上 下
84 / 90

84:皇国兵VS傭兵団…俺は?

しおりを挟む
 時刻は午前5時を少し過ぎた頃、そろそろ夜明け、真っ暗だった夜空から星がいつの間にか見えなくなり、遠くに見える空と大地の境が、赤っぽいグラデーションに染まり出した、雲が少しピンクや紫色にも見える、一瞬夕暮れと錯覚してしまいそうだなと…悩んでいた問題を先送りにして…ぼんやりと眺めていた。

 ソラは、そろそろ飽きてきたのか気が緩み我慢しきれず声を出さないように小さく欠伸をしながら、昨日までの日常の朝を思い浮かべていた…基本的に冒険者の朝は早いが、ソラ家の一日の始まりは太陽が昇ってから皆起き出すので滅多にこの時間に起きている事は無かった、其に我が家にはメイド達が居るので早くから目を覚まして朝食の仕度をする必要が無い為、誰かに起こされるまではぐっすり布団の中だ。旅を始めた頃は、カレンにそんな事では冒険者は勤まらないと、小言を言われていたが、最近は其も無くなりソラの希望通りとなっていた。まぁ早く起きる理由もその日暮らしの稼ぎしかないルーキーや飲んだくれではないので、今のところ問題なく、転生直後と比べるとかなり自堕落な生活をしていたのだった…

 ソラは、目を擦りつつも、何とか改めて気合いを入れ直し双眼鏡を覗き、観察を再開させた。ここは川辺と言うこともあり、かなり肌寒くなっているらしく、視界が制限される程では無いにしろ若干、朝霧が覆っている、ソラは、装備のお陰で全く問題ないが、視線の先にとらえた、若い兵士達はやっと休憩できると言うことで、軽い食事などを取りながら雑談や談笑混じりに仲間達と暖を取っている。先程まで馬に乗っていた隊長らしき兵士二人は、食料を配った後の空の木箱を椅子代わりに腰掛けて何やら話し込んでいる様子。完全に油断しきっている様子である、その時であった、突然、対岸の川岸の方から兵士達に向かって矢が数本、射掛けられた。

 完全に不意を突く突然の襲撃に、一本の光の矢が一人の兵士の腕に命中し、残りの二本は隊長らしき兵士が盾で防ぎ、単発的ではあるが更なる矢が兵士達を襲った。更に数人が負傷し兵士達は盾を構えて川の対岸を警戒している。又ある者は、「敵襲…敵襲…」と、連呼して皆に襲撃を知らせている者や食事を放り投げ直ぐ様武器を手に取り辺りを警戒する兵士達、さっき木箱に座っていた年配の兵士の一人が、多分…彼が部隊長なのだろうか…もう一人に指示を出すと、一般兵士に向けて大声で指示を出す。しかし、混乱が激しく対応しきれていない、もう一人の部隊長らしき兵士(副官と思われる)は、近くに居た6人程の一般兵士を呼び集め、未だに飛来する弓矢に対し5人に盾を構させ、その後ろから兵士1人と副官が弓を放って川原に釘付けにされている、残った兵士達を何とか落ち着かせたもう一人の上官は、兵士達に二列の隊列を組ませると、薄暗い中、橋を渡って忍び寄って来ていた武装集団と戦闘を始めた。しかし、始めは難とか持ちこたえていたのだが、対する襲撃者は十九人で彼等の方が手練れが多いらしく、次第に若い兵士達から押され始めた。

 襲撃者達は戦力に余裕が有るのか、一気に畳み掛けることはせずに、じわじわと追い詰める作戦のようで、橋を渡りきると直ぐ様兵士達を囲む様に散開し、誰一人逃がすつもりがないのか、かかって来いと言わんばかりに兵士を挑発し、勢い勇んで立ち向かった者を弱い者から順に、確実に戦力を削ぎ包囲をしょうとしている。襲撃者の装備は、バラバラだがその行動は統率がとれていて、誰かが突出して手柄を挙げようともしていない…実に見事な連携のようだ。そして兵士達の上官は、やっとその事に気が付いたのか、此のままでは不味いと思ったのか、声を張上げた!

