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憂慮 2
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月に何度かの昼休みは、図書室で本の貸し出し返却窓口の仕事をする為、そのすぐ隣にある司書室で昼食を取る事が許されていた。
司書が常に駐在しているわけではなかったが、人柄なのか随分と綺麗に掃除されているそこで昼食を取る事は、騒々しい教室の中や部活の仲間達と一緒に食事をするよりも落ち着ける為、気に入っている。
「悠くん。今日のお弁当、悠くんが作ったの?」
更に、今日は同じ当番日となった悠がいるのだから、これ以上言う事はない。
「今日は母さんが朝早いって言ってたから、自分で作ったんだけど……、やっぱりちょっと、見栄え悪いよなぁ」
悠とは、図書委員になってからの付き合いであったのだが、どう言う訳か彼は、人の輪に入れずにいつも周囲から取り残されていたまことの姿を見つけ、それから共に仕事をこなして行く内に今ではすっかり打ち解け、彼のプライベートな事もいくらか話せるまでの仲になっていた。
まことの真向かいの席に座る悠の、いつもとは少し彩りの違う弁当をじっと眺めて湧いた疑問を何気なく問えば、彼は恥ずかしそうに答え、少しだけ焦げた玉子焼きを箸で掴み口の中へと放り込んだ。
両親が共働きで、時々こうして弁当に手が回らない時だけは自分で作っているのだと話す悠に頷きながら、彼の手にしている二つめの玉子焼きをじっと見つめていれば、
「……食べる? 味の保証はないけど」
不安げに揺れる瞳を無視して、いただきますと直接悠の箸に挟まれていたそれを口に入れれば、ほんのり甘く、僅かなほろ苦さが舌の上を転がり喉を通り過ぎて行く。
まるで、何かの大勝負でもしているかのように両手を握り締めながらまことの反応を窺っている悠に、おいしいと言葉をかければ、彼は一気に緊張を解き深い安堵の溜息を吐き出した。
「やっぱり、自分で作ったもの食べてもらうのって、緊張するよな」
……隙あらば、当然のように横からおかずを掻っ攫って行く幼馴染は別として。
悠の口から初めて聞いたその名詞に思わずまことが反応を示せば、彼はあまり公にはしていないが、同じ学年に幼馴染がいるのだと、まるで周囲に聞こえてはまずいと言わんばかりに声を潜め、そんなに公にできないような人間が幼馴染なのだろうかと、以前自分の弁当のおかずを掻っ攫って行った、あまりガラが良いとは言えない部活仲間のような男を想像してしまったのは、ここだけの話である。
一体どんな人間が悠の幼馴染なのだろうかと興味を惹かれたものの、いくら仲良くなれたとは言え、公にはしていないと前置きされたその人の事を深く聞いても良いのだろうかと悩んでいた所で、普段では考えられない来客がこの司書室に訪れた。
「悠! 今日は久しぶりにここでお昼一緒しても良い……って、あれ?」
遠慮なしに司書室のドアを開け、中に入って来たのは、知る人ぞ知るモデルの久世 伊織……、まことにとっては同じ剣道部仲間(とは言っても、彼は先日入部したばかりなのだが)で、その彼が親しげに呼んだ名は勿論、まことの目の前に座っている彼のことだろう。
ほんの一瞬、思いもしない来客に空気が固まってしまったが、すぐに廊下に響き渡る黄色い声で我に返ると、まことよりも先に席を立った悠が、入り口でドアを開けたまま固まっていた久世の腕を引いて部屋に招き入れ、すぐさま鍵をかけた。
その直後、静かであったはずの図書室は黄色い声に占拠され、間一髪でそれに巻き込まれなかった事を安堵する悠と久世を見比べていると、
「って言うか……、悠って、まことと友達だったの?」
と言う疑問が投げかけられ、逆にそれはこちらが聞きたいくらいであるとまことが告げれば、今度はドアの向こうの騒ぎに耳をそばだて様子を窺っていた悠が、久世とまことを見比べ、
「……伊織もまことも、友達だったの?」
