5 / 63
1.もらってくれたら、命を捧げます
素魔法(スマホウ)とエロ動画
しおりを挟む
この広い砂漠に美女とたった二人で生活している。
俺は今『リア充』そして幸せだった。
なお今、俺は食材を収集するため狩りの最中である。
最初にやっていたように砂漠の砂を熱して、苦し紛れに現れる小動物を狩っている。
食材集めも、ここ数日やっているので慣れてきた。
そして術式のマクロ化も増えてきたので色々と簡単に出来るようになってきたのだ。
実はラミアも狩りをやっているので、今は二人は別々の行動をしている。
そしてラミアには少し後ろめたいことを色々と試している。
最近作ったマクロ化魔法で弱電のセンサー魔法の構築中だ。
これで砂の中でも獲物がどこに居るか分かる……というのは建前論。
本当の目的は……スマホの充電だ。
スマホの充電をするために弱電の直流を作り出すのだ。
余り急激にやって電池を破裂させると修繕のしようがないので慎重にやっているのだ。
ただネットも使えない世界でなぜスマホかというと……
『エロ動画』を見るためだ。
今俺にはラミアが居るじゃないか、そう今の俺は『リア充』だろう、
なのに「何がエロ動画だ、バチが当たる」と言われそうだが、実は切実な問題がある。
ラミアは食事の報酬と言うことで毎朝密着しキスをしてくれる。
彼女の美しい顔、柔らかいメリハリの効いた体、そして吸い込まれそうな色香。
そうだ、彼女は全ての点で悩ましくキスだけだというのに俺の愚息は先走ってしまい、翌朝は夢精している。
童貞のサガなのだろう、こればかりはどうしようもない。
問題なのは最終目的が童貞を貰ってもらう訳だが。
今の状態で事に及んだとしても、俺は一瞬の内に打ち上げ花火で玉砕するだろう。
もちろん今の俺のテクではラミアにも喜びを与えることは不可能だろう。
だが、少しでも、いや、少しで良いんだラミアにも喜びを与えてあげたいんだ。
そのための研究用としてエロ動画を見ようとしていた。
◆ ◆
サンブルド王国、この国の重要人物が王城のテーブルに着き話をしていた。
一人は王であるサンブルド・四世、もう一人は魔導士団長クリミドス、サンブルド世界史監視院のメンバであるクルナンとサフィアであった。
現在王国内での内乱が発生してるためそれの対策を話し合っていた。
魔導士団長クリミドスが腕を組んで目を瞑り難しい顔をしている王へ、話題を変えようと話掛けた。
「王よ、リサンダ王国にてヒーローの召喚が行われたそうですがフレイム召喚は成功したようですが、アクア召喚には失敗したようです」
王はニヤリとして目を開けると答える。
「やはりな、図り事で手に入れた召喚石ではまともな召喚は出来るまい、たとえアクアのヒーローをリサンダ王国が手に入れようと今更何も変わらぬがな」
思惑通り王が話に乗って来たので話を続けるクリミドス。
「全く嬉しそうに召喚石を奪って行きましたからな、本当にバカ者どもですな」
「奴らもセグリエ王国で所有していたアクアの召喚石を手に入れた時は我々を出し抜いたと思い喜んだだろうな、我々の意図するところも知らずにな。最初から我々の狙いはセグリエ王国に保管されている霊宝石であることも知らずにバカ者どもだ。それでそのありかは分かったのか?」
「占領致しました元セグリエ王国の領地で、セグリエ王家の者を確認しております、その者が持っている所まで突き止めております」
「それでその者は捉える手はずになっておるのだろうな」
「もちろんでございます、元セグリエ王族と言うことで内乱の首謀者とも思われますからな。少々面倒ごとなので、策を弄しております」
「策とな……」
「元セグリエ王国の近衛達をセグリエ王国残党である反乱軍の鎮圧にまわしております。奴らの家族親戚を人質を取っておりますのでこちらの言うことをよく聞いております。馬鹿な元セグリエ王国の者達は同じ国民同士で殺し合いをして、双方とも数を減らし、やがて鎮圧されるでしょう。そして目的の王族もこちらに連れて来ることが出来ますでしょう。」
「元は同じ王国の者同士で戦わせるとは残酷じゃな」
「何を戯言を申しますか、最早我がサンブルド王国近衛になって者たちです、我が王と王国のために働くのは当たり前ではありませぬか」
「早く霊宝石をこの手に入れて、我が望みを果たしたいものじゃ」
◆ ◆
このスマホが見事蘇りエロ動画が見れるのか?