「前列はもっと防御を固めろっ!決して突出してはならん!焦らず防御に徹しろ!後列の者は槍で応戦しろ!」

「「「はっ」」」

 と、一般兵士達は返事をかえし、隊長の指示に従い、ガシャガシャと音をたてながら盾を持った兵士が前列に等間隔で再度隊列を組み直し、防戦のみだが何とか敵の攻撃に耐えている。そんな中、襲撃者の一人の大男が仲間達を下がらせると前に進み出た。その男は、身長は二メートル以上有るだろうか、日焼けしたガチガチの筋肉の塊の肉体に、申し訳程度の革鎧を装備し、スキンヘッドで、世紀末の中ボスみたいな外見だ。そして豪快に笑いながら、兵士達に向かって叫びながら手に持ったロングソードを振り回して挑発を始めた。

「ガッハハハ!!テメーら無駄な抵抗はよせっ!貴様らには恨みはないが、向かって来るならこのボルマ様が遊んでやる!どうした?かかってこいよ!!ビビって戦えねえってか?あぁ?」

 しかし、兵士達は隊長の指示に忠実なのか、防御を固めて挑発にのるものは…居なかった…まぁ当然だが…そして男は、「チッ」と、舌打ちをすると、持っていたロングソードを地面に突き刺し、背中に着けていた見るからに凶悪で、巨大な金属の両刃の付いた戦斧を手に持つと、軽々と片手で勢いよく振り回し始めた、そして最後に遠心力を乗せて正面に構えられた盾めがけて降り下ろした。

「此でも食らっときな!!うぉ~りゃ~」

 ゴバッシッ!!

「ギャーー俺の…腕がっ!」

 攻撃を盾で受けた兵士が、一撃で後ろに倒れた。盾は脆くもぐにゃりと凹んでしまい、衝撃をまともにくらってしまった兵士は不幸にも腕の骨ごと折られてしまった様だ。ボルマは、ニヤッと、にやけると、そのまま其の倒れた兵士の惨状を見て驚きの余りに固まってしまった右隣の兵士に向けて、その凶悪な戦斧を横に振り、兵士の頭を容赦なく斬り付け…いや、殴り付けると、其の兵士は抵抗すら出来ずに頭蓋骨を砕かれその場には、頭をあさっての方角に飛ばされ、首の無い兵士が出来上がっていた。兵士達は次は自分が同じ目に遭うかと想像したのか、カタカタと身に付けた鎧を振るわせる、隊長が激を飛ばすも一気に恐怖状態陥った兵士達はまともに動く事が出来なくなっていた。そして、蹂躙が開始された…



―――――――――――――――



 対岸の賊を任されていた皇国軍輸送守備隊副長率いる弓兵、そしてその護衛を任されていた兵士達、彼等はしばらくの間、対岸の賊を相手にしていたが、急に賊が退却し光の矢が飛んでこなくなった為、奴等は只の陽動だと判断し深追いや追撃をせずに、隊長の向かった荷馬車側の戦闘に合流に向かった。

…其処で彼等が目にしたのは、自分達の隊長が大男に叩き潰される瞬間であった。

 兵士達は、自分達の上官であり、上級職についている筈の、呆気ない隊長の無惨な最後を目撃し、自分達の絶望的状況に成す術が思い付かず、呆然と立ち尽くすのみであった。そんな彼等に、賊達が気付いたのか、其の中の一際大柄の人物が、血の付いた戦斧を肩に担ぎながら此方に向かって歩き出した、ついて来ようとした仲間達に一旦足を止め、「お前らは、積み荷を見張ってろ」と、声を掛けると此方を品定めしているかの様に、鋭い眼差しで見回し更に近寄ってくる、すると後ろ側の兵士の一人が、「ヒィッー」と、悲鳴を上げると、後方の林に向かって一目散に駆け出した。其につられ他の兵士達も後を追って走り去っていく…そして、一人の兵士だけがその場に残った…そして、歩いてくる男と目が合う…完全にタイミングを逃してしまった様にも見えるが…だが其の兵士の表情はひきつってはいるが、何処か余裕を感じさせていた…

