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第1章 仲間との別れ、そして旅立ち

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という夢を見た。パジャマが汗でぐっしょりと濡れている。
僕は起き上がる。
見慣れた部屋。見慣れた世界。
ゾンビはいない。
窓の外には綺麗な空が、綺麗に輝いている。

右鎖骨ちゃん「現実逃避しすぎじゃね」

ばれた。はいすいません。
夢オチとかじゃないです。
ネタがなくなったから逃げただけです。

右鎖骨ちゃん「早くナババ食べて」
左鎖骨さん「バナナね」

え? 左鎖骨さんが2人いる?

右鎖骨ちゃん「右です」
左鎖骨さん「左です」

左右両方か。夢かな。

右鎖骨ちゃん「夢じゃない、回想シーンだ」
左鎖骨さん「現実です」
僕「真面目に言うと小説?」
右鎖骨ちゃん「アニメ化しよ」
左鎖骨さん「メタ多い」



ってことでストーリー進めよ。脱線しすぎなんだよな。

右鎖骨ちゃん「お前のせいだよ」
左鎖骨さん「お前もな」

ストーリー。
葬式行かなきゃ。

右鎖骨ちゃん「伏線だしね」
左鎖骨さん「メタ注意」



僕「葬式はボケないので省略」
右鎖骨ちゃん「…………………………」
左鎖骨さん「ボケなくても描写とかあるだろ」

めんどい。

右鎖骨ちゃん「ボケたくて骨が疼くぅぅぅ」
左鎖骨さん「せめて小説らしく」

チーーーン……。

チーンってなるやつがチーンってなった。正式名称しらない。

「南無阿弥陀仏南無妙法蓮華経」
左鎖骨さん「なんか混ざってる」

ポクポクポク。

木魚。

チーーーン……。

なんか、それ。お椀みたいなやつ。
多分、坊さんってドラム上手い。

トクン……トクン……トクン……。

左鎖骨さん「何の音?」
右鎖骨ちゃん「心臓の鼓動」
左鎖骨さん「何故」

なんか脈はかるの楽しくね?

左鎖骨さん「変な設定足すのやめて」



葬式が終わり、清めの塩を貰う。これ大切な伏線。
清めの塩ね。

左鎖骨さん「伏線はバレないように張るから伏線なのだよ?」

あ、今のは伏線じゃないです!

右鎖骨ちゃん「そんな感じ」
左鎖骨さん「そんな感じじゃない!」
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