と言う疑問を口にする。
三人共にきょとんとした顔をして同じように頭の上にクエスチョンマークを浮かべていたが、このままでは疑問は解消しないと思い立ったまことが、真っ先に久世とは同じ剣道部である事を話し、久世もそれに同調するかのように首を縦に振って見せる。
納得した悠がなるほどと声を上げたところで、まことが久世と悠との関係を訊ねれば、
「伊織が、俺の幼馴染み」
「そうなんだよ、まこと! よくぞ聞いてくれた!」
二人の答えに思わず言葉を失い瞠目、次いで悠と久世の顔を見比べれば彼らはおかしそうに顔を見合わせ、やっぱり皆それを聞くと同じような顔するんだなと笑い出し、けれどその雰囲気を見る限り、どうやら二人の関係が良好であることは窺えた。
先程、公にはしていない、と言う悠の言葉が引っかかっていたのだが、どうやらそれは久世の置かれている環境が関係しているようで、恐らく、モデルである久世と親しい事を公にすれば悠自身にも迷惑がかかってしまうかも知れない、逆に悠が久世と親しくしている事で、久世に迷惑をかけてしまうかも知れないと言う、お互いの事を思いやっての結果が、それだったのではないだろうか。
……とは言え、あくまでもこれはまことの憶測であって、どんな意図があってそうしているのかは、彼らしか与り知らぬ所ではあるのだけれど。
「あっ! 悠、今日弁当自分で作っただろ」
「こら、伊織、勝手に食うなよ」
良いじゃんちょっとくらい、と先程悠が話していた通り、当然のように彼の弁当からおかずを攫って行く久世を横目で見ながら、そうやって遠慮なく二人で寄り添える関係が微笑ましくもあり、少しだけ……、ほんの少しだけ………、
「……久世くんが悠くんと幼馴染だなんて、神様は大変な苦労を悠くんに押し付けたんだね」
僅かな棘を含んだまことの言葉に、大げさに傷ついたリアクションを見せながら泣きつく久世を慰める悠の表情は、羨ましいほどに温かく、優しかった。
****
ふと、悠の足が止まっていた事に気がついたまことがどうしたのかと見上げれば、彼の視線は一箇所をじっと見つめていて、何を見ているのだろうかとその視線の先を辿れば、見慣れた男の姿が目に飛び込んでくる。
ファッションビルの一面を飾るその屋外広告は、日の沈んだ時間帯にも関わらず、キラキラと輝いて見えた。
そう言えば、新ブランドのイメージモデルを務める事になったのだと、彼が深夜に迷惑な電話をかけて来ていた事を思い出し、思わず眉を顰めていれば、それに気がついた悠が勘違いをしてしまったのか、小さく謝罪の言葉を口にする。
「ごめん……、ちょっと、ぼーっとしてた」
「大丈夫だよ、全然」
行こう、と今度はまことが悠の手を引くように歩き出せば、彼はその後に続くように足を踏み出し、けれど、どこか名残惜しそうにあの広告塔へ再び視線を向け、そしてまた、愁いを帯びた表情を浮かべるのだ。
恐らく、悠は久世の事をまだ、完全に切り離してはいないのだと思う。
三人が偶然出会ってから僅か数日後、あまりにも唐突で一方的な決別を久世に強いられたのだから、それも仕方がないと思う一方、そんな仕打ちをされたにもかかわらず、何故未だにそうやって彼に心を置いているのかが理解出来ないと同時に、腹立たしくもある。
久世に対しても、悠に対しても。
何故、離れるのなら完全に切り離さないのか。
何故、離れるのなら中途半端なままにして置くのか。
それが、ますます彼らを苦しめていると言うのに。
「気になるの……? 久世くんのこと」
悠の顔を見ないまま久世の名を口にすれば、繋いでいた手に動揺した様子が伝わって来る。
きっと、悲しい顔をしているに違いない。
本当は、悠の傷を抉るような真似はしたくないのだが、このまま膿み続け悪化して行く傷をそのままにして置くのは、勝手である事は承知の上で、どうにも憚られてしまうのだ。
悠をこうして傍に置く事が出来たとしても、悠が常に求めているものは、自分では無い事を知っているから。