このスマホでこっそり見るためにDLされたタイトルが数本入っている。
ネットがなくてもスマホが充電できればオフラインでも見れるはずだ。
ここ数日でなんとか電池マークが現れたのだ、だから充電する要領は分かって来た。
でもフル充電には六時間くらい掛かるようだ。
ということで今日の夜には充電は完了し明日には見れそうだ。
問題はどこで見るかだが、やはり一人になれる、明日の狩りに行っている間かな。
充電の具合を確かめるため、今少し起動した。
目的の動画はあった、そして試しに再生してみると刺激的な動画が再生された。
『男女がキスをして舌を絡め合っている』
それに見入っていると電池が無くなり直ぐに消えてしまった。
だが、明日にはフル充電だ、そうだ明日の再生は期待できそうだ。
安心して今日の獲物を纏めて袋に詰め持って帰る。
ちなみに、野営場所は俺を追ってくるかもしれない奴らに見つけられないように毎日少しずつ移動している。
二人が取った獲物は俺の魔法で氷漬けにしてラミアの保管魔法で作った保管庫に保管している。
そうすることで長期保管が出来るのだ。
「ラミア、今日はこれだけだよ」
今日の獲物を彼女に見せた。
ラミアは感心したような顔をして獲物を見ていた。
「いつもながら凄いわねジェイ、どうやってそんなに狩るの?根こそぎって感じよ?」
確かにレンズで熱する範囲が大きいので一帯の生き物全てに近いのだろう。
うん、取りすぎはいけないと思ったので明日から少し控えよう。
「動物は良いんだけど野菜(植物)が有れば良いんだけどな」
そうだ、タンパク質は良いが炭水化物や食物繊維を取るには植物の方が良いだろう。
ラミアは何かを思いついたように保管魔法を使い保管してあるものから干した植物を出してきた。
その干からびた植物を差し出す。
「こんなものでも良いの?」
漢方薬のように乾燥した植物が束になっていた。
種類もいくつかあるようだ。
「何の野菜かな、いつも食べているの?」
「薬に使うのよ、癒しの魔法が効かないことがあると使うのよ。昔、薬師とか言う人に教えてもらったの」
薬草でもハーブとして使えるかもしれなかった。
そこで少しだけ齧って見て、味を見ながら使えるかどうか判断してみた。
薬草という限りは量を間違いなければ体に悪いものは少ないだろう。
数種類が料理に使えそうだった。
「これどこに生えているのかな、直ぐに手に入る?」
「砂漠の端に行けば手に入るわ、ここからだと3か月くらいかかるけど?」
「3か月は長いな、それと砂漠の端には人が居るんだろう、会いたくないな」
「あ、でも、クレカソンの花ならその辺りあるわよ、私は食べたことないけど?」
「クレカソンの花?」
「砂漠だけど雨が降ることが数十年に一回あるのよ、その時この辺りはクレカソンの花が咲き誇るの」
前の世界で聞いたことがある、種子が雨が降るまでジッと耐えているんだ。
そして雨が降ると一斉に目を出し花を咲かせる、そしてまた種子を作る。
後で砂漠の中を探してみよう、もし種子を見つけられれば新鮮な野菜が手に入るかもしれない。
「そういう植物が、ここにもあるんだ」
ラミアは懐かしい話をするかのような顔になって。
「そうね、ここも昔は砂漠じゃなかったのよ、森だったのよ」
「そうなんだ、昔のことかな、どのくらい前?」
「忘れるくらい前かな?そんな前の話はジェイが興醒めするからしない方がいいわね」
「でも知りたいんだ、ラミアのこと」
「ダメよ、その話はダメ、ジェイと同じ時代を生きていることだけが今は大事なの」
そう言うと俺の口に彼女の口で塞ぐように重ねてきた。
さっき見た、だから少しだけ知っている。
だから少しだけと思い舌を少し彼女の口に差し込んだ。
彼女は、お返しとばかりに彼女の舌を俺の舌に絡めてきた。
暖かく濡れた舌それは力を抜けば柔らかく、細めれば固い。
彼女の舌が俺の舌に絡みつき俺の舌は彼女の舌に弄ばれた。
やはり俺の稚拙なテクでは全く彼女には敵わない。
早く充電が完了しないだろうか……
今日の夕飯に薬だという植物を少量入れると料理は面白い味になった。
不思議と感動する味だった。
ラミアも満足そうだった。
「色々な味が複雑に絡み合うとこんなにも料理をおいしいものと感じるのね。今まで考えたことも無かったわ、ほんとに不思議だわ」
夕食を終え、一休みしていた。
ラミアは傍で一緒に居た、こんなに幸せで良いのだろうか?
