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9:第一村人発見までが長い…

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――数時間前――

「うぅ~ん」

ゴロゴロ、ゴロッ

「クッ! 止めろッ やめてくれ…ちょっ 二人とも待って~」

 穏やかな日が照りつける草原の真ん中で、草の上に寝転がりゴロゴロと盛大に寝返りをしながら寝言を言っている男がいた。時刻はもう昼を過ぎている。

「へぶッ!」

 ぶにっ!

 と、突然顔面が柔らかくてヒンヤリした…何かにメリ込み、息が出来なくなりやっと意識を起こした。

「うわぁ~」

バシッ! ポョンポョン…
 
「ハァ…ハァ…コホコホッ!」

 驚いて飛び起きた彼は上体を起こしその何かを手で払いのけた。

(ん?何だ~ビッグりした……此処どこだ?…あっそうか異世界に来たのか!)

 辺りは草原らしく民家や人の姿は見当たらない。そして視線の少し横の地面に先ほどの謎の物体がぷるぷる震えているのを観察する。更に視界の中央に半透明で青い〔初期設定を選択して下さい〕と、ぼんやりとした文字が点滅してるのが気になる!

(この文字スゲー気になるな~でも先ずはあの謎の生物?を何とかしないと…多分間違いなく例の魔物だよな~取り敢えずは逃げるか?流石に素手で戦うとかムリですッ!)

「殺るか~?こんにゃろ~」

と、言いつつ後ずさり、ぷるぷる震えるスライムから逃げ出した……!ソラは慎重に辺りを警戒しながらその場をはなれ(幸い飛びかかって、以外に強烈なタックルをくらう……事もなく)すこし開けた大きな岩の有る広場を見つけた。焚き火の後も見付けたので、手頃な岩に腰掛けた。

(よし!早速あれからだなッ、スゲー楽しくなって来たぞ~、いきなりスライムから逃げたけど…イヤあれは戦略的撤退であって…誰にも観られてないよな…恥ずかしッ…まぁいい…過去の事は忘れて…でわでわ~下半身異常なしッ!ではなくて…)

ーーーーーーーーーー

 ソラはステータスを表示させた、其処にはやはり〔初期設定の選択〕と、言う文字が画面の上に出ていた。選択すると…


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



  初期設定を選択して下さい 
 

時間〔標準/サマータイム〕【13:32】

名前入力〔ソラ タケナカ〕

オートスキル〔オン/オフ〕

スキルメッセージ〔文字/音声〕

音声(AI)〔セシレア/エルルー〕〔視聴〕

ボイス音量〔1.2.3.4.5〕

〔初期状態に戻す〕〔次に進む〕


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


(うほ~まるっきりゲームじゃん!まぁ俺が頼んだんだけどね…まさか此処までとは……嬉しすぎる!)

ソラはニヤニヤしながら指で操作している。

(時間は~分からんからそのままだな~先ずは名前か~このままでもいいけど念のため名字消しとくか?貴族とか偉い人しか名字無いらしいし!次は……オートスキルは~このままオンッと、で次は…この次の項目とセットみたいだから勿論、音声で…その次だな~これスゲー気になってたんだヨ~迷う~これは難問だ……あっ視聴してみよう!そうしようポチ)

 突然頭の中に聞き慣れたセシレアの声が聴こえた。

「マスター私で宜しいでしょうか?」

(!!あの二人最高だ~マジか~超素敵システムではないか~こんなの俺でも考え付かんは~あの二人のオリジナルかな? こっちはどんな感じだ?ポチ)

「マスタ~私でい~い~?」

「どっちもイ~……」

思わず独り言を発してしまった。足をじたばたさせ、しばらくはしゃぐ事数分……

(落ち着け俺ッ取り敢えずはお姉様にしとこ…何と無く…だけど、深い意味はないただ安心して聴いていられる…気がする…いつでも変えられるしな…)

重要事はセシレアに聴く癖が染み着いてしまった様だ。

(音量は5で今のが最大か~これでいいや、次に進むッと……まだ有るのか?ポチ)

ピロリン♪

「スキル、AI.初期状態を取得しました」

と、頭の中に声がした。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「その他の詳細を設定して下さい」

スキル選択〔コマンド/音声〕

鑑定結果の表示〔オン/オフ〕

マップ〔オン/オフ〕







総てを.AIと連動する〔オン/オフ〕

〔初期状態に戻す〕

〔確定する〕

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

(ん?何か聴こえた!スキルを取得?まぁいいや……結構あるな~面倒だなぁスキル選択は~これは音声だなぁ~AIと連動?さっき取得したやつか?便利そうだな~よしオンッと…よし確定ポチ)

ピロリン♪

「マスターがAIの連動を選択されましたのでシステムをインストールしています、ステータスを最適化するまでしばらくお待ちください」

と、頭の中で声が聞こえて画面にはインストールのカウントダウンが表示された。

(本当ゲームみたいだな~こんな所まで似せなくてもいいのに!これ結構時間がかかるぞ~終わるまで操作できないみたいだな…暇だ!どうしよっかな~おっ!この裏、川あるじゃん! 顔でも洗って待つかな~)

 ステータスを閉じて何と無く大きな岩の裏を覗くと其処には川幅3㍍ぼどの浅い川が流れていた。ソラは岩場から川岸に移動するとその水を手ですくった。

(あぁ冷たい!いいね~大自然で如何にもファンタジーな感じがする~おっ向こうに吊り橋があるぞ~後で行ってみよ~)

その時である、

「ギャギャー ギャギィー」

 振り向くと後ろから3体のゴブリンがソラに近付いて来るのが見えた!ゴブリン達の手にはぼろぼろだがこん棒などの武器を持っている、鎧等の装備はなく股の間からは体の大きさとは不釣り合いなち○こが…見なかった事にしよう。

(腰ミノくらい付けやろよな~まったく!反応に困るっての…)

  そしてまだ後ろの草むらがカサカサ揺れているのでまた増えそうだ!

(オイオイまたですか~俺って学習してないな~ファンタジー舐めすぎ!油断してた~今度は多いぞ~大丈夫か俺…今度もまた逃げの一手しかないな~増える前に…一か八か…今だッ!)

「あれは何だッ!」

深く考える事無くソラは大きな声をだしゴブリンの後ろに拾った小石を投げた!
 
「グギャン!」

たまたま後から来ていた別のゴブに当たったらしく変な悲鳴の様な声が聞こえたッ!目の前のゴブ達は、言葉は理解できなかったが突然後ろから仲間の悲鳴がして思わず後ろを振り向いていた!

(作戦成功ッ!逃ッげろ~)

ソラはその隙に振り返っているゴブの一体を突き飛ばして吊り橋の方へと走った。どうにか土手をのぼり振りかえると逃げられた事に気付いたゴブ達が追いかけてきていた。

(やッべ~怒らせたか?ん~どっちに行くか?あっ人がいる!)

 道まで来ると少女らしき人影が離れていくのが見えた。

(おっ!第一異世界人発見!あの人に付いていこう)

と、直ぐに走り出したのである。






最後まで読んで下さりありがと御座います。ふ~何とか話がつながりましたかね?作者の妄想が止まりません、書いてたら後からこんなの有ったら良いな~とか思い付いてしまい無理やりねじ込む感じです。多分これからも無くなりませんので超ご都合主義です、今更ですが…今後も宜しくお願い申し上げます。
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