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43.俺はとんでもない間違いを・・・?~side 広瀬高志~
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俺の幼馴染 不二蒼が、なんだか根暗人間になっている。
今日も、一緒に登校しているが、ずっと下を向いて歩いているし、やけに息遣いが荒い。ハアーハアーと肩で息をしながら歩いている。体調悪いんか?
「・・・なんか、大丈夫か?」と聞く。
「大丈夫じゃない・・・。でも・・・償わなければならない十字架を背負っているんだ・・・」ハアーハアーと息交じりの声で答える。
・・・なんか厨二病みたいなこと言うてる。
教室についてもぐったりと机に上半身を預けて伏せている。俺は心配しつつも、あまり蒼が体調を崩したところを見たことがなかったので体調が悪いのか、何か他の要因があるのか見つけられないままで、注意は不二に向けつつ何も言わずに眺めていた。
ぐったりとしたまま蒼が
「影山さん・・・」とつぶやいたくぐもっ声が聞こえた。
やっぱり、あいつ関連か。またいらないことをしたのか、あの女は。
「影山がどうした?」
「ううう、何でもないよぉ・・・」と蒼は答えた。影山をかばっているのだろう。でも、蒼がこうなったのは完全に影山が絡んでいるようだ。
「ったく、平凡な顔して。ヤンキー先輩ともども、あんなに蒼に近づくなって言っておいたのに。相変わらずなんかしてきたのかよ!どれだけ蒼を振り回したら気が済むんだ!」
「・・・え?」
むくっと蒼が顔を上げた。
「今度こそ、あの無意味な挨拶すらしてくんなって言っておいてやる!」
俺は早速、影山へと文句を言いに隣のクラスへと向かおうとした。ガタッと後ろで蒼が立ち上がった。
ぐっと強い力で引き留められ、蒼が俺の頭ガシっとつかみを自分のおでこ同士を勢いよくぶつけてきた。
「ぎゃっ」思わず声が出る。痛み分けだが、痛いものは痛い。
「いらないことしないでっ!!」
蒼は俺を置いて、バタバタと走っていた。おいおい、なんだよ、元気じゃねーか。さっきまでの根暗モードは一体・・・。
と、同時に、俺はあっ・・・と、気づいてしまった。蒼が最近元気がなかった理由はもしかすると影山との距離を置いたせいだったのか?
影山は、俺の言いつけを守って蒼と距離をおいてくれていたのかもしれない。そして、蒼は、なぜか影山に距離を置かれたことにショックを受けたのではないだろうか。
ジンジンと痛むおでこをさすりながら、俺はやってしまった・・・。と反省した。蒼を守ろうとするあまり、その過保護さが蒼を傷つける結果になっていたようだ。
謝りに行こうかと蒼が走っていった後を追いかけようと思ったが、廊下の端の方で蒼が影山を見つけて引き留める光景を見て、あとでいいか、と思って教室に戻った。
今日も、一緒に登校しているが、ずっと下を向いて歩いているし、やけに息遣いが荒い。ハアーハアーと肩で息をしながら歩いている。体調悪いんか?
「・・・なんか、大丈夫か?」と聞く。
「大丈夫じゃない・・・。でも・・・償わなければならない十字架を背負っているんだ・・・」ハアーハアーと息交じりの声で答える。
・・・なんか厨二病みたいなこと言うてる。
教室についてもぐったりと机に上半身を預けて伏せている。俺は心配しつつも、あまり蒼が体調を崩したところを見たことがなかったので体調が悪いのか、何か他の要因があるのか見つけられないままで、注意は不二に向けつつ何も言わずに眺めていた。
ぐったりとしたまま蒼が
「影山さん・・・」とつぶやいたくぐもっ声が聞こえた。
やっぱり、あいつ関連か。またいらないことをしたのか、あの女は。
「影山がどうした?」
「ううう、何でもないよぉ・・・」と蒼は答えた。影山をかばっているのだろう。でも、蒼がこうなったのは完全に影山が絡んでいるようだ。
「ったく、平凡な顔して。ヤンキー先輩ともども、あんなに蒼に近づくなって言っておいたのに。相変わらずなんかしてきたのかよ!どれだけ蒼を振り回したら気が済むんだ!」
「・・・え?」
むくっと蒼が顔を上げた。
「今度こそ、あの無意味な挨拶すらしてくんなって言っておいてやる!」
俺は早速、影山へと文句を言いに隣のクラスへと向かおうとした。ガタッと後ろで蒼が立ち上がった。
ぐっと強い力で引き留められ、蒼が俺の頭ガシっとつかみを自分のおでこ同士を勢いよくぶつけてきた。
「ぎゃっ」思わず声が出る。痛み分けだが、痛いものは痛い。
「いらないことしないでっ!!」
蒼は俺を置いて、バタバタと走っていた。おいおい、なんだよ、元気じゃねーか。さっきまでの根暗モードは一体・・・。
と、同時に、俺はあっ・・・と、気づいてしまった。蒼が最近元気がなかった理由はもしかすると影山との距離を置いたせいだったのか?
影山は、俺の言いつけを守って蒼と距離をおいてくれていたのかもしれない。そして、蒼は、なぜか影山に距離を置かれたことにショックを受けたのではないだろうか。
ジンジンと痛むおでこをさすりながら、俺はやってしまった・・・。と反省した。蒼を守ろうとするあまり、その過保護さが蒼を傷つける結果になっていたようだ。
謝りに行こうかと蒼が走っていった後を追いかけようと思ったが、廊下の端の方で蒼が影山を見つけて引き留める光景を見て、あとでいいか、と思って教室に戻った。
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