ブ~ッブ~ッ、いきなりスマホのバイブが震え始めた。
充電の術式もマクロ化出来ていた、よって並列実行されていたのだ。
意識しなくても並列実行されるので充電を続けており充電が終わったお知らせだった。
ラミアが不思議がって震えて音が出るものを見ていた。
「これ、なぁに?、なんでぶるぶるするの?、何か入っているの?」
充電した目的が目的だけに、少々後ろめたいが説明をする。
「スマホと言って便利なものだよ」
ラミアも始めて見るものに興味津々だった。
「素魔法?、ジェイの世界の魔道具?、どんな魔法が発現するの?」
「色んな魔法が……」
言葉が詰まる、エロ動画見れますとは言い難いな。
「あっ、俺たちの世界の歌が聞けるんだよ」
ラミアは嬉しそうな顔になって「聞きたいわ」とねだって来た。
何とも可愛いその顔に負けた……エロ動画の負けだ。
早速ミュージック再生をする。
「知らない音階、そして知らない楽器の音が沢山する、これがジェイの世界の音楽」
ラミアは小さな機械から流れる音楽と歌に驚きながらもそれが気に入ったようだった。
何度も何度も聞いていた。
そしてその内、真似をして俺の世界の歌い出した。
この間の子守唄もそうだが本当に彼女は歌が上手い。
それはまるで、砂漠の中で俺のためだけに歌ってくれているようだった。
ラミアのお陰で俺は本当に幸せだった。
俺は今『リア充』そして幸せだった。
なお今、俺は食材を収集するため狩りの最中である。
最初にやっていたように砂漠の砂を熱して、苦し紛れに現れる小動物を狩っている。
食材集めも、ここ数日やっているので慣れてきた。
そして術式のマクロ化も増えてきたので色々と簡単に出来るようになってきたのだ。
実はラミアも狩りをやっているので、今は二人は別々の行動をしている。
そしてラミアには少し後ろめたいことを色々と試している。
最近作ったマクロ化魔法で弱電のセンサー魔法の構築中だ。
これで砂の中でも獲物がどこに居るか分かる……というのは建前論。
本当の目的は……スマホの充電だ。
スマホの充電をするために弱電の直流を作り出すのだ。
余り急激にやって電池を破裂させると修繕のしようがないので慎重にやっているのだ。
ただネットも使えない世界でなぜスマホかというと……
『エロ動画』を見るためだ。
今俺にはラミアが居るじゃないか、そう今の俺は『リア充』だろう、
なのに「何がエロ動画だ、バチが当たる」と言われそうだが、実は切実な問題がある。
ラミアは食事の報酬と言うことで毎朝密着しキスをしてくれる。
彼女の美しい顔、柔らかいメリハリの効いた体、そして吸い込まれそうな色香。
そうだ、彼女は全ての点で悩ましくキスだけだというのに俺の愚息は先走ってしまい、翌朝は夢精している。
童貞のサガなのだろう、こればかりはどうしようもない。
問題なのは最終目的が童貞を貰ってもらう訳だが。
今の状態で事に及んだとしても、俺は一瞬の内に打ち上げ花火で玉砕するだろう。
もちろん今の俺のテクではラミアにも喜びを与えることは不可能だろう。
だが、少しでも、いや、少しで良いんだラミアにも喜びを与えてあげたいんだ。
そのための研究用としてエロ動画を見ようとしていた。
◆ ◆
サンブルド王国、この国の重要人物が王城のテーブルに着き話をしていた。
一人は王であるサンブルド・四世、もう一人は魔導士団長クリミドス、サンブルド世界史監視院のメンバであるクルナンとサフィアであった。
現在王国内での内乱が発生してるためそれの対策を話し合っていた。
魔導士団長クリミドスが腕を組んで目を瞑り難しい顔をしている王へ、話題を変えようと話掛けた。
「王よ、リサンダ王国にてヒーローの召喚が行われたそうですがフレイム召喚は成功したようですが、アクア召喚には失敗したようです」
王はニヤリとして目を開けると答える。
「やはりな、図り事で手に入れた召喚石ではまともな召喚は出来るまい、たとえアクアのヒーローをリサンダ王国が手に入れようと今更何も変わらぬがな」
思惑通り王が話に乗って来たので話を続けるクリミドス。
「全く嬉しそうに召喚石を奪って行きましたからな、本当にバカ者どもですな」