「よう…貴様は逃げないのか?」

「ま、まて…早まるな…私の名は…キブリング・ホグ・モーリスだ、部下が逃げ出したのは丁度良い、貴殿が団長殿とお見受けするが?依頼主から私の事は聞いていると思うのだが?」

「キブリ…何だって?そんな奴の話してたっけか?」

「おいおい、冗談はよせ…キブリング・ホグ・モーリスだ……な?聞いてるだろ?」

 その時だった、モーリスの背後の林に逃走を図った者達の方角から悲鳴や命乞いの声が聞こえた。

「ま、まてっ…ギャー」

「助け…ヒィッ」

 そして、其の声が聞こえなくなると、林の中から賊の仲間らしき人物が姿を表しながら、大男に話し掛けた。 

「ボルマさ~ん、逃げた奴等は皆始末しましたぜッ!あとは其処に居る奴だけです。」

「一人も逃がして無いッス!」

「おう!お前らか…ん?お前ら二人だけか?」

「あっ!ゴズの奴なら、戦闘開始の少し前に団長に報告に行かせたんですが…ボルマさん団長達と一緒に居たと思うんですが、アイツの報告を聞いてないんですかい?」

「いんや?ゴズの奴にはまだ会ってねえぞ」

「そうですか…仕方無い奴だな…すまねえボルマさん、俺達は、念のためゴズの奴を探して来ますんで、団長にもそう伝えておいてくだせい。」

「おぅ、めんどくせぇが仕方がねぇな~」

「よし、じゃあ行くぞ」

「了解っス」

 ボルマと言う大男と話していた二人組は、どうやら行方不明の仲間を探しに、川下の方へ向かっていった、モーリスは自分の存在を軽く無視された事に気づき、我に帰ると大男に向かって憤慨し始めた。

「おい貴様~この私を無視するとは良い度胸だなッ!!どうやら、団長とやらは、お前では無かったらしいが…さっきの私への態度は許してやるから、さっさと私を団長とやらの所に連れ…いや、ここに連れてこい。」

「あぁ?テメェ何様だゴラァ」

「ふん、わ…私に手を出すとどうなるか分からんのか?…な、何しろ今回の輸送の荷は、かなり厳重なプロテクトを掛けてありますからな!…貴様等が既に隊長を殺してしまったみたいだから、残るはこの私か、皇国首都にある軍の施設でないと解く事ができんのだぞ!」

「チッ調子にのりやがって…」

 モーリスの言葉に、ボルマは渋々従うか…に見えたが、ボルマは青筋を浮き上がらせ、鼻息を荒くし今にもぶちギレして目の前のバカを叩き潰しそうな勢いであった。流石に身の危険を察したのか、モーリスはボルマの気を静めるため、下手に話し掛けた。

「ま、まて…ボルマとやら、何だ…その…き…貴殿が私の事を聞いていなかったのは仕方なかったかもしれん…情報の漏洩を恐れての団長殿のお考えかもしれんからな…敵では無いが別に貴殿は私の部下ではないのだ、先程の無礼な物言いは謝罪させていただく、本当にすまなかったこの通りだ。いや、流石団長殿ですな…そうだ、其の証明に、団長殿には私自ら伺うことにするよ、どうだろう其の怒りを静めて紹介して貰えないだろうか?」

「ん?うぉ!そ、そうか…団長の?」

 モーリスの急に態度を変えたのと、団長と言う言葉で、何とか理性を取り戻し、何だかよく理解は出来なかったが自分達の団長がスゴい…みたいに誉められて、相手が謝っていると理解し何とか怒りを静めた。

「改めて、名乗ろう私はキブリング・ホグ・モーリスだ、皇国の…いや、元皇国軍で輸送隊の副隊長をしていた者だ、今後はモーリスと気軽に呼んでくれて構わない、改めて団長殿に会わせて頂きたい。頼めるか?」

