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2.お前が待っているのは俺じゃないから
【挿話】再会①
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それは葬送の行列。
多くの付き添いの者たちが涙を流し棺の乗った台車を馬に引かせていた。
その棺の中の遺体からはまだ血が流れているのか棺からも血が滴っていた。
その行列を見てサンブルド王国従魔軍団長グレンと魔導士団長クリミドスが眺めていた。
「グレン、あれはSTD13とかいう奴等の親族もしくは関係者だった者達の葬列なのか?
奴等にもSTD13とかの全滅が伝えられたのだな。」
「その通りでございます。
STD13、つまり元賢者の親族だ。
ただし奴らのほとんどの近親者は蟲が始末している。
だから遠縁や知り合いばかりだ。
しかし酷い匂いだな。
生々しい血の匂いがここまで匂って来る」
「おいおいグレン、お前、奴らが失敗したからって本当に処刑しちまったのか?
まだ人質に出来たんじゃないのか?」
「そんなことはしない。
案外奴らの方が残酷なんじゃないのか?
人質同士で剣や槍で突き合って死んだそうだ。
それもな死んだ後に『特別な葬送』のために薬を使ったようで、みんな血が止まらなかったようだ。
あれを見ろ、棺から生々しい血がまだ垂れているよ・・・
気持ち悪い奴らだ。
おい、本当だぞ、本当に勝手に自害したんだぞ。
俺だって狙っていたんだ、あの賢者の何とかいう奴の後継者だとかいうアルシェとかいう女をな。
本当に良い女だったんだ、もっと早く手を付けておけば良かった」
「薬を使ったのか、新鮮な血の匂いをさせないといけないからか?
あれが『魔獣葬』なんだな、魔獣で遺体を始末するとは驚きだな。
聞くところによると魔獣が谷底に居るというシャカク谷に落とすそうだぜ。
グレン、お前も気を付けな、魔獣に食われると、魔石に魂が移るんだってよ。
それで酷い目に合わせた者達に仇打ちするんだってよ。
お前も気を付けろよ」
「そんなものは迷信だ
馬鹿な奴らだ、死んだら終わりだ。
何が復習だ、仇だ。
死んだら何も残りはしないさ」
二人は葬列が谷方向に向かい消えていくまで眺めていた。
やがて葬列はシャカク谷の真上に着いた。
そして谷底に向かって何の儀式的なことも無く棺を次々と落として行った。
その後静かに葬列は戻って行く。
誰も谷底を覗き見ることも無く、祈りの時間もない。
それは静かな、本当にあっさりとした葬列の幕引きであった。
◆ ◆
シャカク谷・・・
そこのは抵抗軍クラバスの秘密の隠れ拠点が有る場所。
地底にある隠れ拠点にはヤグが居た。
「来るぞ、網の準備は良いですか」
「はい、ヤグ様。
谷に落とすことはありません」
大きな音と共に大量の棺が落ちてくる。
その棺はこの少し上にある洞穴からの魔法により速度を落とし下の網に引っ掛かり入り口付近へ集まって行った。
棺は直ぐに拠点の入り口のより取り入れられてふたが開けられた。
棺の中からは家畜の臓物にまみれてはいるが、人が出てくる
「さあ、窮屈だったでしょう。
お風呂も準備できておりますので体をきれいにしてください」
その様子を心配そうに見るヤグ。
助け出された中の一人アルシェはヤグを見つけると傍に向かった。
「ありがとうございますヤグ様、いえロレッタ様。
少し前にSTD13全滅の報を受けました。
私達が人質であるためにクラレス賢者様も犠牲になられたのですね。
私たちが人質になっているばかりに・・・
とても私達に生き残る資格などないのではないかと思っていました。」
「私は貴方達のことをSTD13の皆に頼まれたのです。
あなた方が助かることを望んだのはSTD13。
あなたが生きることを望んだのはクラレスであると思ってください。
命を粗末にしないでください。
