DT腐男子の妄想録

風枝ちよ

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卒業旅行(後編)

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部屋に帰って豪華な夕ご飯を食べて、外をぶらぶら散歩して部屋に入ると布団が敷いてあった。
ふたつくっつけてある。
……気まずい。
オレはそれを見ないふりをして布団に座り、大和に話を振る。

「もう……風呂でヤるとか何考えてんだよ」
「ごめんって! キスしたら許してくれる?」
「は?」
「キス。しないの?」
「誰がするか……んぐっ!?」

急に顔を引かれて、唇に温もりを感じる。

「ん……はぁ///」

舌を入れられて、ちょっと舌を伸ばしてみる。
クチュ、と唾液が音を立てる。
息が続かなくなって、オレは唇を離す。

「……ぷはぁ」
「許して?」
「……五月蝿え馬鹿」

オレは顔を背ける。
大和の視線が痛いくらいに背中に刺さる。

「じゃー馬鹿は寝るよ」
「……ぇ?」
「おやすみー」

大和は布団を被ってオレに背を向ける。

「待てよ」

布団の中の背中に声をかける。
なんで寝るんだよ。

「おい……起きろって!」

オレは大和の身体を揺さぶる。
起きろ馬鹿。

「んー?」

大和がゆっくりと起き上がる。

「なんで寝るんだよ」
「なんで寝ないの?」
「それは……」
「僕と話したいとか?」
「馬鹿!!」

馬鹿って言ったのにニヤけるな馬鹿。

「なら、何?」
「だから……」
「何もないなら寝るけど?」

大和は背を向けて寝ようとする。

「一緒に……寝てやってもいいんだぜ」
「別にいい」
「は」
「おやすみ」
「おい」

大和は背を向けて寝る。
なんでひとりで寝るんだよ。
もー寝るな馬鹿ぁ。

「一緒に寝ろって!」

あー馬鹿馬鹿馬鹿。
仕方ねーから言ってあげる。

「いいよ?」
「……ありがと」

オレはゆっくりと大和の横に入る。

「ここに入るの?」
「は? 入っちゃいけねーの?」

さっきいいよ? って言ったじゃんか。

「雫が入りたいならいいよ」
「……大和が入ってほしいなら入る」
「僕はひとりでもいいけど」
「むぅ……馬鹿」
「やっぱ入ってほしい、かも」
「だろ?」

仕方ねーなぁ。
大和がそこまで言うなら入ってやるか。

「あったかいなぁ……布団が、だけどな?」
「布団あったかいよね」

オレは大和の顔を見る。
大和は惚けた顔でオレを見返す。

「触んねーの?」
「え?」
「なんでもない」
「何何、触ってほしいの?」
「五月蝿え!」

別に触られたくなんかねーし。

「触りたいんだけど……いい、かな」
「許す」
「キスもしてないのに?」
「触らせねーよ?」
「ごめんごめん」

大和は布団の中で手を伸ばす。

「ひあっ!?///」

大和の手が浴衣の胸元から入ってくる。

「どこ触ってんだよ」
「どこって……言っていいの?」
「言うな」

大和の掌がオレの胸の突起に当たる。

「んっ……///」
「ここ気持ちいい?」
「……よくねーし///」
「ふーん?」

大和が突起を摘む。

「ひゃふっ!////」

クニクニ、とつねって引っ張る。
突起は硬さを増して大きくなる。

「勃ってない?」
「……五月蝿い///」

大和の指の中で転がされる。
潰して伸ばして捻って。

「ぁん……っ////」

オレの欲望が布団の中で大きくなるのがわかった。

「下も…触って///」
「下?」
「……わかるだろうが」

大和の指がつつ……と下に滑る。
お腹を通って臍を通って。

「……ぇ」
「どうしたんだよ」
「下着履いてないの?」
「履いてねーよ」
「なんで?」
「浴衣だから脱ぐに決まってんだろ! 大和は履いてんのか?」
「僕は履いてるけど」
「…………もうなんでもない」

そっか下着履かねーのか。

「んふっ…ゃあ……///」

大和が手を動かす。
クチュクチュ、と欲望の先端が濡れて音を立てる。

「ぁんっ…ゃっ……んあっ////」

欲望が熱くなる。
ビクン、とオレの身体は痙攣する。

「もう……挿れて/////」

布団をめくり、大和が起き上がる。
オレのお尻を掴んで浴衣を上げる。

「ん。濡れてない?」
「大和が触るせいだろ……///」

大和の指がヌプ、と侵入する。
中をかき混ぜられて声が漏れる。

「欲しい……///」
「何が?」
「大和の、それ……挿れろっつってんだろ」
「えーおねだりならさ、もうちょっとあるじゃん?」

……五月蝿えな。

「だから、」
「何?」
「大和のそれ、挿れて……ください///」

大和の欲望が後ろに当てられる。
ヒク、と皺が動く。

「挿れるよ?」
「ん……///」

入口が広がって、欲望の先端が入ってくる。
欲望がすっぽりと包まれる。
熱い……。

「……っ…!///」
「大丈夫……?」
「ちょっと、まって……///」

大和は腰を止める。
こういうとこ優しいとか思わねーけどな?

「…ふぅ…っ///」
「動いて、いい?」
「……いい////」

大和が腰をゆっくり引く。
段差が壁を引っ掻く。

「ぁ…ひゃんっ……///」

グチュ、と濡れた入口が音を立てる。

グチュグチュ、グチュ。

「気持ちいい?」
「そんなの知らな、……ぁんっ///」

腰を打つたびに中が擦られる。

「んっ…はっ……ぁん///」

擦られて削られて。
大和の欲望はオレの奥に入ってくる。

「んっ……!//////」

一瞬、頭が真っ白になる。

「今、イった?」
「……イってねーし///」
「そか」

大和は一度欲望を抜く。
なんで抜くの。
別に寂しくはねーけどさ。
大和はオレの身体を裏返す。
オレの大きくなった欲望が月の光を浴びる。

「馬鹿…見んな///」

オレは欲望を手で隠す。
大和が足を開く。
欲望を当てて腰を押す。

「ぁ…まって……っ!////」
「何?」
「イったばかりだから、今…!///」
「イったの?」
「イってねーけど///」
「すごく締めてない?」
「……五月蝿え////」

大和が腰を動かす。
段差が引っ掻いて、削って。

「ぁ…はぁん////」

オレの声は高くなる。

「んんっ……ゃあん!///」

頭が白くなる。
違うし。
月の光のせいだし。

「イった?」
「イってねーよ」
「へぇ」

大和が腰を打つ。

「ひぁっ……んっ…ふっ////」
「イったよね?」
「イったよ……五月蝿えな////」

何度も擦られる。
いいところに当たったりして、大和の欲望をもっと感じたくて。

「ぁんっ…ゃ……んあっ///」
「……イきそう///」
「早くイけよ」

大和の欲望が奥まで届いて。

「っ……!////」
「んぁああ!//////」

欲望から液が溢れるように流れ出す。
欲望を抜くと、入口から液が零れる。
月の光が窓から注がれていた。



「雫」
「何?」
「好きだよ」
「……は?」
「好き」
「…………」
「僕のことは?」
「……五月蝿え」
「嫌われたのかな…死のうかな」
「死ぬなよ」
「じゃ、好きなの?」
「……」
「死のう」
「……好きだ馬鹿」
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