「奴らもセグリエ王国で所有していたアクアの召喚石を手に入れた時は我々を出し抜いたと思い喜んだだろうな、我々の意図するところも知らずにな。最初から我々の狙いはセグリエ王国に保管されている霊宝石であることも知らずにバカ者どもだ。それでそのありかは分かったのか?」
「占領致しました元セグリエ王国の領地で、セグリエ王家の者を確認しております、その者が持っている所まで突き止めております」
「それでその者は捉える手はずになっておるのだろうな」
「もちろんでございます、元セグリエ王族と言うことで内乱の首謀者とも思われますからな。少々面倒ごとなので、策を弄しております」
「策とな……」
「元セグリエ王国の近衛達をセグリエ王国残党である反乱軍の鎮圧にまわしております。奴らの家族親戚を人質を取っておりますのでこちらの言うことをよく聞いております。馬鹿な元セグリエ王国の者達は同じ国民同士で殺し合いをして、双方とも数を減らし、やがて鎮圧されるでしょう。そして目的の王族もこちらに連れて来ることが出来ますでしょう。」
「元は同じ王国の者同士で戦わせるとは残酷じゃな」
「何を戯言を申しますか、最早我がサンブルド王国近衛になって者たちです、我が王と王国のために働くのは当たり前ではありませぬか」
「早く霊宝石をこの手に入れて、我が望みを果たしたいものじゃ」
◆ ◆
このスマホが見事蘇りエロ動画が見れるのか?
このスマホでこっそり見るためにDLされたタイトルが数本入っている。
ネットがなくてもスマホが充電できればオフラインでも見れるはずだ。
ここ数日でなんとか電池マークが現れたのだ、だから充電する要領は分かって来た。
でもフル充電には六時間くらい掛かるようだ。
ということで今日の夜には充電は完了し明日には見れそうだ。
問題はどこで見るかだが、やはり一人になれる、明日の狩りに行っている間かな。
充電の具合を確かめるため、今少し起動した。
目的の動画はあった、そして試しに再生してみると刺激的な動画が再生された。
『男女がキスをして舌を絡め合っている』
それに見入っていると電池が無くなり直ぐに消えてしまった。
だが、明日にはフル充電だ、そうだ明日の再生は期待できそうだ。
安心して今日の獲物を纏めて袋に詰め持って帰る。
ちなみに、野営場所は俺を追ってくるかもしれない奴らに見つけられないように毎日少しずつ移動している。
二人が取った獲物は俺の魔法で氷漬けにしてラミアの保管魔法で作った保管庫に保管している。
そうすることで長期保管が出来るのだ。
「ラミア、今日はこれだけだよ」
今日の獲物を彼女に見せた。
ラミアは感心したような顔をして獲物を見ていた。
「いつもながら凄いわねジェイ、どうやってそんなに狩るの?根こそぎって感じよ?」
確かにレンズで熱する範囲が大きいので一帯の生き物全てに近いのだろう。
うん、取りすぎはいけないと思ったので明日から少し控えよう。
「動物は良いんだけど野菜(植物)が有れば良いんだけどな」
そうだ、タンパク質は良いが炭水化物や食物繊維を取るには植物の方が良いだろう。
ラミアは何かを思いついたように保管魔法を使い保管してあるものから干した植物を出してきた。
その干からびた植物を差し出す。
「こんなものでも良いの?」
漢方薬のように乾燥した植物が束になっていた。
種類もいくつかあるようだ。
「何の野菜かな、いつも食べているの?」
「薬に使うのよ、癒しの魔法が効かないことがあると使うのよ。昔、薬師とか言う人に教えてもらったの」
薬草でもハーブとして使えるかもしれなかった。
そこで少しだけ齧って見て、味を見ながら使えるかどうか判断してみた。
薬草という限りは量を間違いなければ体に悪いものは少ないだろう。
数種類が料理に使えそうだった。
「これどこに生えているのかな、直ぐに手に入る?」
「砂漠の端に行けば手に入るわ、ここからだと3か月くらいかかるけど?」
「3か月は長いな、それと砂漠の端には人が居るんだろう、会いたくないな」
「あ、でも、クレカソンの花ならその辺りあるわよ、私は食べたことないけど?」
「クレカソンの花?」