さあ、心配しないで体をきれいにして来てください。
これからの話もしなくてはいけません。
あなたは新しい賢者となるべき人です」
しばらくして全員の救出が終わり皆は体もきれいにして少し落ち着いていた。
「アルシェ様!!」
アルシェを呼ぶ声が聞こえた。
声のする方向に目を向けると若い女戦士が立っていた。
「こんにちわ、貴方は誰?」
「私はクリティカ、私は愚かにもクラレス賢者様に剣を向けたものです。
あの時は父が蟲に取り憑かれていました。
愚かです、まだ父に意識があると思い込んで・・・
クラレス賢者様に剣を向けてしまいました。」
「それは仕方のないこと。
なにもあなたがそれを思い悩むことではありません。
あなたは親を守ろうとした。
人として間違ったことはしていません」
「でも、あの時父は・・・
蟲に騙された私は愚かだった。
私も何度かの蟲との戦いで思い知った。
今なら分かるのです。
クラレス様が貫こうとした本当の正義の意味と心の中で剣や魔法を向けることを詫びている気持ち、そしてその心の強さ・・・
だから、ずっとクラレス賢者に謝りたかった。
でも、もう・・・」
少女は涙を流しながら言葉に詰まった。
その少女を両手で抱きかかえるアルシェ。
「泣く必要はありません。
クラレス様は分かっておられます。
大丈夫です」
だが拠点内に警報が鳴り始めた。
「こちらに向かう敵影を確認。
まだ我々が目的がかどうかは分かりませんが真っすぐにこちらに向かっております。
非戦闘員はシェルター区域に集まってください」
「アルシェ様、シェルター区画へ案内いたします」
「いえ、私はヤグ様・・・ロレッタ様の所へ行きます。
それが賢者としての役割だと思います」
「では私もお供させてください。
賢者様を命を掛けてお守りするのが私の使命です」
「ありがとう、でも命はかけなくても良いわ
命は大事にするものよ。
そんなに簡単に捨ててはいけないわ
クラレス様のお気持ちもそうだと思いますよ」
二人はヤグ(ロレッタ)の所へ向かった。
ロレッタは少し焦っていた。
「今回の葬送も慎重に進めた、そして蟲に憑かれた者は確認できなかった。
なぜここが分かったのだろう?」
索敵担当者の言葉は響く・・・
「敵は五基のダバハと思われ、地下に潜りこちらに向かって真っすぐに進んでいます」
「ザガール兵?、明らかにこちらに直線的に近づいている・・・
全員非常態勢を取って下さい。
非戦闘員はシェルターではなく少しでも遠くに避難するように言ってください」
多くの付き添いの者たちが涙を流し棺の乗った台車を馬に引かせていた。
その棺の中の遺体からはまだ血が流れているのか棺からも血が滴っていた。
その行列を見てサンブルド王国従魔軍団長グレンと魔導士団長クリミドスが眺めていた。
「グレン、あれはSTD13とかいう奴等の親族もしくは関係者だった者達の葬列なのか?
奴等にもSTD13とかの全滅が伝えられたのだな。」
「その通りでございます。
STD13、つまり元賢者の親族だ。
ただし奴らのほとんどの近親者は蟲が始末している。
だから遠縁や知り合いばかりだ。
しかし酷い匂いだな。
生々しい血の匂いがここまで匂って来る」
「おいおいグレン、お前、奴らが失敗したからって本当に処刑しちまったのか?
まだ人質に出来たんじゃないのか?」
「そんなことはしない。
案外奴らの方が残酷なんじゃないのか?
人質同士で剣や槍で突き合って死んだそうだ。
それもな死んだ後に『特別な葬送』のために薬を使ったようで、みんな血が止まらなかったようだ。
あれを見ろ、棺から生々しい血がまだ垂れているよ・・・
気持ち悪い奴らだ。
おい、本当だぞ、本当に勝手に自害したんだぞ。
俺だって狙っていたんだ、あの賢者の何とかいう奴の後継者だとかいうアルシェとかいう女をな。
本当に良い女だったんだ、もっと早く手を付けておけば良かった」
「薬を使ったのか、新鮮な血の匂いをさせないといけないからか?
