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聖女は旅に出る
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夜道を歩く、普段なら何時ものようにのんびりと歩く道を今はゆっくりと音の出ないように歩くことを求められている、誰に求められているかは分からないが、三人は歩いていく
「ロザリーこれからどこに行く気だ?」
コルンがロザリーに問いかける
「アマノス様の手紙に書かれていたフルー村に行こうと思います」
「信用できるかしら?」
「分かりませんが・・アマノス様の手紙に書かれていたから・・」
ノルンに心配されるロザリーだが他に行く場所がない
「フルー村と呼ばれる村にロッカスと呼ばれる人物がいるはずです」
アマノスの手紙にはフルー村のロッカスと言う人物を頼りなさいとしか書かれていなかった
「フルー村まで歩いていくの?」
「はい」
「私の背中に乗る?」
ノルンの背中に乗り空を飛べば目的地まで楽に移動できる事はロザリーは知っているが、誰かに見つかった場合に通報されてしまえば、飛翔警備隊がやってくる可能性が高い、追放処分の私が見つかって捕まってしまえばすぐに牢に入れられてしまう
「歩いていきます」
ノルンは残念そうに羽をしまう
「この町から楽に出る事が出来るか?」
「たぶん 追放命令が出ていますのでその事を関所で話せば何とか・・」
「どうしようがない場合は俺やノルンが邪魔する奴を殺すかもしれんぞ?」
コルンが笑みを浮かべる
この二人なら本当にやりかねない、そんな危機感を持ったロザリーだったが、この世界を変える為にはしかたがないと頭の片隅に浮かんでいる事に気づき自分が残酷な人間になっていくのかと思った
「とりあえず関所までもう少しよ」
ノルンはロザリーの背中を触る
「関所がみえたな」
この町アークルには四か所の関所があり、貴族がふたつを管理しており残りの二つをアークルの人間が管理している、ロザリーたちは西側の関所に到着した、西側の関所は罪人や身分の低い者達が利用を許される唯一の関所だ
関所の門が近づいた所で門番に声を掛けられる
「何者だ?」
「聖女ロザリーです」
「付き人のノルンです」
「コルンだ」
「こんな夜に何ようだ?」
「追放処分を受け今からこの場所から出ていく所です」
「聖女ロザリー?」
「はい」
「分かった 貴族殺しのアマノスの娘だな」
アマノスが貴族を殺し処刑になった事はこの町では有名な話のようだ、この三人はアマノスが貴族を殺していない事を知っているが、町の住人はみなアマノスが貴族を殺したと信じているようだ
「そ そうです・・」
ロザリーには辛い事である、無実のアマノスが貴族殺しの汚名を背負い死んだ後までもこのように町の住人が信じているのだから
「よし 出ていけ」
「はい」
「これを持っていけ」
門番はロザリーに袋を手渡す、中には食料と水、ほんのわずかのお金が入っている、町を追放された人間がこのあたりで町の人間を襲ったり、悪さをしないようにする為に一時金として施しが与えられる
「ありがとうございます」
ロザリーは袋の中を覗き考える、自分の尊敬した人を守れず見殺しにした人間には贅沢すぎるものだと
「この場から早く消えてくれ」
「はい」
三人は教会での出来事がばれる前にこの場を立ち去る
「危なかったわ」
「良かった」
「何とか無事に関所を突破できましたね」
「フルー村まで遠いがどうする?」
「この近くにあるギルド第三村に行こうと思います」
ギルド第三村とはアークルの近くにある村で、ギルドが管理している村である、日々たくさんの情報がその村に集まるのでアマノスの事やこれからの事を考える為にまずは第三村を目指す事にした
満月が照らす道は善の道か悪の道か分からない、月の光さえ届かない闇が聖女の心にかすかにひかる
「ロザリーこれからどこに行く気だ?」
コルンがロザリーに問いかける
「アマノス様の手紙に書かれていたフルー村に行こうと思います」
「信用できるかしら?」
「分かりませんが・・アマノス様の手紙に書かれていたから・・」
ノルンに心配されるロザリーだが他に行く場所がない
「フルー村と呼ばれる村にロッカスと呼ばれる人物がいるはずです」
アマノスの手紙にはフルー村のロッカスと言う人物を頼りなさいとしか書かれていなかった
「フルー村まで歩いていくの?」
「はい」
「私の背中に乗る?」
ノルンの背中に乗り空を飛べば目的地まで楽に移動できる事はロザリーは知っているが、誰かに見つかった場合に通報されてしまえば、飛翔警備隊がやってくる可能性が高い、追放処分の私が見つかって捕まってしまえばすぐに牢に入れられてしまう
「歩いていきます」
ノルンは残念そうに羽をしまう
「この町から楽に出る事が出来るか?」
「たぶん 追放命令が出ていますのでその事を関所で話せば何とか・・」
「どうしようがない場合は俺やノルンが邪魔する奴を殺すかもしれんぞ?」
コルンが笑みを浮かべる
この二人なら本当にやりかねない、そんな危機感を持ったロザリーだったが、この世界を変える為にはしかたがないと頭の片隅に浮かんでいる事に気づき自分が残酷な人間になっていくのかと思った
「とりあえず関所までもう少しよ」
ノルンはロザリーの背中を触る
「関所がみえたな」
この町アークルには四か所の関所があり、貴族がふたつを管理しており残りの二つをアークルの人間が管理している、ロザリーたちは西側の関所に到着した、西側の関所は罪人や身分の低い者達が利用を許される唯一の関所だ
関所の門が近づいた所で門番に声を掛けられる
「何者だ?」
「聖女ロザリーです」
「付き人のノルンです」
「コルンだ」
「こんな夜に何ようだ?」
「追放処分を受け今からこの場所から出ていく所です」
「聖女ロザリー?」
「はい」
「分かった 貴族殺しのアマノスの娘だな」
アマノスが貴族を殺し処刑になった事はこの町では有名な話のようだ、この三人はアマノスが貴族を殺していない事を知っているが、町の住人はみなアマノスが貴族を殺したと信じているようだ
「そ そうです・・」
ロザリーには辛い事である、無実のアマノスが貴族殺しの汚名を背負い死んだ後までもこのように町の住人が信じているのだから
「よし 出ていけ」
「はい」
「これを持っていけ」
門番はロザリーに袋を手渡す、中には食料と水、ほんのわずかのお金が入っている、町を追放された人間がこのあたりで町の人間を襲ったり、悪さをしないようにする為に一時金として施しが与えられる
「ありがとうございます」
ロザリーは袋の中を覗き考える、自分の尊敬した人を守れず見殺しにした人間には贅沢すぎるものだと
「この場から早く消えてくれ」
「はい」
三人は教会での出来事がばれる前にこの場を立ち去る
「危なかったわ」
「良かった」
「何とか無事に関所を突破できましたね」
「フルー村まで遠いがどうする?」
「この近くにあるギルド第三村に行こうと思います」
ギルド第三村とはアークルの近くにある村で、ギルドが管理している村である、日々たくさんの情報がその村に集まるのでアマノスの事やこれからの事を考える為にまずは第三村を目指す事にした
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