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第2章 再び現れるライバル、そして試される仲間との絆

運動会 第三十七競技玉入れ

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僕「時間の関係上、競技を省かせていただきます」
右鎖骨ちゃん「省かれる競技なんてどうせしょうもないやつですよ」
「そして続いての競技は、玉入れです」
「玉入れ! 玉入れ!」
「レインボーブロックとレインボーブロックが戦います。競技時間は2秒。玉をより多く入れた方の勝ちとします。前競技で、拳銃による混乱があったので、これからは使用せずにいきます」
校長「位置について、よーい」

静か。

校長「はじめ終わり」
僕「結果発表です。いーち。にーい。さーん。よーん。……」

しばらくお待ちください。

「にひゃくよんじゅうにー。にひゃくよんじゅうさーん。にひゃくよんじゅうよーん。にひゃくよんじゅうごー。……」

しばらくお待ちください。

「さんまんななせんはっぴゃくよんじゅうはちー」

これ最終結果だけ言った方が早くね。

僕「最終結果、レインボーブロックの勝利!」
レインボーブロック「「「「「どぅわああああ」」」」」
僕「続いて二回戦ですが、全宇宙玉入れ協会からのお達しによりルールを変更いたします。ではルール説明する方、お願いします」
ルール説明する方「別にね、あれね、私に名前がないのは考えるのがダルかったとかじゃないからね」
校長「よーい、はじめ」
ルール説明する方「えーっと、競技中にルール説明するっていう不可思議な現象については触れない方向でいこうと思います。謎のままにしておいたほうがいいこともこの世にはあるって、つまりはそういうこと」
校長「皆さん、今日は雨が降ってるんで怪我しないように?」
ルール説明する方「ルール説明します。今競技終わったっぽいんですけど。新・玉入れのルールは、簡単に言うと雪合戦の玉版ですわね。雪玉ではなく単なる玉を敵に投げ、敵を全滅させるか、又は降伏させたら勝ちということになります」
校長「7回戦、よーいはじめ」
僕「さあ始まりました全宇宙トリートメント式玉入れ大会! 解説の右鎖骨ちゃん、今回は誰が注目を浴びているのでしょうか?」
右鎖骨ちゃん「そうですねえ、やはり校長の左腕が見所なのかと思いますねえ」
「おっとレインボーブロック、反則ですか? 相手を殴って蹴り、そのあと体育館裏で呼び出してカラアゲからのカツアゲ、そしてモミアゲからのオミヤゲ、さらにはカレーライスまでもしてしまった模様です!」
「とりゃああああああああ!!!!」
「右鎖骨ちゃん、この反則についてどう思いますか?」
「ぬおおおおおおおお!!!!」
「なるほど、大変参考になりますわー。やっぱ先輩ぱねえっすわー。神っすわー」

飛び交う玉、玉、玉。

「競技は白熱電球の一途を辿っております! 今優性遺伝、この名前消えるんだっけ、なのはレインボーブロック! 押され気味のレインボーブロックは、先程の反則がこたえている感じですかねえ?」
「れいんぼおおおおおおおお!!!!」
「そろそろ勝敗が決まりそうだ! どちらのブロックも、残りはリーダー同士1人となりました!」
残り1人「お前を殺す、ここでこの玉で!」
残り1人「すいません降伏しますから殺さないで助けて辛い死ぬぅ」
僕「レインボーブロックの降伏により、勝者、」
右鎖骨ちゃん「れいんぼおおおおおおおお!!!!」
「優勝したレインボーブロックには、このなすびのキーホルダーを差し上げます」
「ちなみにこのキーホルダー、食えます」
「実物大です」
「7年分ですね」
「それでは皆さん、また8年後ここで会いましょう!」
「じゃあねー」
「続いての競技は、……」
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