あれが『魔獣葬』なんだな、魔獣で遺体を始末するとは驚きだな。
聞くところによると魔獣が谷底に居るというシャカク谷に落とすそうだぜ。
グレン、お前も気を付けな、魔獣に食われると、魔石に魂が移るんだってよ。
それで酷い目に合わせた者達に仇打ちするんだってよ。
お前も気を付けろよ」
「そんなものは迷信だ
馬鹿な奴らだ、死んだら終わりだ。
何が復習だ、仇だ。
死んだら何も残りはしないさ」
二人は葬列が谷方向に向かい消えていくまで眺めていた。
やがて葬列はシャカク谷の真上に着いた。
そして谷底に向かって何の儀式的なことも無く棺を次々と落として行った。
その後静かに葬列は戻って行く。
誰も谷底を覗き見ることも無く、祈りの時間もない。
それは静かな、本当にあっさりとした葬列の幕引きであった。
◆ ◆
シャカク谷・・・
そこのは抵抗軍クラバスの秘密の隠れ拠点が有る場所。
地底にある隠れ拠点にはヤグが居た。
「来るぞ、網の準備は良いですか」
「はい、ヤグ様。
谷に落とすことはありません」
大きな音と共に大量の棺が落ちてくる。
その棺はこの少し上にある洞穴からの魔法により速度を落とし下の網に引っ掛かり入り口付近へ集まって行った。
棺は直ぐに拠点の入り口のより取り入れられてふたが開けられた。
棺の中からは家畜の臓物にまみれてはいるが、人が出てくる
「さあ、窮屈だったでしょう。
お風呂も準備できておりますので体をきれいにしてください」
その様子を心配そうに見るヤグ。
助け出された中の一人アルシェはヤグを見つけると傍に向かった。
「ありがとうございますヤグ様、いえロレッタ様。
少し前にSTD13全滅の報を受けました。
私達が人質であるためにクラレス賢者様も犠牲になられたのですね。
私たちが人質になっているばかりに・・・
とても私達に生き残る資格などないのではないかと思っていました。」
「私は貴方達のことをSTD13の皆に頼まれたのです。
あなた方が助かることを望んだのはSTD13。
あなたが生きることを望んだのはクラレスであると思ってください。
命を粗末にしないでください。
さあ、心配しないで体をきれいにして来てください。
これからの話もしなくてはいけません。
あなたは新しい賢者となるべき人です」
しばらくして全員の救出が終わり皆は体もきれいにして少し落ち着いていた。
「アルシェ様!!」
アルシェを呼ぶ声が聞こえた。
声のする方向に目を向けると若い女戦士が立っていた。
「こんにちわ、貴方は誰?」
「私はクリティカ、私は愚かにもクラレス賢者様に剣を向けたものです。
あの時は父が蟲に取り憑かれていました。
愚かです、まだ父に意識があると思い込んで・・・
クラレス賢者様に剣を向けてしまいました。」
「それは仕方のないこと。
なにもあなたがそれを思い悩むことではありません。
あなたは親を守ろうとした。
人として間違ったことはしていません」
「でも、あの時父は・・・
蟲に騙された私は愚かだった。
私も何度かの蟲との戦いで思い知った。
今なら分かるのです。
クラレス様が貫こうとした本当の正義の意味と心の中で剣や魔法を向けることを詫びている気持ち、そしてその心の強さ・・・
だから、ずっとクラレス賢者に謝りたかった。
でも、もう・・・」
少女は涙を流しながら言葉に詰まった。
その少女を両手で抱きかかえるアルシェ。
「泣く必要はありません。
クラレス様は分かっておられます。
大丈夫です」
だが拠点内に警報が鳴り始めた。
「こちらに向かう敵影を確認。
まだ我々が目的がかどうかは分かりませんが真っすぐにこちらに向かっております。
非戦闘員はシェルター区域に集まってください」
「アルシェ様、シェルター区画へ案内いたします」
「いえ、私はヤグ様・・・ロレッタ様の所へ行きます。
それが賢者としての役割だと思います」
「では私もお供させてください。
賢者様を命を掛けてお守りするのが私の使命です」
「ありがとう、でも命はかけなくても良いわ
命は大事にするものよ。
そんなに簡単に捨ててはいけないわ
クラレス様のお気持ちもそうだと思いますよ」
二人はヤグ(ロレッタ)の所へ向かった。
ロレッタは少し焦っていた。
「今回の葬送も慎重に進めた、そして蟲に憑かれた者は確認できなかった。
なぜここが分かったのだろう?」
索敵担当者の言葉は響く・・・
「敵は五基のダバハと思われ、地下に潜りこちらに向かって真っすぐに進んでいます」
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