「砂漠だけど雨が降ることが数十年に一回あるのよ、その時この辺りはクレカソンの花が咲き誇るの」
前の世界で聞いたことがある、種子が雨が降るまでジッと耐えているんだ。
そして雨が降ると一斉に目を出し花を咲かせる、そしてまた種子を作る。
後で砂漠の中を探してみよう、もし種子を見つけられれば新鮮な野菜が手に入るかもしれない。
「そういう植物が、ここにもあるんだ」
ラミアは懐かしい話をするかのような顔になって。
「そうね、ここも昔は砂漠じゃなかったのよ、森だったのよ」
「そうなんだ、昔のことかな、どのくらい前?」
「忘れるくらい前かな?そんな前の話はジェイが興醒めするからしない方がいいわね」
「でも知りたいんだ、ラミアのこと」
「ダメよ、その話はダメ、ジェイと同じ時代を生きていることだけが今は大事なの」
そう言うと俺の口に彼女の口で塞ぐように重ねてきた。
さっき見た、だから少しだけ知っている。
だから少しだけと思い舌を少し彼女の口に差し込んだ。
彼女は、お返しとばかりに彼女の舌を俺の舌に絡めてきた。
暖かく濡れた舌それは力を抜けば柔らかく、細めれば固い。
彼女の舌が俺の舌に絡みつき俺の舌は彼女の舌に弄ばれた。
やはり俺の稚拙なテクでは全く彼女には敵わない。
早く充電が完了しないだろうか……
今日の夕飯に薬だという植物を少量入れると料理は面白い味になった。
不思議と感動する味だった。
ラミアも満足そうだった。
「色々な味が複雑に絡み合うとこんなにも料理をおいしいものと感じるのね。今まで考えたことも無かったわ、ほんとに不思議だわ」
夕食を終え、一休みしていた。
ラミアは傍で一緒に居た、こんなに幸せで良いのだろうか?
ブ~ッブ~ッ、いきなりスマホのバイブが震え始めた。
充電の術式もマクロ化出来ていた、よって並列実行されていたのだ。
意識しなくても並列実行されるので充電を続けており充電が終わったお知らせだった。
ラミアが不思議がって震えて音が出るものを見ていた。
「これ、なぁに?、なんでぶるぶるするの?、何か入っているの?」
充電した目的が目的だけに、少々後ろめたいが説明をする。
「スマホと言って便利なものだよ」
ラミアも始めて見るものに興味津々だった。
「素魔法?、ジェイの世界の魔道具?、どんな魔法が発現するの?」
「色んな魔法が……」
言葉が詰まる、エロ動画見れますとは言い難いな。
「あっ、俺たちの世界の歌が聞けるんだよ」
ラミアは嬉しそうな顔になって「聞きたいわ」とねだって来た。
何とも可愛いその顔に負けた……エロ動画の負けだ。
早速ミュージック再生をする。
「知らない音階、そして知らない楽器の音が沢山する、これがジェイの世界の音楽」
ラミアは小さな機械から流れる音楽と歌に驚きながらもそれが気に入ったようだった。
何度も何度も聞いていた。
そしてその内、真似をして俺の世界の歌い出した。
この間の子守唄もそうだが本当に彼女は歌が上手い。
それはまるで、砂漠の中で俺のためだけに歌ってくれているようだった。
ラミアのお陰で俺は本当に幸せだった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【短編】冤罪が判明した令嬢は
砂礫レキ
ファンタジー
王太子エルシドの婚約者として有名な公爵令嬢ジュスティーヌ。彼女はある日王太子の姉シルヴィアに冤罪で陥れられた。彼女と二人きりのお茶会、その密室空間の中でシルヴィアは突然フォークで自らを傷つけたのだ。そしてそれをジュスティーヌにやられたと大騒ぎした。ろくな調査もされず自白を強要されたジュスティーヌは実家に幽閉されることになった。彼女を公爵家の恥晒しと憎む父によって地下牢に監禁され暴行を受ける日々。しかしそれは二年後終わりを告げる、第一王女シルヴィアが嘘だと自白したのだ。けれど彼女はジュスティーヌがそれを知る頃には亡くなっていた。王家は醜聞を上書きする為再度ジュスティーヌを王太子の婚約者へ強引に戻す。
そして一年後、王太子とジュスティーヌの結婚式が盛大に行われた。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる