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66:少女達の異世界転移!

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 自分達と同じ日本からやって来たと言う人物に出会った、アヤネとハルコは、是非話を聞きたいと用意してもらった宿屋の客室で、異世界に来てからの出来事を話す事にした。

「まず、私達がどうして此方に来る事になったのかお話しします…あれは今から2週間程前……」

―――――――――――――――――――

 アヤネは、放課後一緒に帰る約束をしていた幼馴染みのハルコを教室で待っていた。しかし、いくら待っても一向に現れないので、まさかと思い様子を見にハルコの教室に向かった。
 アヤネは1組でハルコの教室は3組なのでそんなに時間が掛かる訳ではない。直ぐに3組の扉の前にやって来たのだが、部屋の中からは、女性の怒鳴る声がしている。扉のガラスから中を覗くと数人の女子学生がハルコを囲んで何やら揉めているようだった、他にも数人の生徒が要るが、皆ハルコを庇ったりする様子はない。何故ならば、ハルコはクラスで孤立しているのだ。別にハルコが何かをした訳ではないらしい。

 ハルコは人付き合いが少し苦手で口数は少ないが普通の女の子で、本人も気付いていないが、密かに男子に人気があるだけだ。ハルコが孤立する切っ掛けとなったのは、今彼女に怒鳴っている生徒、木島ユリだ。木島さんは学年の中ではかなりの美人だと有名で、噂では、雑誌のモデルとかやった事があるとか無いとか…そして、彼女に憧れている女子生徒も少なくなく、何時も取り巻き達とつるんで行動しているのを見かけた。そんな彼女にハルコは目を付けられてしまったのだ。
 
 切っ掛けは些細なもの、偶々当時、彼女が思いを寄せていた男子が、ハルコに告白したと、噂が流れたのだ。始めは彼女だけが何かにつけてハルコを目の敵のように八つ当たりをしていたのだが、次第に周りの女子生徒も何となく木島さんに同調して今ではクラス全体がハルコを除け者にしている。数人の男子は、ハルコを庇いたい者も要るが、女子に嫌われて自分までハブられるのを怖れて見て見ぬふりをしている。アヤネは直ぐに教室に入ろうとしたが、万が一言い掛かりではなかった場合、ハルコの立場が更に悪くなって不味いと思い、少し聞き耳を立てた。

「小森さん、貴方先輩に色目を使うの止めなさいよね!」

「「そうよそうよ!」」

「わ、私そんな事してない……」

「嘘言わないで!昨日、先輩と貴女が二人で話してるの見たんだからね!」

「私も見た~」

「其れは、先輩が部活のマネージャーやらないかって…」

「マネージャーなら、私が要るんだから必要ないでしょ?デタラメ言わないで!」

「そうよ二人も要らないよね~」

「そんな、嘘なんか言ってないし…そんな事私知らない…先輩が勝手に…」

 アヤネは話を聞いて、ハルコに非はないと判断し教室に突入した。

「あなた達、そこまでにしたらどう?」

「アヤネちゃん!」

「貴女は1組の…また貴女なの?貴女には関係ないじゃない!」

「そうよ!」

「さっさと帰りなさいよ~」

「私はハルコと一緒に帰る約束してるの!彼女を早く解放して頂戴!行こッハルコ!」

「まだ話は終わってないわよッ!」

 アヤネはハルコを連れ去ろうとしたが、木島ユリがハルコの肩に手を掛けて引き留めた。アヤネは言い返す気は無かったが、相手が諦めない様なので思いきって言い返した。

「はぁ…本当は、こんな事言いたくないけど…実はさっき教室の中の声が聞こえたから思ったんだけど、木島さん、貴女仕事が忙しいからって、マネージャーの仕事を殆どしてないでしょ?先輩がハルコに気があるかは知らないけど、ハルコはこの話、昨日断ったって言ってたわよ!はいッ!話は終わりッ!帰りましょっッ!ハルコ」

 そしてその時だった、突然床にアニメとかでよく見る魔方陣が現れ、気が付くと異世界(白い部屋)に居た、まだクラスに居た生徒達全員と、他にも知らない50人くらいもっと居たかもしれないが、大人を含めた老若男女が次々と飛ばされて来たらしい。
 
 其所に、金髪の女神様が現れ、異世界から召喚の儀式に巻き込まれランダムに集められた自分達が召喚されると聞かされた。本来は様々な力を授ける事になるはずなのだが、女神様の意思ではなく異世界の何者かの急な召喚だった為、準備が出来てなく時間も制限があり長々と話すことは出来ず、最低限の説明で、ギフトに関する肝心の召喚先の異世界を司る女神が原因不明の不在のため、最低限のギフトしか渡せないと説明された。
 
 そこで、殆どの者が絶望し戻れない事に涙したが、更に説明を聞くと、転移する世界は、此方で言うところの、剣と魔法のファンタジーの様な世界で、危険もあるが前の世界より未発達の文化なので、王様や勇者にも頑張ればなれる可能性があると聞かされた。
 
 そしてギフトだが、言語や読み書きが出来るスキルと初期装備一式、あと選択制で、前の世界での能力に合わせた現地人よりほんの少し成長しやすい(最初の10日間だけ)ボーナスか、不確定だが、一応便利なアイテムの、どちらか1つを選んでくれとの事だった。何故制限や不確定なモノなのかについては、その女神様は、地球の存在する世界を司っていて、大きな力は、召喚先の世界の女神が居ないと力の受け渡しが困難で、運が悪いと、弱体化して召喚前に消滅してしまうそうだ。したがって、ステータスは期限付きでやら、アイテムに関しては、完全にランダムで何が貰えるか転移してからのギャンブル(役立つか不明)らしい。結局、大半の大人は成長ボーナスを選択し、学生や子供は各々好きな方を選んだらしい。

 二人はどちらを選択したのか聞くと、二人とも暗い顔つきでアイテムと答えた。どうして成長ボーナスを選択しなかったのか聞くと、二人ともまだ中学生でひ弱な女の子である為、アヤネは運動部だったとは言え、どんな魔物がいるか分からない未知の世界で、たった10日間の成長ボーナスを貰ったとしても、無駄になるかもしれないと思い、其だったら無くならない現物支給のアイテムの方がもしかしたら役に立つかもしれないと考えたらしい…ソラも其に関しては、確かに間違って無いと思った(スライムから必死に逃げて数日間、戦闘していないのを経験者しているので…)。
 
 主な説明は以上で、早速転移する事となり、皆次々と此方に転移させられたそうだ、転移先はあの迷宮から数日程、歩いた付近の草原に転移してたそうで、全員では無く皆バラバラで、確かに異世界に召喚されたが、召喚者の元に現れるのは、この中の数人で誰が何処にというのは分からないそうだ。二人は女神に必死に頼んで何とか、一か八かだが、同じ場所に転移してもらったとの事。

 因みに、ドロップキックはされなかったらしい…。

 そして二人は、周りに人が居ないのを確認して、無事一緒に居られた事を喜び合い、早速持ち物を確認する事にした、持ち物は革製の背負い袋に今着ている装備、そして少しばかりの硬貨の入った袋と保存食が数日分入っており、後は選択したアイテムが各々、アヤネは凄く軽い金属の盾でハルコは、始めから持っていたのとは別の充電の切れたスマホだった。始めから持っていたスマホは、圏外で使えないので、時計や電卓として、しばらく使ったが今では此方も充電が切れてしまい当然使えない。貰ったスマホは、魔力で動くとかでは無いらしく、ちゃんと充電コードが付属されていたし、デザインは見た事の無い物であり、メーカーとかのロゴが書かれておらず、確かに女神からのアイテムなのだと、かろうじて分かったらしい。
 
 二人は、弱冠後悔したが、アヤネの盾は結構使えたので、二人で協力して弱そうな魔物(スライム)に狙いを定めて、何とか過ごして来たらしい。ゴブは、顔が恐いし集団で居ることが多いので、いまだに戦った事は無いそうだ。

 此処まで聞くと、召喚されてからは、前置きは多分同情を誘うとか…イヤイヤ…まあ仕方ないよな、深い意味はないと信じよう…話の流れ的にいきなり転移じゃ状況がいまいち分かりにくいし…其ほど辛い出来事など無かった、よくある話だ、女神の件は、すまん!代わりに謝ります。あの時、俺が彼女を止めていればこんなに苦労はしなかっただろう。そして話している途中で、アヤネは黙り混んで、ハルコは泣き出してしまった。何とかなだめて続きを聞くと、転移してから4日後に其れは起こったらしい。

 何時もの様に、人里を探しながら歩いていると、街道に集団を発見した。始めは、盗賊とかを一応警戒したが、その集団に、元クラスメートを発見し合流する事にしたそうだ。メンバーは、大人の20代後半位の男性3人に、大人の若い(20代)女性一人にクラスメートの男の子が二人で皆、日本人の集団だったらしい。
 最初は、食べ物を分けてくれたり、親切にしてもらったりして、少し希望が湧いたのだが…その日の夜、メンバーの一人が持っていたテントに寝させて貰える事になったのだが、狭い室内に、大人の男が二人に女性が一人、外には男が一人とクラスの男子二人が見張りに出て、二人は中で寝ることになった。

