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6.解けない ★
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……つもりだった。
魔術師は少なくとも表面的には冷静さを取り戻したし、このまま皆がいる宿に戻れば、何も問題はないはずだった。
問題なのは自分だ。
さっき触れられた刺激のせいか、体が疼いて仕方ない。突っ伏して熱がひくのを待ったが、一向に止む気配がない。
今夜はおさまったと思ったのに。1人ならまだしも、すぐ側に魔術師がいる。
さっきの吐息が脳裏を掠めて余計に熱が増す。
「どうした?」
さすがに挙動がおかしかったんだろう。魔術師が尋ねてくる。
「何、でもない」
「…………」
この間みたいに魔法を使ってくれ、なんて、虫のいい頼みだろうか。一瞬、躊躇った。
「言わなくていいのか? 解いてくれって」
「と、解いて……」
苦笑した魔術師の言葉に、慌てて乗っかったのに、ぐるりと手の平を返される。
「嫌だと言ったら、どうする?」
「なん……っ……」
「限界だって、言ったよな……」
嫌だって言われたら……俺は……。
月明かりの中、灰色の瞳と見つめ合う。吸い込まれてしまいそうだった。
魔術師が腕を伸ばし、顎を掴んだ。目を閉じる。
気がついたら互いに息のかかる距離で、夢中で唇を交わしていた。
キスの音が部屋に響く。
冷たい手が、頬を、首筋を、背中を撫でていく。背筋がゾクゾクして、思わず魔術師の手をとり身体を引き寄せる。
魔術師の両手が、髪を撫でていく。舌を絡め、互いを求め合う。震えるぐらい気持ちがいい。
上着に手をかける。月明かりに彼の白い肌が露わになる。抱き合うと、互いの熱が伝わってきた。
魔術師が唇を耳元から首筋、胸へと寄せ、キスの雨を降らせていく。
指先が、硬くなった突起を探り当てて親指で強く撫でられる。身を捩って声をあげる。
「もう、こんなになってる」
「……お前が……触る、から……っ……ぅん……っ」
「ここが、いいのか?」
応えるように身体がビクンと跳ねる。
「ぁ……ッ……んん……!」
細い舌が、同じ場所をザラリと舐める。
「……ん……ッ!そこ……やめ……ぅん……!」
身をくねらせて抗議するが、それでも執拗に責められる。
「……ぁ、あぁ……んッ、」
背中が弓なりになってビクビク震える。
突き出した胸の突起を、魔術師の唇が咥えて吸い上げる。涙目に訴える。
「んんん……ッ、やり……すぎ……ッ」
「気持ちいいんだろ」
髪を撫でられ、突起を強めに摘ままれ、声をあげる。
再びキスを交わして抱き合う。互いの身体が、吐息が、熱い。
床の上に押し倒され、両手を繋いで、キスを交わす。ゆっくりと下半身にかたいモノが侵入してくる。
「ぅ……ん……っ」
「痛いか……?」
「んん……っ」
首を振る。ゾクゾクするような熱が下半身から上がってくる。もっと欲しくて堪らない。
「きもち……い……」
魔術師は、身体を沈ませ、耳元で囁く。
「……俺も……」
「……ッん!!」
魔術師のモノが奥を叩いて、衝撃で一瞬頭が真っ白になる。魔術師の手を握り返す。
そのままゆっくりモノが引き抜かれて、
「……ぅん……ッ……はぁ……っ」
また再びゆっくりと侵入してくる。
再び、奥に押し込まれて。
刺激が繰り返され、速度が増していく。呼吸が荒くなり、汗が滲んでくる。
腰が勝手に刺激を求めて揺れてしまう。
「んッ! あッ! ああッ!」
再び奥まで挿し込まれて、キツく抱きしめられ、名前を呼び合い、キスを交わす。
繋がったまま、彼は頬に沿えた手を胸へと這わせる。弱い部分を一撫でし、お腹を撫で、今度は俺のモノを撫でる。狂いそうな熱に襲われる。
「んッ、ぜんぶッ、きもち、よすぎ……っ」
クチュクチュと撫で回されて、身体が仰け反る。快感に身体がピクピクと震える。
「あッ、あッ!」
「先に出して……いいぞ」
頬にキスされ、モノを握られたまま腰を揺らされる。
「ぁ……ッ!!」
中を掻き回される刺激と、外を擦られる刺激とが大きな波になって押し寄せる。
あまりの気持ちよさに、悲鳴に近い喘ぎ声しか出てこない。
「ひ、ぁ……ッ、んんッ!もぅ……いッ……」
身体が震えて、白いモノを吐き出す。身体が数度、痙攣して跳ねる。
放心状態の俺の下半身が、そのまま軽く持ち上がる。
「あ、待て……ッ」
身体中がゾクゾクして堪らない。今動かれたら、
「待てない……」
さっきよりも深く、モノが穴の奥まで挿し込まれて肉壁を叩く。
「……は……ッ……」
いい角度で入ったのか、痺れるみたいな刺激が全身に走る。
「ぁ……ぁぁ……ぁ……」
身体がピクピク震えて、奥まで挿し込まれると同時に達するような感覚になる。叩きつけられる度に、何度も。
膝立ちしてる魔術師の腰の位置にまで尻を持ち上げられて、いやおうなく繋がってる部分まで見えてしまう。
硬くなった魔術師のソレが、ジュプジュプと穴の奥をかき回す。
「ぁ……ッ」
「もう、イク……ッ」
一際激しく突かれ、震える刺激が身体を巡る。
