私の愛した王子様

山美ハル

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愛の稲妻迷宮編

出発

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倉庫の中で一人の少女のため息が聞こえる

「はぁー」

キャサリンは倉庫で冒険にい行くための支度をしている

「これとこれ」

宮廷から運ばれてきた荷物をあさり必要な荷物をカバンに入れていく

マーガレットは宮廷を追い出された時に持ってきた荷物たちである

「これは一様持っていきましょう」

キャサリンは剣を腰に掛ける

「終わった?」

マーガレットが倉庫にやってくる

「はい」

「じゃ行きましょう?」

「その前にカラメールさんに報告に行ってきます」

キャサリンは倉庫から出てカラメールのいる休憩所に向かう

「カラメールさん」

「どうしたキャサリン?」

「少しの間マーガレット様のお部屋でお泊りします」

「ふーん」

キャサリンは思った

お泊りを許してくれるかも

「お土産買ってきてね」

「塔の中でいい物を買ってきます」

苦しい言い訳だが急いでいるので

そのまま休憩所から出ていく

「こっちよキャサリン」

休憩所の外にマーガレットが待っていた

「魔法を使うのですか?」

前回はすぐに魔法で移動したのだ

「今回はゆっくり行く予定よ」

「馬車で行きましょう」

キャサリンは思い出す

良く馬車で移動していた時を

マーガレット様と一緒で・・・

「何してるの」

「はいいきます」

馬車に乗り込んだ二人はエクレール城に向かう

「マーガレット様」

「どうしたの?」

「この馬車どうやって移動してるのですか?」

「魔法よ」

「運転手は魔法で作ったのよ」

「・・・」

ここまでは何時もの事なので突っ込まなかった

「何時頃につくのですか?」

馬車の中でキャサリンはクッキーを食べながら質問する

「そうね、明日の夕方にでも付くでしょう普通に行けばね」

「普通?」

「速度を上げるわよ」

馬車が速度を上げてい

「ちょっと早くないですか?」

「まだまだあげるわよ」

「揺れてます 揺れてますよ」

圧倒的な速度で馬車は移動する

魔法で移動した方がよかった

「ついたわよ」

「やったいきてる」

キャサリンはため息をついた

「あれよ」

小さな城が目に付く

「あれがエクレール城ですか」

外見は普通の城と何の変わりはないが

普通の城とは違い地下に広がる城として

有名な城である

昔は地下で舞踏会を開催したり

貴族の人間は一度は足を踏み入れた場所

今では朽ち果て誰も行かない場所

ギルドの冒険者がお宝目当てに行き

骨になってるかさえも分からない場所

「さて行きましょう」

「はい」

「どっから入るのですか?」

「あそこでチケットを買うのよ」

「大人二人分くださいな」


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