 突然、リーダーの男が女性が嫌がるのを無視して、服を剥ぎ取り始め、その男が言ったそうだ。

「今日は、初めての夜だから二人は其所で見てろ!明日の晩は確り働いて貰うからな!俺は今晩からでも良いがな!」

 と言って、二人の前でアレを始めたそうだ。二人は、恐くて直ぐにでも逃げ出したかったが、外には大人の男性が見張っており、助けを呼ぶ事もできず。その夜は、何とか無事だったのだが、翌朝何とかクラスメートの男子に、助けてくれと頼んでみたが、ゲスな笑みを浮かべながら無理だと断られたそうだ。彼等は既に、大人になっていた様だ。
 
(そっち系か~そりゃショックだったろうな~まだ幼さを残した彼女達に何て事をしようとするんだ!けしからんッ!何か腹が立ってきたぞ…いくら法律や取り締まりが及ばないからと言っても、いきなり盗賊紛いに、身を落とすとは…同じ日本人として許せん…その女性も可愛そうだし…畜生~!)

 その翌日、オークの集団に遭遇して戦闘になってしまったそうだ、そしてその時の戦闘で大人の男性が一人と、女性が犠牲になり、リーダーや男子達が、戦闘に気を取られている隙をみて二人で逃げ出したそうだ。その時、盾はリーダーの男に没収されていたので、そのまま置いてきたそうだ。そして、逃げた先で偶然人里を見つけてあのダンジョンの情報を聞き何とかたどり着き、今に至るらしい。
 
 話を聞いたソラは、疑問に思った、彼女達はそんなショックを受けていたのに何故、男である俺の事を信じて泣き出してしまう程の、辛い話をしてくれたのかと。

「頑張ったね~二人とも!しかし、何で俺なんかの事を信じて…辛い話をしてくれたんだ?」

 と、ソラが聞くと。

「私達、ソラさんに合う前に、奥さんに聞いたんです!旦那さんはどんな人なのかって!」

「そうそう!そしたらッ!」ズズッ!

 ハルコは涙を拭い、鼻水を啜りながらも少し笑いながら答えた。

「私の旦那は、普段は頼りなくて、我が儘で子供っぽいし、気紛れで、女性にモテモテで手の掛かる男だが、本当は世界一強くて、弱い者を放っておけない優しい男だ!って言っていました。」

 アヤネも笑顔を取り戻し続けた、

「其に、一人娘にデレデレだって言ってましたよ?」

「そんな事まで話してたの~?マジか~二人とも笑いすぎだぞ~?しかし、二人とまも俺を信じて話してくれて有り難うな!」

「いえ、良いんです!只の同郷だと言うのに、宿まで用意してもらっちゃったし。」

「うん、久々のベットだね~アヤネちゃん!」

「この世界にお風呂が無いのは、残念だったけどね」

「そっか、二人はずっと野宿だったね!今日は話を聞かせてくれて有り難う、今日はこの辺で俺は帰るから、今晩は確り旅の疲れを取ると良いよ!取り合えず明日、カレン達と迎えに来るから其までゆっくりしなよ?」

「はい、有り難うございます!」

「有り難うございますソラさん!」

「そうだ、其から連絡を取るためにこれを渡しておくね!取り合えず、俺の魔力を込めておくから2、3日は、このまま、念じれば俺と連絡を取れるから使ってくれ!」

 ソラは、懐から腕輪方の通信魔道具を取り出して二人に手渡した。二人は、初めて見る魔道具に興奮していたが、ソラが目の前で、少し実演して二人に使い方を教えてから部屋を出た。

(メル!念のため二人に護衛を付けてくれるか?)

〔了解しましたマスター 配下を既に付けておりますので、ご心配には及びません。〕

(流石だな~!頼んだぞ。)

〔これからどうなさいますか?〕

(そうだな~取り合えず、他にも数人此方に転移して来てるらしいから、其らしい人物が居ないか探ってくれ!本人達に気付かれないようにな。)

〔了解しましたマスター!〕

(さて~どうしたものかな~今の話だと、日本人達は皆自分勝手に過ごしているみたいだな…何を考えてんだ、マナーとか無いのか?この世界の住人にまで被害が出ないといいが…まぁ全員が善人とは限らないしな…少し配慮が足りないんだよな~危うくあの子達、悲惨な運命になるところだったじゃないのか…それはそうと先ずは、彼女達をどうするかだが、あんなこと言われたら放置なんて出来ないじゃないか…カレンはそこまで考えて話してはいないと思うけど、彼女達にとって俺は最後の希望か?其とも…まぁ仕方ないな、手を貸してやるか!女神とも連絡とれないし…でないとカレン達に何て言われるか分かったもんじやないし…失望させたくないしな~久々に力を使うかな?)




最後まで読んでくださりありがとうございます。お気楽以外の話だと難しいですな……次回もよかったら宜しくお願いします。
 
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