そして、本当に自分が求めているものは、あの頃の悠であることを、知っているからだ。
「悠くん……、」
繋がれていたはずの手は、いつの間にか、宙を彷徨っていた。
月に何度かの昼休みは、図書室で本の貸し出し返却窓口の仕事をする為、そのすぐ隣にある司書室で昼食を取る事が許されていた。
司書が常に駐在しているわけではなかったが、人柄なのか随分と綺麗に掃除されているそこで昼食を取る事は、騒々しい教室の中や部活の仲間達と一緒に食事をするよりも落ち着ける為、気に入っている。
「悠くん。今日のお弁当、悠くんが作ったの?」
更に、今日は同じ当番日となった悠がいるのだから、これ以上言う事はない。
「今日は母さんが朝早いって言ってたから、自分で作ったんだけど……、やっぱりちょっと、見栄え悪いよなぁ」
悠とは、図書委員になってからの付き合いであったのだが、どう言う訳か彼は、人の輪に入れずにいつも周囲から取り残されていたまことの姿を見つけ、それから共に仕事をこなして行く内に今ではすっかり打ち解け、彼のプライベートな事もいくらか話せるまでの仲になっていた。
まことの真向かいの席に座る悠の、いつもとは少し彩りの違う弁当をじっと眺めて湧いた疑問を何気なく問えば、彼は恥ずかしそうに答え、少しだけ焦げた玉子焼きを箸で掴み口の中へと放り込んだ。
両親が共働きで、時々こうして弁当に手が回らない時だけは自分で作っているのだと話す悠に頷きながら、彼の手にしている二つめの玉子焼きをじっと見つめていれば、
「……食べる? 味の保証はないけど」
不安げに揺れる瞳を無視して、いただきますと直接悠の箸に挟まれていたそれを口に入れれば、ほんのり甘く、僅かなほろ苦さが舌の上を転がり喉を通り過ぎて行く。
まるで、何かの大勝負でもしているかのように両手を握り締めながらまことの反応を窺っている悠に、おいしいと言葉をかければ、彼は一気に緊張を解き深い安堵の溜息を吐き出した。
「やっぱり、自分で作ったもの食べてもらうのって、緊張するよな」
……隙あらば、当然のように横からおかずを掻っ攫って行く幼馴染は別として。
悠の口から初めて聞いたその名詞に思わずまことが反応を示せば、彼はあまり公にはしていないが、同じ学年に幼馴染がいるのだと、まるで周囲に聞こえてはまずいと言わんばかりに声を潜め、そんなに公にできないような人間が幼馴染なのだろうかと、以前自分の弁当のおかずを掻っ攫って行った、あまりガラが良いとは言えない部活仲間のような男を想像してしまったのは、ここだけの話である。
一体どんな人間が悠の幼馴染なのだろうかと興味を惹かれたものの、いくら仲良くなれたとは言え、公にはしていないと前置きされたその人の事を深く聞いても良いのだろうかと悩んでいた所で、普段では考えられない来客がこの司書室に訪れた。
「悠! 今日は久しぶりにここでお昼一緒しても良い……って、あれ?」
遠慮なしに司書室のドアを開け、中に入って来たのは、知る人ぞ知るモデルの久世 伊織……、まことにとっては同じ剣道部仲間(とは言っても、彼は先日入部したばかりなのだが)で、その彼が親しげに呼んだ名は勿論、まことの目の前に座っている彼のことだろう。
ほんの一瞬、思いもしない来客に空気が固まってしまったが、すぐに廊下に響き渡る黄色い声で我に返ると、まことよりも先に席を立った悠が、入り口でドアを開けたまま固まっていた久世の腕を引いて部屋に招き入れ、すぐさま鍵をかけた。
その直後、静かであったはずの図書室は黄色い声に占拠され、間一髪でそれに巻き込まれなかった事を安堵する悠と久世を見比べていると、
「って言うか……、悠って、まことと友達だったの?」
と言う疑問が投げかけられ、逆にそれはこちらが聞きたいくらいであるとまことが告げれば、今度はドアの向こうの騒ぎに耳をそばだて様子を窺っていた悠が、久世とまことを見比べ、
「……伊織もまことも、友達だったの?」
と言う疑問を口にする。
