発にさえ乗ってしまう。

「黙れよ…。はっ!なんだよこれ、ビンビンじゃねぇか」

ずっと下半身を押さえている森本の手を払いのけ、
しまいきれていない性器の状態を見ては呆れたように笑った。

「っっ!!や、っ…」

自分の姿が恥ずかしくて情けなくて、悔し涙を流した森本。
やめてほしいという声すらつまって消え入ってしまう。

「………」

そんな様子に、何を思ったのか虎谷は噛みつくようにキスをした。

「んっ!?」

「…俺がイかせてやるよ」

まさかそんなことを言われるとは思っておらず驚く森本を尻目に、
望月は心底不機嫌そうに文句を言った。

「えーここまで仕込んだの俺なのに。
 美味しいとこ取りって、ずるくない?」

「バーカ。お前が途中で放置したんだから自業自得だ。」

虎谷は全くわるびれず、むしろ馬鹿にした態度で
見せつけるように再びキスをした。
森本は何がなんだかわからず、また受け入れてしまう。

「んぅっ」

「………。空汰そらたくんのイキ顔だけでも見せてよ?」

こういう時だけ虎谷の傲慢ごうまんな性格が羨ましいと思う望月だった。
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