「あ、あぁ…俺はボルマだ、一応この兵団の一軍を任されてはいる…団長ならもうすぐ来る筈だ…案内する」

 ボルマは、軍の隊長クラスと言う身分の高い者に、まともな態度で接しられ戸惑いながら、返事をすると団長も合流するであろう、荷馬車の方へとモーリスを伴い向かった。

 モーリスは前を歩く大男の背中を見ながら(この筋肉だるまチョロいな~)と、思いながら自分の咄嗟の行動に助かった~と、安堵していた。


―――――――――――


 その頃、ソラは襲撃者達の余りの手際のよさに横やりを入れる決心もタイミングすら逃してしまい、取り敢えず観察を続けることにした。彼等は、襲撃を始めて三十分程で、兵隊達を殲滅してしまったのだ。

(ヤベエ…俺、まだ何もしてない…兵隊さん御免なさい…一般人の俺にはどうする事も出来ませんでした、勘弁してください。べ、別に…皇国の国民じゃないし助ける義務無いから大丈夫だよね…)

 ソラは、情報を出来る限り取得しようと、聞き耳スキルなる能力を創造すると、何やら荷馬車周辺に集まりだした傭兵達の会話に聞き耳を発動させた。どうやら川の対岸に居た仲間達も合流してきている様だった、総勢四十人以上は居るみたいだ。

(依頼主かボス的な人の話が聞けると良いんだけどな~襲撃の目的とかさ~俺、犯罪者になりたくないし…彼等は、兵隊を殺したから犯罪者になってるんだろうか?討伐しても俺、犯罪者にならないよね…うぅん…流石にこの数を一人で相手にするのはキツいよね…出来たとしても逆に騒ぎとかにならんだろうか?悪い奴やっつけて英雄とか称号が付いちゃったら洒落にならんし…見立ちたくないんだよな…)

 ソラは、一人と言う事もあり元がかなりのヘタレだったせいか、どんどんネガティブな思考を巡らせ行動に移せないでいた。そして、傭兵達は兵士の装備や戦利品を回収すると移動を開始し始めた。因みに、この時ソラは知らない事だが、この世界では、犯罪者と言う括りでは傭兵と盗賊と言うのは同じ犯罪者集団と認識されている。特に区別が有る訳ではないが、規模が大きく軍隊に近い統率のとれた集団が傭兵団と呼ばれ、その構成員が元軍人や敗残兵が多いので盗賊より戦力的にやっかいなのだが、盗賊が弱者から奪うのに対して、例外は有るが傭兵団を名乗る彼等は滅多なことでは村人などの弱者は襲わない。大抵は軍の輸送隊や大商人のキャラバンを襲撃、後は魔物の討伐等を生業としている事が多い、まぁやっている事は、余り変わらないが。一部では小さな村を支配下に置いて小規模な国の様なモノを形成している場合もあった…村人達も配下になることで安全な生活が保証されるので、この時代では、珍しい事では無いのであった。ソラの存在も若干近いものがあるし、エルンの村人達も其を最初望んでいたのであったが…一応、ソラ本人が頑なに支配下に置くのを拒否した為に別の存在であるらしい。
 





 最後まで読んで下さり有り難う御座いました。次回も良かったら暇潰ししていってください。
 次回って何時だろう…最初の行は一月前に書いたので余り覚えてなかったり…何とかチマチマ書いていまいす…本当に読んで下さり有り難うございます。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

種から始める生産チート~なんでも実る世界樹を手に入れたけど、ホントに何でも実ったんですが!?(旧題:世界樹の王)

十一屋 翠
ファンタジー
とある冒険で大怪我を負った冒険者セイルは、パーティ引退を強制されてしまう。 そんな彼に残されたのは、ダンジョンで見つけたたった一つの木の実だけ。 だがこれこそが、ありとあらゆるものを生み出す世界樹の種だったのだ。 世界樹から現れた幼き聖霊はセイルを自らの主と認めると、この世のあらゆるものを実らせ、彼に様々な恩恵を与えるのだった。 お腹が空けばお肉を実らせ、生活の為にと家具を生み、更に敵が襲ってきたら大量の仲間まで!? これは世界樹に愛された男が、文字通り全てを手に入れる幸せな物語。 この作品は小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

【R18】溺愛される公爵令嬢は鈍すぎて王子の腹黒に気づかない

かぐや
恋愛
公爵令嬢シャルロットは、まだデビューしていないにも関わらず社交界で噂になる程美しいと評判の娘であった。それは子供の頃からで、本人にはその自覚は全く無いうえ、純真過ぎて幾度も簡単に拐われかけていた。幼少期からの婚約者である幼なじみのマリウス王子を始め、周りの者が シャルロットを護る為いろいろと奮闘する。そんなお話になる予定です。溺愛系えろラブコメです。 女性が少なく子を増やす為、性に寛容で一妻多夫など婚姻の形は多様。女性大事の世界で、体も中身もかなり早熟の為13歳でも16.7歳くらいの感じで、主人公以外の女子がイケイケです。全くもってえっちでけしからん世界です。 設定ゆるいです。 出来るだけ深く考えず気軽〜に読んで頂けたら助かります。コメディなんです。 ちょいR18には※を付けます。 本番R18には☆つけます。 ※直接的な表現や、ちょこっとお下品な時もあります。あとガッツリ近親相姦や、複数プレイがあります。この世界では家族でも親以外は結婚も何でもありなのです。ツッコミ禁止でお願いします。 苦手な方はお戻りください。 基本、溺愛えろコメディなので主人公が辛い事はしません。

僕の装備は最強だけど自由過ぎる

丸瀬 浩玄
ファンタジー
鉱山で働く少年クラウドは、ある日仕事中突然、次元の歪に吸い込まれた。気が付いた場所は、強力な魔物が跋扈する迷宮の中だった。あてもなく彷徨うクラウドは、運良く隠し部屋を見つけ、そこで魔剣の少女と出会う。その後、腕輪の執事や盾の騎士を仲間にして迷宮を脱出。変な仲間と多少の力を得たクラウドは、夢だったハンターになり、世界を旅する事を決める。  第二章スタートしました。ようやくここから主人公が強く成長していきます。  書籍化が決まりました。ありがとうございます。

西谷夫妻の新婚事情~元教え子は元担任教師に溺愛される~

雪宮凛
恋愛
結婚し、西谷明人の姓を名乗り始めて三か月。舞香は今日も、新妻としての役目を果たそうと必死になる。 元高校の担任教師×元不良女子高生の、とある新婚生活の一幕。 ※ムーンライトノベルズ様にも、同じ作品を転載しています。

【R18】お嫁さんスライム娘が、ショタお婿さんといちゃらぶ子作りする話

みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。 前話 【R18】通りかかったショタ冒険者に襲い掛かったスライム娘が、敗北して繁殖させられる話 https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/384412801 ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

妾の子だった転生勇者~魔力ゼロだと冷遇され悪役貴族の兄弟から虐められたので前世の知識を活かして努力していたら、回復魔術がぶっ壊れ性能になった

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
◆2024/05/31   HOTランキングで2位 ファンタジーランキング4位になりました! 第四回ファンタジーカップで21位になりました。皆様の応援のおかげです!ありがとうございます!! 『公爵の子供なのに魔力なし』 『正妻や兄弟姉妹からも虐められる出来損ない』 『公爵になれない無能』 公爵と平民の間に生まれた主人公は、魔力がゼロだからという理由で無能と呼ばれ冷遇される。 だが実は子供の中身は転生者それもこの世界を救った勇者であり、自分と母親の身を守るために、主人公は魔法と剣術を極めることに。 『魔力ゼロのハズなのになぜ魔法を!?』 『ただの剣で魔法を斬っただと!?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ……?』 『あいつを無能と呼んだ奴の目は節穴か?』 やがて周囲を畏怖させるほどの貴公子として成長していく……元勇者の物語。

処理中です...