三人共にきょとんとした顔をして同じように頭の上にクエスチョンマークを浮かべていたが、このままでは疑問は解消しないと思い立ったまことが、真っ先に久世とは同じ剣道部である事を話し、久世もそれに同調するかのように首を縦に振って見せる。
納得した悠がなるほどと声を上げたところで、まことが久世と悠との関係を訊ねれば、
「伊織が、俺の幼馴染み」
「そうなんだよ、まこと! よくぞ聞いてくれた!」
二人の答えに思わず言葉を失い瞠目、次いで悠と久世の顔を見比べれば彼らはおかしそうに顔を見合わせ、やっぱり皆それを聞くと同じような顔するんだなと笑い出し、けれどその雰囲気を見る限り、どうやら二人の関係が良好であることは窺えた。
先程、公にはしていない、と言う悠の言葉が引っかかっていたのだが、どうやらそれは久世の置かれている環境が関係しているようで、恐らく、モデルである久世と親しい事を公にすれば悠自身にも迷惑がかかってしまうかも知れない、逆に悠が久世と親しくしている事で、久世に迷惑をかけてしまうかも知れないと言う、お互いの事を思いやっての結果が、それだったのではないだろうか。
……とは言え、あくまでもこれはまことの憶測であって、どんな意図があってそうしているのかは、彼らしか与り知らぬ所ではあるのだけれど。
「あっ! 悠、今日弁当自分で作っただろ」
「こら、伊織、勝手に食うなよ」
良いじゃんちょっとくらい、と先程悠が話していた通り、当然のように彼の弁当からおかずを攫って行く久世を横目で見ながら、そうやって遠慮なく二人で寄り添える関係が微笑ましくもあり、少しだけ……、ほんの少しだけ………、
「……久世くんが悠くんと幼馴染だなんて、神様は大変な苦労を悠くんに押し付けたんだね」
僅かな棘を含んだまことの言葉に、大げさに傷ついたリアクションを見せながら泣きつく久世を慰める悠の表情は、羨ましいほどに温かく、優しかった。
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ふと、悠の足が止まっていた事に気がついたまことがどうしたのかと見上げれば、彼の視線は一箇所をじっと見つめていて、何を見ているのだろうかとその視線の先を辿れば、見慣れた男の姿が目に飛び込んでくる。
ファッションビルの一面を飾るその屋外広告は、日の沈んだ時間帯にも関わらず、キラキラと輝いて見えた。
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「大丈夫だよ、全然」
行こう、と今度はまことが悠の手を引くように歩き出せば、彼はその後に続くように足を踏み出し、けれど、どこか名残惜しそうにあの広告塔へ再び視線を向け、そしてまた、愁いを帯びた表情を浮かべるのだ。
恐らく、悠は久世の事をまだ、完全に切り離してはいないのだと思う。
三人が偶然出会ってから僅か数日後、あまりにも唐突で一方的な決別を久世に強いられたのだから、それも仕方がないと思う一方、そんな仕打ちをされたにもかかわらず、何故未だにそうやって彼に心を置いているのかが理解出来ないと同時に、腹立たしくもある。
久世に対しても、悠に対しても。
何故、離れるのなら完全に切り離さないのか。
何故、離れるのなら中途半端なままにして置くのか。
それが、ますます彼らを苦しめていると言うのに。
「気になるの……? 久世くんのこと」
悠の顔を見ないまま久世の名を口にすれば、繋いでいた手に動揺した様子が伝わって来る。
きっと、悲しい顔をしているに違いない。
本当は、悠の傷を抉るような真似はしたくないのだが、このまま膿み続け悪化して行く傷をそのままにして置くのは、勝手である事は承知の上で、どうにも憚られてしまうのだ。
悠をこうして傍に置く事が出来たとしても、悠が常に求めているものは、自分では無い事を知っているから。
そして、本当に自分が求めているものは、あの頃の悠であることを、知っているからだ。
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