「あ……ッ!!」
2人同時に達し、冷たい床の上で互いの身体を抱き締めた。
魔術師は少なくとも表面的には冷静さを取り戻したし、このまま皆がいる宿に戻れば、何も問題はないはずだった。
問題なのは自分だ。
さっき触れられた刺激のせいか、体が疼いて仕方ない。突っ伏して熱がひくのを待ったが、一向に止む気配がない。
今夜はおさまったと思ったのに。1人ならまだしも、すぐ側に魔術師がいる。
さっきの吐息が脳裏を掠めて余計に熱が増す。
「どうした?」
さすがに挙動がおかしかったんだろう。魔術師が尋ねてくる。
「何、でもない」
「…………」
この間みたいに魔法を使ってくれ、なんて、虫のいい頼みだろうか。一瞬、躊躇った。
「言わなくていいのか? 解いてくれって」
「と、解いて……」
苦笑した魔術師の言葉に、慌てて乗っかったのに、ぐるりと手の平を返される。
「嫌だと言ったら、どうする?」
「なん……っ……」
「限界だって、言ったよな……」
嫌だって言われたら……俺は……。
月明かりの中、灰色の瞳と見つめ合う。吸い込まれてしまいそうだった。
魔術師が腕を伸ばし、顎を掴んだ。目を閉じる。
気がついたら互いに息のかかる距離で、夢中で唇を交わしていた。
キスの音が部屋に響く。
冷たい手が、頬を、首筋を、背中を撫でていく。背筋がゾクゾクして、思わず魔術師の手をとり身体を引き寄せる。
魔術師の両手が、髪を撫でていく。舌を絡め、互いを求め合う。震えるぐらい気持ちがいい。
上着に手をかける。月明かりに彼の白い肌が露わになる。抱き合うと、互いの熱が伝わってきた。
魔術師が唇を耳元から首筋、胸へと寄せ、キスの雨を降らせていく。
指先が、硬くなった突起を探り当てて親指で強く撫でられる。身を捩って声をあげる。
「もう、こんなになってる」
「……お前が……触る、から……っ……ぅん……っ」
「ここが、いいのか?」
応えるように身体がビクンと跳ねる。
「ぁ……ッ……んん……!」
細い舌が、同じ場所をザラリと舐める。
「……ん……ッ!そこ……やめ……ぅん……!」
身をくねらせて抗議するが、それでも執拗に責められる。
「……ぁ、あぁ……んッ、」
背中が弓なりになってビクビク震える。
突き出した胸の突起を、魔術師の唇が咥えて吸い上げる。涙目に訴える。
「んんん……ッ、やり……すぎ……ッ」
「気持ちいいんだろ」
髪を撫でられ、突起を強めに摘ままれ、声をあげる。
再びキスを交わして抱き合う。互いの身体が、吐息が、熱い。
床の上に押し倒され、両手を繋いで、キスを交わす。ゆっくりと下半身にかたいモノが侵入してくる。
「ぅ……ん……っ」
「痛いか……?」
「んん……っ」
首を振る。ゾクゾクするような熱が下半身から上がってくる。もっと欲しくて堪らない。
「きもち……い……」
魔術師は、身体を沈ませ、耳元で囁く。
「……俺も……」
「……ッん!!」
魔術師のモノが奥を叩いて、衝撃で一瞬頭が真っ白になる。魔術師の手を握り返す。
そのままゆっくりモノが引き抜かれて、
「……ぅん……ッ……はぁ……っ」
また再びゆっくりと侵入してくる。
再び、奥に押し込まれて。
刺激が繰り返され、速度が増していく。呼吸が荒くなり、汗が滲んでくる。
腰が勝手に刺激を求めて揺れてしまう。
「んッ! あッ! ああッ!」
再び奥まで挿し込まれて、キツく抱きしめられ、名前を呼び合い、キスを交わす。
繋がったまま、彼は頬に沿えた手を胸へと這わせる。弱い部分を一撫でし、お腹を撫で、今度は俺のモノを撫でる。狂いそうな熱に襲われる。
「んッ、ぜんぶッ、きもち、よすぎ……っ」
クチュクチュと撫で回されて、身体が仰け反る。快感に身体がピクピクと震える。
「あッ、あッ!」
「先に出して……いいぞ」
頬にキスされ、モノを握られたまま腰を揺らされる。
「ぁ……ッ!!」
中を掻き回される刺激と、外を擦られる刺激とが大きな波になって押し寄せる。
あまりの気持ちよさに、悲鳴に近い喘ぎ声しか出てこない。
「ひ、ぁ……ッ、んんッ!もぅ……いッ……」
身体が震えて、白いモノを吐き出す。身体が数度、痙攣して跳ねる。
放心状態の俺の下半身が、そのまま軽く持ち上がる。
「あ、待て……ッ」
身体中がゾクゾクして堪らない。今動かれたら、
「待てない……」
さっきよりも深く、モノが穴の奥まで挿し込まれて肉壁を叩く。
「……は……ッ……」
いい角度で入ったのか、痺れるみたいな刺激が全身に走る。
「ぁ……ぁぁ……ぁ……」
身体がピクピク震えて、奥まで挿し込まれると同時に達するような感覚になる。叩きつけられる度に、何度も。
膝立ちしてる魔術師の腰の位置にまで尻を持ち上げられて、いやおうなく繋がってる部分まで見えてしまう。
硬くなった魔術師のソレが、ジュプジュプと穴の奥をかき回す。
「ぁ……ッ」
「もう、イク……ッ」
一際激しく突かれ、震える刺激が身体を巡る。
「あ……ッ!!」
2人同時に達し、冷たい床の上で互いの身体を抱き締めた。
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